映画『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』(英題:『Dear Stranger』)が9月12日より公開される。この度、本作の本予告と本ビジュアルが解禁された。

ニューヨークで暮らすとあるアジア人夫婦。ある日、息子の誘拐事件をきっかけに夫婦が抱える秘密が浮き彫りとなり、崩壊していく家族を描いたヒューマンサスペンス。
主演は、米アカデミー賞で最優秀国際長編映画賞に輝いた『ドライブ・マイ・カー』や、A24製作のシリーズ『Sunny』など国際的な活躍の場を拡げる俳優・西島秀俊。その妻役には、ベルリン国際映画祭の最優秀作品賞を受賞した『薄氷の殺人』や『鵞鳥湖の夜』に出演するなど、台湾を代表する国民的女優のグイ・ルンメイ。
監督は、2016年に『ディストラクション・ベイビーズ』でロカルノ国際映画祭の最優秀新進監督賞を受賞した真利子哲也。撮影には多国籍のスタッフが集結し、2024年11月~12月末までオールNYロケを敢行。ブルックリンを中心に、チャイナタウンやハーレム等、リアルなNYの日常を映している。
この度解禁された予告編では、NYで暮らすアジア人夫婦に突如として起こった「息子の誘拐」という悲劇をきっかけに、崩壊していく夫婦の姿が映し出される。廃墟の研究を専門とする大学助教授の夫と、劇団のアートディレクターとして夢を追い続ける妻。映像では、息子が誘拐されたことをきっかけにこれまで堰き止めていた感情を吐露し、責め合う二人の姿が不穏に満ちた音楽と共に映し出されていき、「カイ(息子)に話すべきだった」と、この家族にはある秘密が隠されていることを予感させる描写も見て取れる。
徐々に理性を失うがごとく“壊れていく”夫婦。混沌と感情が暴走する中、一発の銃弾が暗闇で放たれた刹那、その閃光で謎の人形が照らされるシーンも。息子の誘拐事件をきっかけに、自分自身を見つめ、封印していた想いを吐露するふたり。「あなたを好きだったか、わからなくなってる」。変わらない愛は存在しないのか?壊れてしまったものは取り戻せないのか?
予告編の後半、事件をきっかけに露わになった“秘密”や“疑念”を乗り越え、新たな関係性を築こうとする二人の明るい行く末を予感させる展開を見せたのもつかの間。それを打ち破るアラートのような緊迫感の音とともに、謎の人形とそれに対峙する夫の姿が映し出される。彼が手を差し伸べた先には一体何が待ち受けているのか―。
併せて解禁された本ビジュアルは、ニューヨークの街を背景に、割れた窓ガラスや瓦礫が散在する廃墟にたたずむ夫と妻の姿が捉えられている。そして、ふたりの間でじっとこちらを見つめる謎の人形。「愛が、試される。」というコピーも相まって、この謎の人形こそが物語の鍵を握り、二人の運命を左右する存在なのか、あるいは、2人の行く末を審判する存在なのかと、見る者の想像力を掻き立てるビジュアルデザインとなっている。
ストーリー
ニューヨークで暮らす日本人の賢治(西島秀俊)と、台湾系アメリカ人の妻ジェーン(グイ・ルンメイ)は、仕事や育児、介護と日常に追われ、余裕のない日々を過ごしていた。ある日、幼い息子が誘拐され、殺人事件へと発展する。悲劇に翻弄される中で、口に出さずにいたお互いの本音や秘密が露呈し、夫婦間の溝が深まっていく。ふたりが目指していたはずの“幸せな家族”は再生できるのか?
『Dear Stranger/ディア・ストレンジャー』
出演:西島秀俊 グイ・ルンメイ
監督・脚本:真利子哲也
英題:『Dear Stranger』
配給:東映
(C)Roji Films, TOEI COMPANY, LTD.
https://d-stranger.jp/
9.12 fri TOHOシネマズ シャンテほか 全国ロードショー