『To Leslie トゥ・レスリー』アカデミー賞(R)主演女優賞にノミネート!アンドレア・ライズボローからのインタビュー到着

To Leslie トゥ・レスリー

映画『To Leslie トゥ・レスリー』(6月23日(金)公開)の主演、アンドレア・ライズボローからのインタビューが到着した。

米映画批評サイト Rotten Tomatoesで98%の高評価を獲得した(※2022年10月11日時点)本作で、主演のアンドレア・ライズボローが演じるのは、宝くじに高額当選(190,000ドル、日本円で約2,500万円)したものの、アルコールに使い果たし、行き場を失ったシングルマザー。息子にも友人にも見放されながらも、モーテルでの“出会い”をきっかけに人生の再起を図る――。

アンドレア・ライズボローの演技が、グウィネス・パルトロウ、シャーリーズ・セロン、エイミー・アダムス、ジェーン・フォンダ、ローラ・ダーンら演技派俳優たちの間で瞬く間に称賛の輪が広がり、ケイト・ウィンスレットは「私の人生で見た中で最も素晴らしい演技のひとつ」と絶賛。

また、本年度同じく主演女優賞にノミネートを果たしたケイト・ブランシェットは、全米批評家協会賞の受賞スピーチで「恣意的な演技賞で最も見過ごされている演技の一つ」としてアンドレア・ライズボローを挙げるなど、ハリウッド俳優から熱い支持を受けている。

Q.この作品はあなたの演技が感動的で力強い作品です。特にこの役に対する評価をどう思いますか?

映画賞へのノミネートは、他の多くの映画、その中には私が出演したものもありますが、何億ドルもの宣伝費を持つ映画の喧噪を打破するための一歩として、とても役に立ちました。この映画は19日間で撮影しましたが、ご存知のように、今は現像に時間がかかるし、フィルムで撮って現像することさえ困難です。
でもそれが私たちのこだわりでした。私たちは時には1日10シーンを撮影しました。全てのショットが1~3テイクだけです。なぜなら残念ながらフィルムが多くはなかったから。でもそうしたやり方は、別の意味では幸運でした。そのおかげで臨場感や緊張感、文字通りの恐怖感、切迫感が生まれました。みんなにとって、制作過程に参加するすべてのクリエイティブにとってです。
2020年、パンデミックの真っ只中で、病院がいっぱいで、本当に恐ろしいほど殺伐とした時期で、誰も撮影なんかしていなかった頃でした。でもこの作品は非常に小さく、個性的な作品であるため、そのような時期でなければおそらく資金を得ることはできなかったと思います。そのため、すべての瞬間が重要で貴重であり、この映画を制作したすべてのクリエーターは、常に最高の状態で仕事に取り組んでいました。

Q.この企画が持ち上がったとき、出演するだけでなく、エクゼクティブ・プロデューサーとして舞台裏でも指揮を執りたいと、そこまで思い入れを持ったのはなぜですか?

この脚本には、一人の人間と一緒に時間を過ごし、恥辱のサイクルに没入できる可能性があったからです。
マイケル・モリス監督がレスリーを捉えたいという気持ちが伝わってきて、とてもワクワクしました。だから絶対にやりたいと思った。この映画は全く異なる映画になりえたかもしれません。でも間違ったとは言いたくない。全然違う映画、もっとメインストリームの映画にもなりえたかもしれないし、その場合きっと質は下がったかもしれない。予算が増えれば、(聞かなくてはいけない)声も増える気がするから。私たちには、自分たちのビジョンや目指したものに忠実でいられるという大きな強みがありました。制約が少なく、みんながやっていることに対して300もの意見を挟まれたりしなかったから。
 
でも、この物語を語るには重要な時期だと感じていて、この映画は2020年の半ばに、本当に難しい状況で作りました。でもそのおかげで私はレスリーを演じていた時、常に人には囲まれていたけど、それは彼女がバーに一人でいるような状況でした。私の相方のカリム・サラーには、あちこちで会いましたが、でもマイケルやラーキンはマスクやフェイスシールドをしていたし(笑)、支えてくれる素晴らしいアーティストもたくさんいて、とても気をつけなければならなかった。セットで一人もコロナの感染者を出したくなかったし、みんな、すばらしく注意を払っていました。
人の大勢いる部屋の中にいるのに、親しくできないというのは、とても孤独でした。だからこの映画は結局レスリーと観客の間の関係みたいなものを生むんです。それは本当にすごいことだと思います。

Q.レスリーというキャラクターや、自分の心身をあそこまで完成させるために、どのような準備をしたのでしょうか?

これは長距離走みたいなものでした。撮影する前も2年くらい準備期間があったので。さっき言ったように、パンデミックの間にチャンスを得ました。かなり長い間、私たち皆の間にはこの作品があったんです。チームを集め、誰が出るかも決まっていて、あとはいつ実現するかという感じでした。道路の脇やモーテルでも撮影しましたが、それはすばらしいことでした。映画産業で人々が本当に仕事を必要としていた時期に、多くの仕事を提供することができました。

私の準備という点では、それは撮影のはるか前にしていたことでした(笑)。私たちの撮影では、感情的な面で要求されるものがとても大きかったです。私たちは1日に10シーンほど撮影していました。これが悪いことなのかいいことなのかわかりません。みんな酩酊状態みたいな感じだったと言えば、それは事実だと思います。でも私にとっては、彼女がどこにいるのか、その瞬間、瞬間ではっきりしていたので、もはや図式化したり、筋道を立てたりする必要がなかったというか…撮影が始まるまでに、(レスリーの役が)私の骨の髄まで染み込んでいたんです。でも撮影は間違いなく一つのスイッチでした。撮影が終わった時、私はかなり壊れていたと思います(笑)。

ストーリー
テキサス州西部のシングルマザー、レスリー(アンドレア・ライズボロー)は、宝くじに高額当選するが数年後には酒に使い果たしてしまい、失意のどん底に陥る。6年後、行き場を失ったレスリーは、かつての友人ナンシーとダッチ(アリソン・ジャニー、スティーブン・ルート)のもとへ向かうが、やはり酒に溺れ呆れられてしまう。そんな中、スウィーニー(マーク・マロン)という孤独なモーテル従業員との出会いをきっかけに、後悔だらけの過去を見つめ直し、母親に失望した息子のためにも、人生を立て直すセカンドチャンスに手を伸ばしはじめる。

作品タイトル:『To Leslie トゥ・レスリー』
出演:アンドレア・ライズボロー(『オブリビオン』『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』)、マーク・マロン(「GLOW ゴージャス・レディ・オブ・レスリング」)、オーウェン・ティーグ(『フロッグ』『IT イット “それ”が見えたら、終わり。』)、アリソン・ジャネイ(『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』『LOU ルー』)
監督:マイケル・モリス
2022/英語/119分/シネスコ/カラー/5.1ch/原題:To Leslie/日本語字幕:松浦 美奈
配給:KADOKAWA

公式サイト:https://movies.kadokawa.co.jp/to-leslie
公式Twitter:@KADOKAWA_pic
コピーライト:(C)2022 To Leslie Productions, Inc. All rights reserved.

6月23日(金) 全国ロードショー

関連記事:
『To Leslie トゥ・レスリー』何もかも失い最愛の息子に会いに行くが… レスリーの心の弱さが垣間見える本編映像解禁!
映画『To Leslie トゥ・レスリー』マイケル・モリス監督のコメントが到着!初映画監督作品で描いた「共感」とは?
『To Leslie トゥ・レスリー』主人公が人生の再起を図るまで…リアルな生き様がうかがえる場面写真解禁! ―6/23公開
アンドレア・ライズボロー主演『To Leslie トゥ・レスリー』予告編&ポスター解禁!人生の再起を図る姿に心打たれる感動作
『To Leslie トゥ・レスリー』単館公開から第95回アカデミー賞主演女優賞に奇跡のノミネート!6/23(金)日本公開決定

↑上に戻る