『アウシュヴィッツのチャンピオン』家族と引き裂かれ、アウシュヴィッツへ…本編映像解禁! ―7月22日(金)公開

アウシュヴィッツのチャンピオン

映画『アウシュヴィッツのチャンピオン』(7月22日(金)公開)より、アウシュヴィッツ強制収容所の開設日であり、主人公が移送された日でもある本日6月14日、本編映像が解禁された。

2020年、ポーランドで最も権威のあるグディニャ映画祭で金獅子賞(最優秀作品賞)受賞、さらに2022年同国のアカデミー賞とされるイーグル賞で4部門(撮影賞、美術賞、メイクアップ賞、主演男優賞)を受賞し話題を呼んだ本作は、アウシュヴィッツ強制収容所で司令官や看守らの娯楽として消費される葛藤を抱えながらも、生き延びることを諦めずにリングに立ち続けた一人のボクサーの実話を基にしたヒューマンドラマ。

モデルとなった実在のボクサー、タデウシュ・“テディ”・ピエトシコフスキは、看守やカポ(囚人の中の統率者)を相手に数十戦の勝利を収め、囚人仲間にとってナチスの恐怖を打ち破り生き残るための希望の象徴だった。元囚人たちの証言や、本人の記憶をもとに、彼が歩んできた歴史を見事に映像化した。

今回解禁されたのは、1940年6月14日、アウシュヴィッツに移送された“最初の囚人”として主人公のテディが連行されるシーンを切り取った本編映像「家族のことは忘れろ」「お前たちは人間ではない」という司令官の非道な言葉とともに、テディが家族と引き裂かれる姿が映し出され、平穏だった日常が一瞬にして奪われていったことが分かる。

収容所では、頭を刈られ、十分な食料も与えられずに労働に従事させられていた。ある時、看守の目を盗み、一人の囚人が脱出計画を話し始めると、後ろから聞いていたカポによって殴殺されてしまう。突然シャベルで頭をはねられる衝撃的なこのシーンは、思わず目を覆いたくなるような残酷さだ。

続いて、作業する囚人らの頭上に掲げられている「働けば自由になる(Arbeit macht Frei)」と書かれた看板が映し出され、ここからは逃れられないのだという絶望感と恐ろしさが漂う場面になっている。この地獄のような環境下で、テディはいかにして希望の象徴になっていったのか。本編の展開に期待が高まる本編映像になっている。

アウシュヴィッツのチャンピオン
アウシュヴィッツのチャンピオン

本作が、長編デビューであるマチェイ・バルチェフスキ監督「映画のクオリティと普遍的メッセージのおかげで、国際的に訴えることができる映画になりました。何よりも、並外れた男と、極限状況における希望、そして希望のための代償をあわせて描いた映画です」と語る。

大戦の記憶が薄れゆく中で、戦争がどれほど悲惨で人を狂わせるのかを改めて見せつけられた今年。“絶滅の地”で何を思い、闘い続けたのか―。ホロコーストを生き抜いたボクサーの知られざる半生を描く衝撃作『アウシュヴィッツのチャンピオン』は7月22日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。

ストーリー
第2次世界大戦最中の1940年。アウシュヴィッツ強制収容所に移送される人々の中に、戦前のワルシャワで“テディ”の愛称で親しまれたボクシングチャンピオン、タデウシュ・ピエトシコフスキがいた。彼には「77番」という“名”が与えられ、左腕には囚人番号の入れ墨が刻まれた。十分な寝床や食事を与えられることなく過酷な労働に従事させられていたある日、司令官たちの娯楽としてリングに立たされることに―。

作品タイトル:『アウシュヴィッツのチャンピオン』
出演:ピョートル・グウォヴァツキ、グジェゴシュ・マウェツキ、マルチン・ボサック、ピョートル・ヴィトコフスキ、ヤン・シドウォフスキ
監督・脚本:マチェイ・バルチェフスキ
撮影:ヴィトルド・プウォチェンニク
音楽:バルトシュ・ハイデツキ
日本語字幕:渡邉一治
2020年/ポーランド/英題:The Champion of Auschwitz/91分/カラー/5.1ch
配給・宣伝:アンプラグド

公式サイト:unpfilm.com/COA
公式Twitter:@COA2022
コピーライト:(c) Iron Films sp. z o.o,TVP S.A,Cavatina GW sp.z o.o, Hardkop sp.z o.o,Moovi sp.z o.o

7/22(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

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