『小さき麦の花』滝藤賢一ほか著名人から絶賛コメント到着&監督自身が手掛けたビジュアル含む5種類のチラシ公開!

小さき麦の花
『小さき麦の花』コメントチラシ(リー・ルイジュン監督デザイン)

2022年ベルリン国際映画祭コンペティション部門正式出品、中国で<奇跡>と呼ばれた大ヒット作『小さき麦の花』(2月10日(金)公開)へ、各界の著名人から絶賛コメントが到着。あわせて、監督自身が手掛けたビジュアル含む5種類のチラシが公開された。

互いに寄り添い、土に寄り添って生きる農民夫婦の<永遠の愛>を描き、本国公開時は若い世代を中心に社会現象となる異例のヒットを記録した本作。その感動をいち早く体験した俳優の滝藤賢一は「滝藤、愛妻家だなって自負してましたが…。恥ずかしい。まだまだ愛が足りませんでした。」とコメント。タレントの井上咲楽は「彼らにとっての小さな幸せを眩しいと思ってしまった自分にハッとさせられた」、ゲームクリエイターの小島秀夫は「こんなラブストーリーは観たことがない。お洒落なデートも、ロマンティックな台詞も、キスシーンさえもない。あるのは、土壌改良をするかの様な神聖な生活。」と主人公夫婦の寄り添う姿に感動を寄せた。

また農業や田舎暮らしに携わる女優の工藤夕貴財前直見、『リトル・フォレスト』で知られる漫画家の五十嵐大介、映画界からは大御所の山田洋次監督が「まぎれもない傑作」と太鼓判を押したほか、中国でも絶大な人気を誇る大女優・栗原小巻、さらに大人気YouTuberの酒村ゆっけ、李姉妹など、多彩な分野の著名人が本作への熱い思いを綴ったコメントが到着した。(全コメントは末尾にご紹介)

多彩な著名人コメントを紹介するフライヤーに採用されたのは、5種類の新ビジュアル。中でも注目は、菜の花のような黄色が印象的なリー・ルイジュン監督自らのデザイン。主人公の農民夫婦ふたりの写真に、映画で重要な意味を持つ「ツバメ」の姿が墨で描かれている。逆さにすると、彼らの農作業の相棒であり、家族の一員として愛される「ロバ」の顔が現れるという仕掛けも。本国版ビジュアル4種と日本版新ビジュアルの限定版チラシはYEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか、本作の公開劇場に設置される。(全チラシは末尾にご紹介)

コメント(順不同・敬称略)

セリフの少い無口で静かな画面が、愛と人間、暮らしと政治について力強く雄弁に語りかけてくる。
――まぎれもない傑作。
山田洋次(映画監督)

映画『小さき麦の花』主演女優ハイ・チンさんと、日中の映画祭でお会いしたとき予感がありました。女優としての確かな成功。主演した作品の世界の反響。リー・ルイジュン監督の愛情物語は、感慨深く、映像が心に染み入ります。
栗原小巻(女優、日中文化交流協会副会長・理事長)

都市への出稼ぎを拒み、黄色い大地に生きる農夫の馬有鉄が体に幾つも障害のある新妻曹貴英と過ごす一年とは、燕麦を植え泥煉瓦で家を建てジャガイモを収穫して借りを返す日々――清く貧しく美しい農村伝統の暮らしなのです。夫婦とロバ・鶏との対話に落涙しました。
藤井省三(現代中国文学者)

愛とは、人とは…
相手を思いやる気持ち
作物や動物の尊さ
約束は守る
作物どころか、家までも作るたくましさ
きちんと生きている人に学ばされた。と感じる映画です
財前直見(俳優)

思い出したのは隣に住んでいた小柄なおばあさん。家族のために痩せた土地を耕し担いで岩をどかし堆肥を運び。林業と稲作と子育てと介護の合間にひとり続けて30年。やっといい畑になったと野菜を分けてくれた。クイインの様な笑顔で。
五十嵐大介(漫画家「リトル・フォレスト」

こんなラブストーリーは観たことがない。お洒落なデートも、ロマンティックな台詞も、キスシーンさえもない。あるのは、土壌改良をするかの様な神聖な生活。幸せに生きるふたりの、優しいひととき。その詩的な美しさに、観客は泣き笑いの顔になるはず。四季に寄り添い、愛を収穫するリー・ルイジュン監督の“登熟”作!
小島秀夫(ゲームクリエイター)

ひよこを孵化させる段ボールに開けられたいくつもの穴から光が発光しているさまは、新しいいのちの力強さを予感させる。夫婦がお互いに手の甲につくる花のしるしは、言葉数が少ないふたりの思いを目に見えるかたちで表している。そういった小さな出来事は彼らの日々のなかのささやかな幸せや希望の象徴のようにも見え、慎ましい暮らしにおいても美しさは日常のなかにあると気づかせてくれる。暗い道辻で夫の帰りを待つクイインが、夜道を照らす光を抱いて夫の帰りを待っているように、自分も胸の内に光を絶やさないように生きたいと思った。
川内倫子(写真家)

いつの時代も中国の農民たちは苛酷な運命を受け入れ、懸命に生きてきた。「共同富裕」(みんなが豊かになる)というスローガンは容易に実現できるものではない。弱者に寄り添い、中国農村の厳しい現実を描いたこの映画は貴重だ。
飯塚容(中央大学教授)

叙情的な蒼色がつむぐ、言葉少ない2人の純粋な愛に、
ただ自然と胸が震え無性に泣けてきました。
人は土を裏切り続けても、土は人を裏切らない。
性をも超越した2人の献身的な愛は、荒涼とした原野に永遠に咲き続ける力強い麦の花のようです。
工藤夕貴(女優)

物語が進むごとに妻クイインはどんどん美しくなっていくのですが、その理由は、毎日、毎分、毎秒、お互いを大切に思い、思いやりのある言葉をかけ合い続けたからではないだろうか。
はあ……滝藤、愛妻家だなって自負していましたが……。恥ずかしい。まだまだ愛が足りませんでした。
滝藤賢一(俳優)(『GOETHE』2023年3月号より抜粋)

夫婦寄り添い、一途に土と共に生きる姿は究極のサステナブルな愛。頑固で純朴で美しく…小さき麦の花が伝えてくれたものは愛おしく厳しく優しく切なく……私の心の深い所で忘れていた懐かしい景色と重なり、涙が溢れて止まらなかった。。。
林マヤ(芸農人)

なにをもって「優しさ」なのか。
なにをもって「愛情」なのか。
ひとつひとつの言動にいちいち考えさせられる。
2人の愛がとっても美しかった。彼らにとっての小さな幸せを眩しいと思ってしまった自分にハッとさせられた
私の価値観はこれで合っているのだろうか
井上咲楽(タレント)

土を耕し種を蒔く、それが生きるということだ!それを取り巻く社会や貨幣、宗教など一見重要らしき構造は今や悲劇の装置にしかなりえず、「生かす=生きる」喜びには代わらない。
この映画は私たち多くが失った本質的な喜びを描いている。
山崎樹一郎(映画監督)

厳しくも豊かな土地に刻まれる、慈しみ深い夫婦の記憶。映画とは、命の煌めきを永遠に存在させるために、この世に産まれたのだと教えてくれました。大切な誰かとこの映画を観てほしいです。
藤元明緒(映画作家)

小さな麦の花と共に育つ、大きな愛。何気ない風景、何気ない仕草、何気ない一言に、涙が止まらない、、、命の温もりを感じる、美しい作品でした。
はな(モデル・タレント)

淡々と移り変わる季節に、ドキュメンタリーを観ているかのようなリアルな生活風景。あまり言葉のない2人の日々の中にある、貧困の苦しさに飲み込まれることのない静かな愛に心打たれました。「小さき麦の花」という邦題が好きです。
李姉妹(YouTuber)

朝起きて昇りきった太陽の光が差し込むカーテンの横で、ゆで卵をかじりながら本を開き隣にはレモンサワー。当たり前の日常、愛してるなんて言葉はない。だけどその日常を噛み締めてみればとても甘く幸福感に満ちている。平凡だと思う日常こそが愛しく幸せなことなんだと気付かせてくれる、柔らかな温かさがある作品でした。
酒村ゆっけ、(酒テロクリエーター・作家)

コメントチラシ

小さき麦の花
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小さき麦の花
小さき麦の花


イントロダクション
舞台は中国西北地方の農村。貧しい農民のヨウティエと内気なクイインは、互いに家族から厄介払いされ見合い結婚。力を合わせ、作物を育て家を作り、懸命に生きるが、変わりゆく時代の波にさらされる……。

互いに寄り添い、土に寄り添って、慎ましく生きる農民夫婦を描いた『小さき麦の花』。ベルリン国際映画祭の星取りでは驚異の4.7点(5点満点)をマークし、金熊賞最有力と絶賛されるも無冠。しかし、中国公開時にはレビューサイトでも本年度中国映画ベスト1の評価を得てじわじわ広がり、公開後2ヶ月経ってからTikTokが火付け役となり、若い世代を中心に興行収入トップに躍り出る大ヒット。<奇跡の映画>と呼ばれる作品となった。

監督は『僕たちの家に帰ろう』のリー・ルイジュン。本作が大きな飛躍の一本となった。数々の大ヒットドラマや2018年中国No.1ヒット『オペレーション:レッド・シー』などで知られる国民的女優ハイ・チンがノーメイクで農村の女性になりきり、監督の叔父で実際に農民でもあるウー・レンリンと夫婦役に挑んだことも話題を呼んでいる。

作品タイトル:『小さき麦の花』
出演:ウー・レンリン、ハイ・チン
監督:リー・ルイジュン
原題:隐入尘烟/英語題:RETURN TO DUST/2022年/中国/133分/字幕:磯尚太郎/字幕監修:樋口裕子
配給:マジックアワー、ムヴィオラ

公式サイト:https://moviola.jp/muginohana/
コピーライト:(C)2022 Qizi Films Limited, Beijing J.Q. Spring Pictures Company Limited. All Rights Reserved.

2023年2月10日(金)より
YEBISU GARDEN CINEMA、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開

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