福士蒼汰×福原遥『楓』モーニングルーティンを捉えた本編映像解禁

福士蒼汰と福原遥がW主演を務める映画『楓』より、本編映像が解禁された。

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本作は、スピッツの名曲「楓」を原案にしたラブストーリー。双子の弟・恵を失った涼(福士)が、残された恵の恋人・亜子(福原)の前で弟のフリをしてしまうところから始まる、切なすぎる2人の運命を描く。

監督は行定勲、脚本は『ソラニン』『東京リベンジャーズ』の髙橋泉。そして音楽は、藤井風など様々なアーティストの作曲や編曲、プロデュースを務め、CM・映画・ドラマなど多方面に楽曲を提供するYaffleが担当する。

今回解禁されたのは、朝の光のなかで涼と亜子が穏やかに過ごす“モーニングルーティン”を映し出す本編映像。鏡の前で慎重に眼鏡をかけ、弟の姿に寄せようとする涼を映したシーンから始まり、「恵ちゃん、手伝って」と呼ぶ亜子の声に、涼はそっと微笑み、2人で仲良く朝食の準備を始める。正反対の性格の双子という設定もあり、弟は左利き。福士は利き手が右手であるので、自身も何度も訓練を重ねたと語っている。

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弟になり切っている涼は料理を作りながら、愛おしそうな表情で亜子を見つめる。料理を運び「いただきます」と声を合わせる姿は、穏やかな日常を慈しむようだ。

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仕事に向かう道中では、亜子が提案した“外来語禁止ゲーム”に2人で挑戦。楽しげな雰囲気のなか、亜子の仕掛けに涼が思わず「やられた~」と笑うやり取りや、「まず私が15点先取ね」「テニスの点数じゃないんだから」と交わす軽妙な掛け合いが描かれ、無邪気な亜子と、それに優しく寄り添う涼の関係性が幸福感に満ちた時間として切り取られている。

一見、恋人のように見える2人の空気感は、このシーンを通じてより鮮明になる。しかし、2人の抱える秘密が明かされると、その見え方は一変する。福士はこの“外来語禁止ゲーム”のシーンが一番好きだと明かし、「2回観たらこのシーンの切なさがもっと分かるので、ぜひ注目して観てほしい」とコメントを寄せている。

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また、2人が暮らす部屋には、星や天体にまつわる小物、花や観葉植物が散りばめられ、温かみのある空間が印象的だ。本作で美術を担当したのは、『そばかす』(22)や『若き見知らぬ者たち』(24)など、多数の映画作品を手がける美術デザイナー・福島奈央花。

福島は「全体を通して“楓”の木や、自然をイメージする世界をテーマにしていました」とコンセプトを語る。さらに、「2人が結ばれているのは天体や星を見ることがベースになっているので、星に関係するものを生活に散りばめることをすごく大事にしています」と、涼と亜子の関係性や趣味嗜好を丁寧に汲み取ってデザインしていることを明かした。細部に宿る温度感やこだわりが詰め込まれており、その装飾の一つひとつに制作陣の想いが込められている。

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ストーリー
須永恵(福士蒼汰)と恋人の木下亜子(福原遥)は、共通の趣味の天文の本や望遠鏡に囲まれながら、幸せに暮らしていた。しかし朝、亜子を見送ると、恵は眼鏡を外し、髪を崩す。実は、彼は双子の弟のフリをした、兄・須永涼だった。1ヶ月前、ニュージーランドで事故に遭い、恵はこの世を去る。ショックで混乱した亜子は、目の前に現れた涼を恵だと思い込んでしまうが、涼は本当のことを言えずにいた。幼馴染の梶野(宮沢氷魚)だけが真実を知り涼を見守っていたが、涼を慕う後輩の日和(石井杏奈)、亜子の行きつけの店の店長・雄介(宮近海斗)が、違和感を抱き始める。二重の生活に戸惑いながらも、明るく真っ直ぐな亜子に惹かれていく涼。いつしか彼にとって、亜子は一番大事な人になっていた。一方、亜子にもまた、打ち明けられない秘密があったー。

『楓』
出演:福士蒼汰 福原遥 宮沢氷魚 石井杏奈 宮近海斗 大塚寧々 加藤雅也
監督:行定勲
脚本:髙橋泉
原案・主題歌:スピッツ「楓」(Polydor Records)
音楽:Yaffle
プロデューサー:井手陽子 八尾香澄
製作:映画『楓』製作委員会
制作プロダクション:アスミック・エース C&Iエンタテインメント
2025/日本/カラー/120分/シネスコ/Dolby5.1c
配給:東映/アスミック・エース
(C)2025 映画『楓』製作委員会
https://kaede-movie.asmik-ace.co.jp

12月19日(金)全国公開

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