ワン・ビン監督『死霊魂』8時間を超える渾身の大作、予告編完成!山形国際ドキュメンタリー映画祭 大賞&観客賞 W受賞

死霊魂世界的ドキュメンタリー監督ワン・ビンの2018年カンヌ国際映画祭 特別招待作品で、山形国際ドキュメンタリー映画祭2019では大賞と観客賞をダブル受賞した『死霊魂』が6月27日(土)よりシアター・イメージフォーラムを皮切りに全国順次公開される。

このたび、中国史の闇を描いて世界を震撼させたドキュメンタリーの予告編が到着した。

映画が捉えたのは、いまだに明らかにされていない部分も多い<反右派闘争>という中国史の闇。1950年代後半に、突然、中国共産党によって<反動的な右派>と名指しされた55万人もの人が、理由もわからず収容所に送られ、そこに世界史に類のない大飢饉が重なって、彼らが送られた収容所は凄惨極まりない地獄と化した。映画の核となるのは、「生還率わずか10%」ともいわれたこの<飢餓収容所>を生き延びた人々の証言で、Screen Daily紙はホロコーストの生存者を題材とした傑作にたとえ「我々の時代の『ショア』だ」とも賞賛している。

このたび公開された予告編では、収容所があったゴビ砂漠を風が吹き荒れる中歩く場面からはじまり、ふと立ち止まると足元に野ざらしにされた人骨が映し出される。その後、当時の壮絶な記憶を伝える証言者たちの姿が次々と登場。彼らの顔から歴史の重みがずっしりと伝わり、最後は弾圧側の証言者がワン・ビン監督に「君ならどうする?」と問いを投げかける迫力ある内容だ。

作品タイトル:『死霊魂』
監督・撮影:ワン・ビン
製作:セルジュ・ラルー、カミーユ・ラエムレ、ルイーズ・プリンス、ワン・ビン
原題:死霊魂
英語題:DEAD SOULS
フランス、スイス|2018年|8時間26分(3部合計)|DCP|カラー
日本語字幕:最上麻衣子(第一部)、新田理恵(第二部、第三部)
配給:ムヴィオラ

公式サイト:http://moviola.jp/deadsouls/
コピーライト:(c)LES FILMS D’ICI-CS PRODUCTIONS-ARTE FRANCE CINÉMA-ADOK FILMS-WANG BING 2018

6月27日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開

 

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