映画『それでも私は生きていく』主人公の様々な表情を切り取った3種類のアザービジュアル&著名人からの絶賛コメント解禁!

ミア・ハンセン=ラブ監督が、レア・セドゥとタッグを組んだ最新作『それでも私は生きていく』(5月5日(金・祝)公開)の3種類のアザービジュアルと、各界で活躍する著名人11人からの絶賛コメントが解禁された。

本作は、監督自身の父親が病を患っていた中で脚本を書いた自伝的作品。父の病に対する“悲しみ”と新しい恋の始まりに対する“喜び”という正反対の状況に直面するシングルマザーの心の揺れを繊細に描き出す。親の死を意識したときに誰もが感じる無力感や恐れだけでなく、新しい情熱が生まれる可能性も描くことで、人生を愛したくなる感動的な映画に仕上げ、第75回カンヌ国際映画祭でヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞した。

主演は、フランスを代表する俳優レア・セドゥ。本作では主人公サンドラの複雑な心の機微を見事に表現し新境地を開拓。また、名優パスカル・グレゴリーが主人公の父ゲオルグに扮し、教師であるがゆえに大事にしてきた“知識”や“言葉”が病により失われていく様を驚くほど丹念に演じている。サンドラにとって希望の光のような存在となる恋人クレマンを好演するのは『わたしはロランス』(12)のメルヴィル・プポー。この3人が互いに作用し調和の取れたアンサンブルを奏でる点にも注目だ。

解禁となった3種類のアザービジュアルは、主人公サンドラの劇中見せる様々な表情を切り出したもので、35ミリフィルムで引き立つ強い色味も印象的。大きなリュックを背負ったサンドラがドアに耳を当てる姿を捉えたのは映画のオープニングシーンで、父ゲオルグの家を訪ねた彼女は、開け方が分からず混乱しているドアの向こうの父の言葉に慎重に耳を傾けながら、優しく促していく。頬づえをつきながら柔らかな表情で真っすぐ前を向き、うつむく彼女の視線の先には彼女が慕う老いた祖母が。父の見舞いに来た施設の屋上で物思いにふける表情を浮かべる背景には、パリの曇り空が広がっている。

これらのビジュアルを通じて、物語の中で“別れ”の準備をしていくサンドラの姿も感じ取ることができるが、監督は、本作が描く“父親との別れ”について、「誰かが生きているうちから、哀悼の気持ちを感じるのがどんなことかを、この映画で伝えようとしました。ゲオルグはもうサンドラの知っている父親ではなくなっているけど、まだ生きている。精神が消えてしまっていても、彼の感性、存在といった部分は残っている。消失と存在が同時にあり得るという矛盾した動きは、私の心を大いに揺さぶる源であり、それを皆さんに感じてもらいたかったんです」と語る。

このビジュアルのうち、レア・セドゥの表情を大きく写した頬づえバージョンは、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか一部の上映劇場にて公開日初日より本作をご鑑賞いただいた方にアザービジュアルチラシとして先着プレゼントされる(数量限定/なくなり次第終了)。

コメント(順不同・敬称略)

――YOU(タレント)
人生とはきっと遠くで眺めると それぞれが放物線を描きながら送る時間のことで
その線に関わる幾つもの点こそが記憶となって 
人の心を動かすのだろう
どこにいる誰にとっても 容易い線などないのだから 誰もが肉体と魂を持て余すんだ

――柴門ふみ(漫画家)
抑制的なヒロインが、突発的に流す涙にやられました。
恋するシングルマザーの繊細で複雑な感情を見事に表現するレア・セドゥのなんと魅力的な事か。
人生ってそうなんだよなあと、大人を唸らせる映画です。

――三宅唱(映画監督)
冒頭、レア・セドゥが道の向こうからやってくる。
その時点でもう、彼女はすでに人生でいくつかの嵐をくぐり抜けてきたように見える。
映画が始まる以前から、私もあなたもあの人も、もうたっぷりとこの世の理不尽を吸い込んでいる。
戦いはもうとっくに始まっている。それをゼロから誰かに説明したり糾弾するために映画を作る監督もいるし、
そんな現実の延長線上で自分たちが今後どうやって生きていくかを試してみるように映画を作る監督もいる。
ミア・ハンセン=ラブは後者の監督の一人だと思う。

――岩井志麻子(作家)
主人公の憂鬱な表情が素敵だなと思った。
憂鬱は分類すれば”幸福ではない”という状態だが、
”幸福を求めている”状態でもある。

――真舘晴子(The Wisely Brothers・ミュージシャン)
室外に出た時と、室内に入った時の音響にエリック・ロメールを感じた。
自分の外側の人に向ける目と、内側の人に向ける目について考える。
冷たくしているわけではなく、父親を1人の人間として接しようとしているサンドラの強さが、美しい。
私も、父の書いた字を久しぶりに読みたくなった。
彼が好きだったものを、それを愛していた1人の人間の姿を忘れたくないと改めて思う。

――伊藤さとり(映画パーソナリティ)
母親であれ、娘であれ、女であることを諦める必要はない。
自分より人のことで忙しい人生を歩んでいる人は、
それだけ他者の痛みを知っていて、愛を知っているから。
レア・セドゥの眼差しが忘れられない。
視線の先には、愛を手にする人だけが見える過去と未来が広がっていた。

――山崎まどか(コラムニスト)
どんなに辛い話でも、ミア・ハンセン=ラブの映画は光を内包している。
小さな希望をステップにしながら、日々を重ねていく。
そんな普通の女性の困難を描いたこの作品で、今まで一番柔らかくて優しい
レア・セドゥに会えた。それだけで救われた気がした。

――小柳帝(ライター・編集者)
ミア・ハンセン=ラブの映画が、すべからく彼女の自伝映画だとするならば、作品の順番だけでなく、時系列的にも前作『ベルイマン島にて』の次に来るのがこの作品だ。この頃の彼女の人生は、映画で描かれているように厳しい時期だったはずだが、彼女はそれを映画にすることで乗り越えようとしているかのようだ。そして、その先には、柔らかな光差す新しい朝が待っている。

――今祥枝(ライター・編集者)
どこにでもいるような女性の物語の中に、
等身大のミア・ハンセン=ラブ、等身大のレア・セドゥが感じられることの豊かさがある。
日常の風景が、特別な輝きを放つ至福のひととき。

――坂本安美(アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム主任)
場所から場所、人から人へと移動する彼女の姿は、
孤独と出会いの中で織り成される生のリズムをしっかりと刻んでゆく。

――井戸沼紀美(上映と執筆・肌蹴る光線)
レトルトのスパゲッティを食べながら
部屋で一人、ぼろぼろ泣いていた。

合理的な世界が壊れても春の陽は眩しく、
愛が完全に消え去ることはないと
映画が信じさせてくれたから。

ミア・ハンセン=ラブ、
いつだってあなただけが。

ストーリー
サンドラは通訳者として働きながら、パリの小さなアパートで8歳の娘リンとふたり暮らしをているシングルマザー。彼女の父ゲオルグは、かつて哲学の教師として生徒たちからも尊敬されていたが、今は病を患い、徐々に視力と記憶を失いつつある。別居する母フランソワーズと共に彼のもとを頻繁に訪ねては、変わりゆく父の姿に直面し、自身の無力感を覚えるサンドラ。仕事、子育て、そして介護。長年自分のことどころではなかったサンドラだったが、ある日、旧友のクレマンと偶然再会し、自然と恋に落ちる。病を患う最愛の父に対する、やるせない思いと、新しい恋の始まりに対するときめきという相反する感情をサンドラは同時に抱くが……。

作品タイトル:『それでも私は生きていく』
出演:レア・セドゥ、パスカル・グレゴリー、メルヴィル・プポー、ニコール・ガルシア、カミーユ・ルバン・マルタン
監督・脚本:ミア・ハンセン=ラブ『未来よ こんにちは』『ベルイマン島にて』
撮影:ドゥニ・ルノワール
編集:マリオン・モニエ
美術:ミラ・プレリ
2022年/フランス/112分/カラー/ビスタ/5.1ch/原題:Un beau Matin/英題:One Fine Morning/日本語字幕:手束紀子 R15+
配給:アンプラグド

公式サイト:unpfilm.com/soredemo
公式Twitter:soredemo_movie

5月5日(金・祝)より 新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開

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