
1970年代から2000年代にかけて、ブリティッシュ・ロックの名曲たちを次々と生みだした伝説の音楽スタジオ、ロックフィールドの歴史を辿るドキュメンタリー映画『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』 (1月28日(金)公開)より、新場面写真が解禁された。
この度公開されたのは、UKロックを代表する豪華アーティストたちがロックフィールドを訪れた際に、ビジターズブック(宿帳)に書き残したスタジオへのメッセージやイラストの数々。
ブラック・サバスのページには手書きとは思えない美しい書体で書かれたバンド名と、ロックフィールドでレコーディングが行われたアルバム「Tyr」製作時に在籍していたメンバー、トニー・マーティンやコージー・パウエルらのサインが記されている。
ロックフィールドに14ヶ月も滞在したというザ・ストーン・ローゼズのベーシストであるマニは、同時期に別棟で滞在していたオアシスのリアム・ギャラガーに、本作の中で「トラクターでやって来て俺たちのハッパを盗んだ」と明かされているが、このビジターズブックには“I can’t drive a tractor”(俺はトラクターを運転できない)と弁解とも取れるメッセージを残しており、当時の両バンドの楽しげな交流を想像させる。
スキャンダラスな言動が絶えず悪態をついているイメージの強いオアシスも、ここでは“WOULD JUST LIKE TO SAY THANKS TO ROCKFIELD STUDIOS FOR THE PLEASANT SORROUNDINGS IN THIS WONDERFUL RURAL ATMOSPHERE!!”(この素晴らしい田舎の雰囲気の中にあるロックフィールドの心地良い環境にただ感謝を伝えたい)と、スタジオへの感謝を真摯に述べるメッセージを残している。
また、初期の代表作「イエロー」を含むデビューアルバム「パラシューツ」をロックフィールドでレコーディングしていた当時のコールドプレイは、メンバーひとりひとりの可愛らしいイラストを描いている。
他にもザ・ストーン・ローゼズのボーカル、イアン・ブラウンやプロデューサーのジョン・レッキー、ザ・シャーラタンズ、ブー・ラドリーズらによるロックフィールドへの直筆メッセージやイラストの数々が映されており、楽曲を聴くだけではわからないアーティストたちのより素に近い人間性が垣間見えている。
本作にはそんなロックスターたちが多数登場し、ここでどのように過ごし、それがどのような経験となったか、自らロックフィールドでの逸話を楽曲とともに振り返る。
映画『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』は、1月28日(金)より新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開。









ストーリー
今から50年以上前。ウェールズの片田舎で音楽好きの兄弟キングズリーとチャールズが家業の酪農場を引き継ぐ。当時エルヴィス・プレスリーに夢中だったふたりは、農場の仕事の傍ら、屋根裏に録音機材を持ち込み、大胆にもレコーディングスタジオを作ってしまう。当初は友人らと使用する目的だったが、空き部屋を宿泊施設に改修したことで、兄弟は無意識に“世界初”の宿泊可能な滞在型音楽スタジオ、ロックフィールドを設立。図らずもまたたく間に情報が広がり、バンドマンが録音したい場所として国際的な注目を集め出すが……。
作品タイトル:『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』
出演:キングズリー・ウォード、チャールズ・ウォード、オジー・オズボーン、ロバート・プラント、リアム・ギャラガー、クリス・マーティン、ティム・バージェス、ジム・カー
監督:ハンナ・ベリーマン
撮影:パトリック・スミス
編集:ルパート・ハウスマン
音楽:アレクサンダー・パーソンズ
2020年/イギリス/ドキュメンタリー/96分/シネスコ/2.0ch/原題:Rockfield:The Studio on the Farm/日本語字幕:大塚美左恵
配給:アンプラグド
公式サイト:rockfield-movie.com
コピーライト:(c) 2020 Ie Ie Rockfield Productions Ltd.
1月28日(金)より新宿シネマカリテほか全国順次公開
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