平山浩行主演『シグナチャー』11月公開決定、日本ワインの普及に奮闘する醸造家・安蔵光弘の半生を描く ―コメント到着

日本のワイン業界を牽引した麻井宇介(浅井昭吾)の想いを受け継ぎ、「日本を世界の銘醸地」にするために奮闘する醸造家・安蔵光弘の半生を描いた映画『シグナチャー』が11月より新宿武蔵野館ほか全国公開することが決定した。

主演の平山浩行が安蔵光弘を演じ、竹島由夏が光弘の妻となる安蔵正子役として山梨県内にて撮影を進めてきた本作。
出演陣には、榎木孝明が麻井宇介を演じ、安蔵光弘の上司役に徳重聡山崎裕太大鶴義丹。そして長谷川初範宮崎美子黒沢かずこ(森三中)板尾創路篠山輝信堀井新太、ソムリエの田邉公一など豪華な顔ぶれが揃う。
さらに、日本ワインにかける青年たちを描いた『ウスケボーイズ』に出演していた渡辺大出合正幸伊藤つかさ和泉元彌も本作に登場することが発表された。
また、辰巳琢郎が、実在する丸藤葡萄酒の専務(現:社長)「大村春夫役」として出演。主題歌「大地のしずく」は辰巳真理恵が歌い、歌詞は安蔵光弘が担当している。

監督は、前作『ウスケボーイズ』がアムステルダム国際フィルムメーカー映画祭にて最優秀監督賞を受賞し、マドリード国際映画祭、ミラン国際フィルムメーカー映画祭、ロンドン国際フィルムメーカー映画祭、ニース国際映画祭にて最優秀作品賞を受賞するなど、国際映画祭で高い評価を得ている柿崎ゆうじ。本作にてオリジナル脚本も手がけている。

本作は、ニース国際映画祭、パリ国際映画祭にて「最優秀作品賞」「最優秀監督賞」にノミネートされている。両映画祭ともに授賞式は5月21日(土)開催予定。

平山浩行 コメント
11月に「シグナチャー」が公開する事が決定致しました。
去年の夏真っ只中に撮影が始まりコロナ禍でもあった為、呼吸をするのも大変な中でスタッフ、キャストが汗を流し完成した作品です。
私としても初主演映画と言う事もあり、今までに味わったことのない素晴らしい経験をすることができました。
メルシャンの安蔵光弘さんの半生を描いた作品です。
現場では直接、安蔵さんに質問するなど当時のリアルなお気持ちを聞きながら、とても不思議な感覚で演じておりました。
山梨の葡萄畑の風景、大切な人との出合い、そして絆。
安蔵さんを演じていく中で私もワインに対しての思いが変わりました。
この映画を通して何を伝えたいのか、その気持ちが観て頂く方々にも感じていただけることを祈って、公開を楽しみにしております!

竹島由夏 コメント
昨年、山梨の暑い日差しの中で撮影した、若葉が茂る葡萄畑の美しさが今でも心に蘇ります。
霊峰富士に見守られながら山梨のワインは造られているのだと知った瞬間でした。
そしてそのワインには、お互いを尊重し、認め合える仲間と、霊峰富士のように見守る同志との絆がありました。
一歩ずつ丁寧に、繊細に造られる日本ワインの造り手たちの、胸の熱くなるような軌跡を、ぜひ劇場でご覧いただけたら嬉しいです。

榎木孝明 コメント
目をつむり8月の山梨での葡萄畑の撮影を想う時、不思議と真夏の暑さは消えて葡萄の青い葉を揺らす爽やかな風が吹いて来ます。それは甘酸っぱい恋をしたひと夏の想いにも似て、心の隅にそっとしまい込んでおきたいような何とも言えない心地良さなのです。この感覚は自分のやって来た仕事の中でもそう多くはなく、良い作品に巡り会えた時に感じる独特のものです。

麻井宇介さんの軌跡を調べて行くうちに、徐々に宇介さんの気持ちが乗り移って来て、ワインの知識などほとんどなかった自分が“ワインのことを愛しているんだ”と思うようになりました。
現場で宇介さんが見守ってくれていると思うだけで、自然とワインとの相性まで良くなっていくように感じました。私にとってこの映画は、日本でも本当に美味しいワインを作れることを多くの人に知らしめた宇介さんへのオマージュ作品だと思っています。

辰巳琢郎 コメント
これは、日本ワインをど真ん中にすえた映画です。そんなものが作られるなんて、一昔前なら夢のまた夢という感じでした。『ウスケボーイズ』に続く第二弾。柿崎監督から声がかかった時は、小躍りして喜びました。何故なら、柿崎監督は正真正銘の日本ワインラヴァーだからです。最近は海外だけでなく日本でも、ワインが主役の、あるいはワイナリーが舞台の映画やドラマが増えてきました。でも、日本ワインに対する愛情や拘りにかけては、監督の右に出る方はいないでしょう。僕は1シーンだけですが、尊敬するワインメーカーの役を、ちょっと照れながら演じさせていただきました。日本ワインの応援を始めて二十年目になるタイミングで、この作品に関わり合えて、本当に幸せです。今回は、ワイン産地に芽生えたラブストーリー。是非、映画館に足をお運びください。

ストーリー
1995年、東大大学院を卒業した安蔵は、ワインを作りたいという希望を叶えるために山梨県勝沼町にあるシャトーメルシャンに入社した。入社してからは畑の草刈りなどワインに触れる機会の無い日々を送る。そんな中、会社の大先輩でもあり日本ワイン業界を牽引する麻井宇介(浅井昭吾)と出会い、その見識の高さと人柄に傾倒していく。やがて、ワインの醸造にも携わる中で、ワイン造りを切磋琢磨する仲間に出会う。その中には後に安蔵の妻となる正子の存在もあった。 その後安蔵は本社への転勤のため現場を離れる事になる。しかし、その間に出会った名醸造家から日本ワインの将来を考えるきっかけを得て、さらに麻井からの推薦もあり1998年にワイナリーへ復帰を果たす。ワイン醸造の現場に戻った安蔵は理想のワインを造る為に、麻井の努力によって改植に成功した、長野県塩尻市にある欧州品種のメルローを醸造家自ら収穫・選果するという大胆な提案をする。渋る葡萄農家の説得や不測の怪我に見舞われ、悪戦苦闘しながらも2樽の特別なメルローを仕込むことに成功する。一方で正子はドメーヌのプロジェクトに突き進んでいたが、方向性の違いからプロジェクトに見切りをつけ人生の再設計を迫られている最中、安蔵と再会する。お互いにどこか惹かれる存在と意識していた2人は共に人生の歩みをスタートさせる。その後、安蔵はフランスのボルドーへの赴任も決まり、順風満帆にワイン造りに没頭する。そんな中、安蔵が仕込んだ特別なメルローのリリースが決定した。ラベルに自らシリアルナンバーを手書きする事から、【桔梗ヶ原メルロー シグナチャー1998】と命名される。その一方で麻井に病気の魔の手が迫る。余命宣告まで受けた麻井に安蔵と正子は衝撃を受ける。麻井は安蔵に「君が日本のワインを背負って行ってくれよ」と渾身の檄を送る。あれから15年―。麻井が理想とし追い求めた日本ワインに、安蔵も正子も追いつき追い越さんという想いでワイン造りに日々向き合っている。安蔵は麻井の想いを受け継ぎ【日本を世界の銘醸地】にするため、日本ワインの一致団結を掲げ奮闘する。

作品タイトル:『シグナチャー』
出演:平山浩行 竹島由夏
徳重聡 山崎裕太 篠山輝信 榎木薗郁也 堀井新太
渡辺大 出合正幸 伊藤つかさ
和泉元彌/田邉公一 黒沢かずこ(森三中)/板尾創路
大鶴義丹 辰巳琢郎/長谷川初範/宮崎美子
榎木孝明
監督・脚本:柿崎ゆうじ
主題歌:辰巳真理恵「大地のしずく」(テイチクエンタテインメント)
エグゼクティブプロデューサー:柿崎ゆうじ
プロデューサー:古谷謙一/前田茂司
音楽:西村真吾 ラインプロデューサー:善田真也 キャスティングプロデューサー:山口正志
撮影:松本貴之 照明:佐藤俊介 録音:小林圭一 美術:泉 人士 編集:神谷 朗
音響効果:西村洋一 記録:西岡智子 スタイリスト:前田勇弥 助監督:長尾 楽
製作協力:ビーテックインターナショナル エーチームアカデミー
制作プロダクション:楽映舎
宣伝プロデューサー:廿樂未果
2021年/120分/シネスコ/5.1ch
企画・製作・配給:カートエンターテイメント

公式サイト:https://www.signature-wine.jp/
コピーライト:(C)2021 Kart Entertainment Co., Ltd.

2022年11月より新宿武蔵野館ほか全国公開

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