『ブルックリンでオペラを』NYを魅力的に映し出す撮影監督サム・レヴィとは?著名人の応援コメントも

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アン・ハサウェイ主演『ブルックリンでオペラを』(4月5日(金)公開)より、撮影監督であるサム・レヴィのエピソードが到着した。さらにジェーン・スー、YOU、光石研ら著名人から本作への応援コメントも解禁された。

タイトルにもある通り、オペラを題材としている本作は2度のグラミー賞受賞歴を持つブライス・デスナーが手がける劇中のオペラはもちろん、シンガーソングライターのブルース・スプリングスティーンによる主題歌「Addicted to Romance」がゴールデングローブ賞歌曲賞にノミネートされるなど、音楽が好評だ。

しかし、魅力はそれだけに留まらない。本作と同じブルックリンを舞台にした『フランシス・ハ』(2012)や、レベッカ・ミラー監督の前作である『マギーズ・プラン 幸せのあとしまつ』(2015)などでキャリアを積んできたサム・レヴィが撮影監督を務め、ポーランドで開催されるエネルガ・カメリマージュ国際映画祭という、撮影監督と映像芸術を対象とした映画祭にクロージング作品として選出されるなど、映像面のクオリティにも抜かりがない。

同映画祭はまだ日本では認知度が低いものの、映画芸術と撮影監督に特化した世界最大の映画祭であり、過去には『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』がクロージングに選出されたり、クエンティン・タランティーノやアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥが招聘されるなど、映画芸術・撮影技術の発展に貢献し映画界において重要な役割を果たしている。

その他にも、サム・レヴィが撮影監督を務めたケリー・ライカート監督『ウェンディ&ルーシー』(2008)がニューヨーク・タイムズ紙で「21世紀のベスト25作品」のひとつに選ばれるなど、確かな実績を持つ。

さらに、ニューヨークを舞台にした『フランシス・ハ』(2012)、『ミストレス・アメリカ』(2015)ではグレタ・ガーウィグを撮り続け、『レディ・バード』(2017)では監督としてグレタ・ガーウィグと初タッグを組むとアカデミー賞作品賞を含む5部門にノミネートされたほか、ゴールデングローブ賞作では作品賞を受賞。今やハリウッドで最も注目を浴びる監督となったグレタ・ガーウィグとも何度も仕事をし、信頼関係を築きあげていることが見て取れる。

このようにニューヨークを舞台とした作品を数多く手がけ、特に女性監督との実績が目立つサム・レヴィだが、本作で描かれるブルックリンの質感から街並みの魅力が存分に表されており、支持を集める理由がよく分かる。リアルなニューヨークの街で撮影された映像にもぜひ注目したい。

なお、公開を目前にして各界の著名人から寄せられたコメントは以下の通り。

コメント一覧(※順不同・敬称略)

簡単に捨てられないものばかりの大人だって、「変わる」と決めれば人生はどんどん変化していく。分岐点はいつも私たちの目の前にある。あとは、選ぶか選ばないかだけ。
ジェーン・スー(コラムニスト/ラジオパーソナリティー)

家族の形だって無限に変わって然るべきだ 非常識にも愛が宿れば物語になる
人生は観客のないミュージカルだもの
YOU(タレント)

ピーター・ディンクレイジの眼差しと仕草が、作品にリアリティーもたらし、ブルックリンが『愛』を包み込む!エンドロールの余韻もめちゃくちゃ良かった!
光石研(俳優)

先入観を持たないで、ぶつかり稽古のように対峙して、そう来たかとワクワクする、そんな映画の楽しみを存分に味わうことができた作品でした。
大九明子(映画監督)

まるでスクリューボール・コメディの思考実験。呆気に取られるほど突飛なドタバタ劇は、複雑な今の世界像の圧縮を目指したものだろう。
ジョルジュ・ビゼーのオペラ「ハバネラ」(『カルメン』のアリア)から、ブルース・スプリングスティーンの新曲まで。音楽の使用領域がそのままこの映画の奇妙な幅だ。
森直人(映画評論家)

大人は自分の人生をコントロールできない!とばかりに右往左往する連中を絶妙な距離感で愛でる102分。確かにわれわれは昔思ったような大人になれなかったし、そこに若者が冷水を浴びせてくれる希望があるのも(大人の勝手だけど)正直ありがたいよ。
村山章(映画ライター)

かつて王道ロマコメで名を馳せたアン・ハサウェイがまさかそんなことに!?
培われてきた恋愛映画の作法や紋切型の展開をどこ吹く風と飛び超えていく奇想天外なシン・ロマコメ。愛の多様さは王道なんかじゃ収まらない。
ISO(ライター)

この映画を通してレベッカ・ミラー監督が試みようとしているのは「ロマンスの復権」であると考える。物語の推進力を担うのはマリサ・トメイ演じるカトリーナ。彼女が恋愛依存症をこじらせた曳船の船長であることは実に示唆的だ。
高橋芳朗(音楽ジャーナリスト)


ストーリー
ニューヨーク、ブルックリンに暮らす夫婦、パトリシア(アン・ハサウェイ)とスティーブン(ピーター・ディンクレイジ)。人気精神科医の妻パトリシアは掃除が大好きな潔癖症。一方、人気の現代オペラ作曲家の夫スティーブンは人生最大のスランプに陥っていた。ある日、愛犬と行く当てのない散歩に送り出されたスティーブンは、とあるバーでユニークな船長のカトリーナ(マリサ・トメイ)と出会う。彼女に誘われて船に乗り込んでみると、予想だにしない出来事に襲われ!?その想定外の出会いが、やがて夫婦の人生を劇的に変えてゆく―!

『ブルックリンでオペラを』
出演:アン・ハサウェイ、ピーター・ディンクレイジ、マリサ・トメイ
監督・脚本:レベッカ・ミラー
音楽:ブライス・デスナー
撮影:サム・レヴィ
2023年/アメリカ/英語/102分/ビスタ/カラー/5.1ch/原題:She Came To Me/日本語字幕:高内朝子/G
提供:松竹、楽天
配給:松竹
(C) 2023. AI Film Entertainment LLC. All Rights Reserved.

公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/BrooklynOpera/

4月5日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネリーブル池袋 他全国公開

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