阿部寛が主演を務める映画『俺ではない炎上』(9月26日公開)より、新たな場面写真が公開された。

本作は、浅倉秋成の同名小説「俺ではない炎上」を、山田篤宏監督により実写映画化。“大手企業のごく普通の営業部長”である山縣泰介(阿部)が、突如SNSで個人情報をさらされ、殺人犯として追われることになる逃亡劇が描かれる。
今回解禁された場面写真には、泰介が不安げな表情で自宅へと歩いて向かう場面や、バス停で何かに怯えるかのように佇む場面が切り取られている。心身ともに疲弊しきった泰介が、マチ子(美保純)が営む「スナックしずく」の駐車場で抜け殻状態になっている様子を捉えた場面や、「スナックしずく」の扉からひょっこり顔を出すシーンで、緊張、不安、恐怖といった感情に今にも押しつぶされそうな表情を見せる。さらに、道端に座り込み、一歩も動けなくなってしまった泰介が落胆の底に沈んだ表情を見せるカットも。




筒井プロデューサーは「サスペンスとしての逃亡劇はもちろん、主人公である山懸泰介が追い詰められてボロボロになっていく姿も見どころである。阿部演じる泰介が、身に覚えのない投稿によって、追いかけられ逃げ惑う姿は、深刻であればあるほど、観客にとって滑稽でもある。まさにチャールズ・チャップリンの名言『人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である』の通り、主人公にとっての悲劇が、観客にとって喜劇的にも見えてくる」と、本作の見どころを語っている。
ストーリー
大手ハウスメーカーに務める山縣泰介は、ある日突然、彼のものと思われるSNSアカウントから女子大生の遺体画像が拡散され、殺人犯に仕立て上げられる。家族も仕事も大切にしてきた彼にとって身に覚えのない事態に無実を訴えるも、瞬く間にネットは燃え上がり、“炎上”状態に。匿名の群衆がこぞって個人情報を特定し日本中から追いかけ回されることになる。そこに彼を追う謎の大学生・サクラ、大学生インフルエンサー・初羽馬、取引先企業の若手社員・青江、泰介の妻・芙由子といった様々な人物が絡み合い、事態は予測不能な展開に。無実を証明するため、そして真犯人を見つけるため、決死の逃亡劇が始まる―――。