『NOPE/ノープ』メイキング映像解禁!ジョーダン・ピール監督「長年僕が温めてきた大がかりな構想を形にした作品だ」

NOPE/ノープ

ジョーダン・ピールの約3年ぶりとなる最新作『NOPE/ノープ』(公開中)より、謎に包まれた本作の撮影風景を収めたメイキング映像が解禁された。

田舎の広大な敷地の牧場経営で生計を立てる一家。長男オーティス・ジュニア(ダニエル・カルーヤ)は、家業をサボり市街に繰り出す妹エメラルド(キキ・パーマー)にウンザリしていると、突然、空から異物が降り注ぐ。止んだかと思うも束の間、直前まで会話していた父親が息絶える。

オーティス・ジュニアは父親の不可解な死の直前に、雲に覆われた巨大な飛行物体のようなものを目撃したことを妹に明かし、やがて兄妹はその飛行物体の物的証拠を収める“バズり動画”を撮影することを思いつく。「絶対に見つめてはいけない」“ヤツら”の存在…、彼らには想像を絶する事態が待ち受けていた――。

今回到着した映像の冒頭で、ピールは「長年僕が温めてきた大がかりな構想を形にした作品だ。」と思い入れを語っている。『ゲット・アウト』以来5年ぶりのタッグとなるオスカー俳優のダニエル・カルーヤをはじめとする実力派キャスト陣、クリストファー・ノーラン監督作品の常連カメラマンとして知られ、『ダンケルク』でオスカーを受賞したホイテ・ヴァン・ホイテマを撮影監督に迎えるなど、腕利きのチームが集められた本作。そのメイキング映像では、謎に包まれた本作の撮影風景が少しだけ明らかにされ、そのプロフェッショナルなキャスト・スタッフたちの撮影の様子が垣間見える。

本作では現代で起こっている社会問題を引用し、より深いテーマを掘り下げているが、その中に映画作りや映画業界に対して疑問視するメッセージも込めており、ピールは「自分たちの仕事を評価しつつも批判する作品にしたいと思っていた。」と語っている。

それを象徴するのが、映像内でも登場する馬上の黒人を捉えた「The Horse in Motion」という名で知られるクロノフォトグラフィーが始まった頃の写真だ。これはエドワード・マイブリッジによって1887年に作成され、歴史的な映像技術として永久貯蔵されており、馬の名前や馬主の名前は記録されているのだが、馬上の黒人の名前は一切残っていないのだ。

ピールはその解説本を読み、ハリウッドや映画業界全体を、業界に昔も今も内在する搾取もろとも解き明かしてみたいというスイッチが入ったようで、本作のストーリーでは、観客の脚光を浴びず、プロとして記憶に残る映像作りに貢献している“裏方の技術者”や、一定のブームがすぎると容赦なく使い捨てられていく俳優たちが抱える現実にもスポットが当てられている。

作品タイトル:『NOPE/ノープ』
出演:ダニエル・カルーヤ(『ゲット・アウト』)、キキ・パーマー(『ハスラーズ』)、ブランドン・ペレア、マイケル・ウィンコット、スティーヴン・ユァン、キース・デヴィッド
監督/脚本:ジョーダン・ピール
製作:イアン・クーパー PGA、ジョーダン・ピール
製作総指揮:ロバート・グラフ、ウィン・ローゼンフェルド
撮影監督:ホイテ・ヴァン・ホイテマ ASC・FSF・NSC
プロダクション・デザイナー:ルース・デ・ヨンク
視覚効果スーパーバイザー:ギョーム・ロシェロン
編集:ニコラス・モンスール
衣装デザイン:アレックス・ボーヴェアード
音楽:マイケル・エイブルズ
キャスティング:カルメン・キューバ CSA
ユニバーサル映画/原題:NOPE/2022年/アメリカ/131分/ビスタサイズ
字幕翻訳:種市譲二
配給:東宝東和

公式サイト:https://nope-movie.jp/
公式Twitter:@nope_moviejp
公式Instagram:@nope_moviejp
公式Facebook:@nope.movie.jp
コピーライト:(C)2021 UNIVERSAL STUDIOS

絶賛公開中!

関連記事:
『NOPE/ノープ』本編シーン解禁!ピール監督が本作の根底に潜ませたメッセージとは? ―本日8月26日(金)公開
突如、空に現れた想像を絶する脅威…『NOPE/ノープ』緊迫の本編シーン解禁!ジョーダン・ピールが語るタイトル裏話も
『NOPE/ノープ』ジョーダン・ピール監督と『TENET テネット』ホイテ・ヴァン・ホイテマが語るIMAXメイキング映像解禁
ジョーダン・ピール最新作『NOPE/ノープ』全米映画ランキング初登場NO.1獲得!疾走感とサスペンスに満ちたSFスリラー
ジョーダン・ピール監督最新作『NOPE/ノープ』最新予告編解禁!衝撃の映像、謎のストーリーがついに明らかに?!

↑上に戻る