『秘密の森の、その向こう』セリーヌ・シアマ監督が敬愛する細田守監督ら著名人10名から絶賛コメント続々到着!

秘密の森の、その向こう

セリーヌ・シアマ監督最新作『秘密の森の、その向こう』(9月23日(金・祝)公開)をいち早く鑑賞した各界著名人より、絶賛コメントが到着した。

映画賞を席巻し、すべてのカットに美が宿る完璧な映像と忘れ得ぬ愛の物語を、世界中の人々が「生涯の一本」としてその胸に刻み付けた『燃ゆる女の肖像』。その名作を生み出したセリーヌ・シアマ監督が、真骨頂である女の深淵を描きつつ、全く新しい扉を開く最新作を完成させた。それは、8歳の少女を主人公にした、<喪失>と<癒し>の物語。第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門での上映を皮切りに各国の映画祭で上映され、絶賛評を受け続けている。

ネリーとマリオンには、これが映画初出演となるジョセフィーヌ&ガブリエルの双子のサンス姉妹。『燃ゆる女の肖像』でセザール賞撮影賞を受賞したクレア・マトンの映像と、シアマ監督が仕掛けたいくつもの“奇跡”によって、胸が震えるほどの深い余韻を約束する唯一無二の傑作がここに誕生した。

シアマ監督は学生時代から日本のアニメーション映画や作家に大いなる影響を受けたと語り、本作制作において特にインスピレーションを受けた作品に『おおかみこどもの雨と雪』を挙げているが、今回はその監督を務めた細田守や、ゲームクリエイターの小島秀夫、写真家の長島有里枝ら10名の著名人からコメントが寄せられている。

コメント(敬称略・五十音順)

お別れ、そして、さようなら。それは寂しいもの、悲しいもの、苦しいものではあるけれど。
救いであり、再生であることも教えてくれる物語の余韻は美しい。でもやっぱり、少し泣いてしまう。
――岩井志麻子(作家)

自分が子供の頃遊んだ子の中に、母が混じっていたような気になってしまった。
そんなわけないんだけど、もしいたとしたら、どう遊んだのだろう?仲良くなれたのかな?
――内田春菊(漫画家)

時を超えてきたのは”私”?それとも幼き日の”母”?
静謐で端正な映像の迷宮に浸りきりました!謎づくりが巧みすぎる。
――梶尾真治(作家)

秘密の森で無邪気に遊ぶ同い年の少女たち。美しい日常風景。見事な演出と色彩設計による映像世界に魅了される。
ただし、ふたりは母と娘。この不可思議な”混線“が、親子三代に渡る家族の”秘密“と、
”その向こう“に消えた別離を繋ぎ合わせる。なんともシンプルで優しい73分。
セリーヌ・シアマ版の「となりのトトロ」とも言える。いや、これは、さらにそのとなりの“向こう”側を包み込んだ傑作だ。
――小島秀夫(ゲームクリエイター)

『燃ゆる女の肖像』でレズビアン/フェミニスト映画のひとつの到達点を我々に提示してくれたセリーヌ・シアマの次の作品が、こんなにも小さなかけがえのない宝物であることの驚き。シアマはわたしにとって、今世紀最も愛すべき作家だ。
――児玉美月(映画執筆家)

美しい森に
少女たちの秘密の物語へとごく自然に導かれ、
深い絆が生む不思議の奇跡に惹き込まれる。
――佐伯敦子(スタイリスト)

「あなた」を見つめること。「私」を発見すること。たった二つの行為から、奇跡のような瞬間が誕生する。
――月永理絵(ライター、編集者)

大切な人との別れに“Au revoir”ではなく“Salut”を望んだ8歳のネリーによって、
本作は再会の物語となり、大人たちの孤独を照らす。
――長島有里枝(写真家)

セリーヌ・シアマ監督に、僕の作品「おおかみこどもの雨と雪」がインスピレーションを与えたと聞き、光栄に思います。
拝見しながら「未来のミライ」も連想しました。
生と喪失との間を揺れ動く小さな命の折り重なりを極めて繊細に描かれており、息を呑む瞬間が幾度もありました。
ミニマルな間尺の中に、かつて私たちも、この二度と来ないささやかな時を何度も繰り返してきたのかもしれない、と思いを馳せました。彼女の映画から、僕も新しい映画へのインスピレーションを受けたいと思います。
映画同士も互いに影響し合い、作品から作品へ、大事なことをリレーのように伝えていくものなのかもしれません。
――細田守(映画監督)

幼心だけが理解できる悲しみがあり、かけてあげられる優しい言葉がある。
二人の少女の交流に、こんがらかった関係のままでいるたくさんの母と娘が救われるはず。
――山崎まどか(コラムニスト)


ストーリー
最愛の人を失った8歳のネリーは森の中で少女と出会う。それは“8歳のママ”だった──
8歳のネリーは両親と共に、森の中にぽつんと佇む祖母の家を訪れる。大好きなおばあちゃんが亡くなったので、母が少女時代を過ごしたこの家を、片付けることになったのだ。だが、何を見ても思い出に胸をしめつけられる母は、一人出て行ってしまう。残されたネリーは、かつて母が遊んだ森を探索するうちに、自分と同じ年の少女と出会う。母の名前「マリオン」を名乗るその少女の家に招かれると、そこは“おばあちゃんの家”だった──。

作品タイトル:『秘密の森の、その向こう』
出演:ジョセフィーヌ・サンス/ガブリエル・サンス、ニナ・ミュリス、マルゴ・アバスカル
監督・脚本:セリーヌ・シアマ『燃ゆる女の肖像』
撮影:クレア・マトン『燃ゆる女の肖像』
原題:Petite Maman/2021/フランス/カラー/ビスタ/5.1chデジタル/73分/字幕翻訳:横井和子/映倫G
提供:カルチュア・エンタテインメント、ギャガ
配給:ギャガ

公式サイト:gaga.ne.jp/petitemaman
公式Twitter:@petitemamanjp
コピーライト:(C) 2021 Lilies Films / France 3 Cinéma

9月23日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamuraル・シネマほか全国順次ロードショー

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