染谷将太主演『廃用身』の本予告と場面写真が公開された。

原作は外務省医務官を経て、現在も在宅訪問医として活躍する久坂部羊の小説デビュー作「廃用身」(幻冬舎文庫)。出版当時、そのあまりに強烈な設定から、映像化は不可能と世間で話題を呼んだ。
監督と脚本を務めるのは、『家族X』(10)、『三つの光』(17)の吉田光希。本作は、吉田が学生時代に原作と出会って衝撃を受けて以来、20年にわたり温め続けてきた、渾身企画の映画化となる。

染谷は、医療の限界を超えたいと力強く訴え、理想を追い求めるあまり、合理性と狂気の危うい狭間へと踏み込んでいく主人公、医師・漆原糾(うるしはら・ただす)を怪演。

共演には、老齢期医療に革命を起こす可能性を感じ取り、漆原に本の出版を持ちかける編集者・矢倉俊太郎を北村有起哉。両脚と左腕の麻痺に苦しめられ、漆原の〈画期的な治療〉で人生を取り戻した岩上武一に、六平直政。漆原を支える妻の漆原菊子に瀧内公美。その他、廣末哲万、中村映里子、中井友望、吉岡睦雄らが脇を固める。

本予告は、にこやかな微笑みにはあまりにも不釣り合いな言葉「切断」を、漆原(染谷)が口にする衝撃的な一言から幕を開ける。
異人坂クリニック院長・漆原が提唱する「Aケア」は、介護負担の軽減を目的に、老人の“不要な手足”を切り落とすという従来の価値観を揺るがす治療法。患者たちは、「憑き物が取れたみたいに体も心も軽くなった」と、どこか晴れやかな表情を浮かべていく。さらに「Aケア」の書籍化を持ちかける編集者・矢倉(北村)は、「本当に革命が起こるかもしれません」と期待をにじませるが、ある出来事をきっかけに状況は一変する。
それは“画期的な福音”か、それとも“残酷非道の狂気”か。現実と地続きであるがゆえの逃げ場のない恐怖が、拭えない不安と生々しい問いを刻みつける映像となっている。
あわせて解禁された場面写真には、歪んだ枯れ木を抱え、不気味なほど静かにこちらを見つめる漆原。さらに、患者・岩上(六平)に寄り添う姿や、矢倉と出版への期待を語る場面など、さまざまな局面での漆原が切り取られている。また、複雑な表情を浮かべる妊娠中の妻・菊子(瀧内)や、「Aケア」への不安をおずおずと口にする看護師・内野(中井)の姿も収められている。






『廃用身』
出演:染谷将太、北村有起哉、瀧内公美、廣末哲万、中村映里子、中井友望、吉岡睦雄、六平直政
監督・脚本:吉田光希
原作:久坂部羊「廃用身」(幻冬舎文庫)
音楽:世武裕子
配給:アークエンタテインメント
(C)2025 N.R.E.
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映画 『廃用身』5月15日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開