綾瀬はるか×千鳥・大悟『箱の中の羊』予告編公開 清野菜名、寛一郎、柊木陽太らの出演が明らかに

是枝裕和が原案・監督・脚本・編集を務め、綾瀬はるかと千鳥・大悟をW主演に迎えた映画 『箱の中の羊』 より予告編が公開。また新たなキャストも明らかになり、コメントも到着した。

画像1

現代社会やそこに生きる人々を鋭い視点と温かい眼差しで描き作品を作り上げてきた是枝監督が本作で描くのは、“少し先の未来”の“夫婦”そして“家族”の物語。子供を亡くした夫婦が迎え入れたのは、息子の姿をしたヒューマノイド。止まっていた家族としての時間が再び動き出した彼らを待ち受けていたのは、想像を超えた<未来>だった。是枝監督にとって日本映画では『万引き家族』以来、8年ぶりとなるオリジナル脚本となる。

綾瀬と大悟は夫婦役として、綾瀬が建築家の甲本音々役を、大悟が工務店の二代目社長・健介役をそれぞれ演じる。また二人の息子・翔の姿をしたヒューマノイド役を、200名以上のオーディションから抜擢された桒木里夢が演じる。

この度公開された予告編は、亡くした息子・翔の代わりに迎えるヒューマノイドの到着を待つ夫婦の姿から始まる。「ただいま」とやってきた彼は、翔と同じ笑顔、同じ声だった。笑顔で「おかえり」と迎える妻・音々に対し、夫・健介は「ワシは君のパパではない。おじさんでいいよ」と応じ、職場仲間の「(翔に)めちゃくちゃ似てますよね」という言葉にも、戸惑いを隠せない。

翔が帰ってきたと錯覚しているかのようにふるまう音々の姿に「(ヒューマノイドを)すぐに返しなさい。みっともない…」と釘を刺す母・信代。すれ違う両親の様子を見つめていた翔が問いかける。「ママは僕がいない方が幸せ?」言葉がつまる音々。心に抱えた大きな穴は、どうしたら埋めることが出来るのか?やがて彼らを迎える想像を超えた未来とは。翔が発する「そろそろ出発なんだ」という言葉は、どんな未来へと向かっていくのか。

併せて新たに明らかになったキャストには、綾瀬演じる音々の妹・小滝亜利寿(こたき ありす)役に清野菜名。本作が是枝監督作品への初参加となる。大悟演じる健介の経営する工務店タマケンの従業員・日高玄(ひだか げん)役に寛一郎。ヒューマノイドの翔に接触する少年・今野詩季(こんの たくと)役に柊木陽太。音々に新居の建設を依頼する羽野夫婦の夫・潤一役に東京03の角田晃広。妻・佳澄役には野呂佳代。甲本夫婦がRE birth社で出会うヒューマノイドを息子に迎えた母親役に星野真里。ヒューマノイドサービスを展開するRE birth社のエンジニア役に中島歩。音々の母・西村信代役に余貴美子。タマケンの熟練工・山縣昭男(やまがた あきお)役に田中泯。(キャスト陣のコメントは本記事下に掲載)

また本作の音楽を手がけるのは、国内外で注目を集める坂東祐大。坂東が紡ぎ出す繊細で温かみのある音楽は、人間とヒューマノイドという二つの存在を一つの物語へと編み上げ、作品の世界観をより深く、より美しく印象づけている。

そしてこの度、国立映画アーカイブにて是枝監督のレトロスペクティブ開催が決定。TVドキュメンタリーから出発し、最初の劇場長篇『幻の光』(1995)以来、国内外で高い評価を獲得してきた是枝監督。家族のあり方、個人と集団、社会制度など現代のさまざまな問題にアクチュアルに向き合い続けてきたフィルモグラフィーを辿りながら、その作家性を探求する。

清野菜名(音々の妹・小滝亜利寿役)

脚本を読んだ時、ヒューマノイドが家族に加わることでの葛藤や喜び。だけど埋められない寂しさもあるんだと、胸が締めつけられました。監督からは「セリフを言いきらなくても、やり取りを受けて先に進んでいい」とお話しいただき、自分は型にハマりすぎていたんだ。もっと自由でいいんだと気づかされました。是枝組の現場では、役者が常に動いていて、流れによってセリフも変わっていくこともあります。それはすごくリアルで、とにかく新鮮な感覚でした。

寛一郎(工務店タマケンの従業員・日高玄役)

是枝組への参加は初めてですが、一観客として新作が作られることでも幸福なのに、自分も出演することができるなんて、「ご褒美」のような、毎日が楽しみな現場でした。
大悟さんは、実際お会いすると、とても色っぽくて。現場では「後ろ姿がいい」「背中がいい」と監督はじめ撮影スタッフの皆さんに言われていたのが印象に残っています。綾瀬さんは天然で不思議な雰囲気のある方ですが、すごく求心力がある方で。大悟さんと綾瀬さんの普段のやりとりが家族のような、そんな一瞬がありました。

柊木陽太(翔に接触する少年・今野詩季役)

『怪物』に続いての是枝組の現場だったので、スタッフさんには懐かしい方も多く、変わらないあたたかい雰囲気に家に帰ってきたような気持ちになりました。前回は一番年下でしたが、今回は年下の子たちと一緒に撮影することも多く、お兄ちゃんとしてみんなを引っ張る気持ちで演じていました。みんな元気がよく、いつもくっついてくるので、ヒューマノイド役の白いメイクが衣裳につかないように「ちょっと待って」とやり取りしたのも楽しい思い出です。

角田晃広(音々に新居の建設を依頼する夫婦・羽野潤一役)

変わらず、穏やかな中で皆さんがプロのお仕事をされている、という現場でした。
私は、家の建築を依頼する夫の役でしたが、色々な現場でご一緒している野呂さんとの夫婦役はいい意味で緊張感なく安心してできました。家づくりにおいては「女性は未来を、男性は過去を向く」という監督の言葉が印象的でした。

野呂佳代(潤一の妻・佳澄役)

またご一緒できることがとても嬉しかったです。現場は、みんなが素直な気持ちでお芝居に向き合えているような不思議な空気があって、とても心地よい時間でした。AIなど現代の社会的なテーマが「是枝監督の映画になるとこういう世界になるんだな」と感じながら脚本を読みました。私と角田さんが出てきたシーンで「おっ」と思っていただけたら嬉しいです。

星野真里(ヒューマノイドを息子に迎えた母親役)

久しぶりに是枝組に参加することができ、前回に続き今回も夢のような時間でした。撮影前には大きく感情を揺さぶられ、現場ではただ素直に存在させていただいた感覚です。脚本はとても難しく感じましたが、人生も同じように分からないことばかりだからこそ、ただ生きるしかないのだと感じました。息子役の惺奏さんの高いプロ意識にも大きな刺激を受け、学びの多い現場でした。

中島歩(RE birth社のエンジニア役)

是枝監督作品への参加は「阿修羅のごとく」に続き二度目ですが、またしれっと参加させていただいていることがにわかに信じがたいです。俳優をはじめた時の自分に教えてあげたいです。人間をロボットのように、ロボットを人間のように見せるためにどうすればよいか、監督はじめみんなで思案しているのが興味深かったです。ちなみに僕の役は人間です。たぶん。

余貴美子(音々の母・西村信代役)

是枝裕和監督は隣のおじちゃまみたいに本当に優しい方。現場で「じゃあこれも」と急にセリフが増えた時には少しおたおたしましたが、常にみんなで相談しながらチームで映画を作っている感覚がありました。
ヒューマノイドを通して、人の死や存在について考える時間にもなりました。

田中泯(タマケンの熟練工・山縣昭男役)

台本を読ませていただいて、これはとても大切な映画だと確信し、「出たい!」と無理やり入っていって出していただいたような(笑)。本当に出演できて幸せでした。ありがとうございます。

音楽:坂東祐大

まさかの二作連続で是枝組に参加させていただくことになりました。
チェロの独奏から、オーケストラ、合唱まで丁寧に作り込んでいます!
監督の描くヒューマノイドとある夫婦との変化し続ける関係性を、音楽でも繊細に表現できたらと思っております。お楽しみに。


ストーリー
息子を亡くして2年、建築家の音々(おとね)と工務店の二代目社長を務める健介の甲本夫婦は、息子・翔の姿をしたヒューマノイドを迎え入れることになる。彼が到着した日、「おかえり」と駆け寄り喜びを隠さない音々と、戸惑いを隠せない硬い表情の健介。「パパだよね」と問いかけられた健介は、「おじさんでええよ」と答えるのだった。少しずつ動き始める家族の時間。静かに広がっていく波紋。ほどなく予期せぬ事態が起こり、夫婦がそれぞれに抱く息子の死への想いが露わになっていくのだった。夫婦とは?家族とは?彼らは大きな決断に迫られる。そんな中、ヒューマノイド翔は密かにヒューマノイドの仲間たちとつながり始める――。

『箱の中の羊』
出演:綾瀬はるか 大悟(千鳥) 桒木里夢 清野菜名 寛一郎 柊木陽太 角田晃広 野呂佳代 星野真里 中島歩 余貴美子 田中泯
監督・脚本・編集:是枝裕和 
音楽:坂東祐大
製作:フジテレビジョン ギャガ 東宝 AOI Pro.
制作プロダクション:AOI Pro.
配給:東宝・ギャガ
(C)2026フジテレビジョン・ギャガ・東宝・AOI Pro.
gaga.ne.jp/hakononakanohitsuji

5月29日(金)全国ロードショー

目次