各国映画祭で多数受賞!アカデミー賞外国語映画部門セルビア代表作品『鉄道運転士の花束』本予告編が解禁-8/17(土)公開

モスクワ国際映画祭他での4つの観客賞、マンハイム・ハイデルベルグ国際映画祭における映画館主賞を含む13の国際映画祭受賞、アカデミー賞外国語映画部門セルビア代表作品でもある『鉄道運転士の花束』が、8月17日(土)より新宿シネマカリテほかにて全国順次公開される。この度、本作の予告編が解禁となった。

モスクワ国際映画祭他での4つの観客賞、マンハイム‐ハイデルベルグ国際映画祭における映画館主賞を含む13の国際映画祭受賞、アカデミー賞外国語映画部門セルビア代表作品としても選出。各国の映画祭で多数受賞している作品だが、特筆すべきは、作品賞や監督賞にとどまらず、いくつもの観客賞、そして映画館主が選ぶ賞を受賞していること。エンタテインメントとしての映画の面白さを端的に物語っている。
脚本・監督は、カンヌ映画祭短編部門で審査員賞受賞経験もあるミロシュ・ラドヴィッチ。カンヌ映画祭パルムドール2度受賞エミール・クストリッツア監督作品への出演でも知られるバルカン地域の2大スター、ラザル・リストフスキーミリャナ・カラノヴィッチが共演している。

鉄道運転士は現役時代に、故意でなくとも何人もの人を殺してしまうという。実際、電車は少なくとも数百メートルなければ停止することはできない。だから鉄道運転士はどのような責任も負わずにすむ。しかしたとえ無罪でも彼らは特別な心理的プロファイルのグループを形成することになる。本映画は、そうした「無実の殺人者」たちの悲哀と誇りを、深い愛情を持ってユーモラスに描いた珠玉の作品。

ミロシュ・ラドヴィッチ監督Q&A

Q. この映画を作るきっかけは?
祖父が蒸気機関車の運転士でした。彼は“チャンピオン”と呼ばれていて、子供のころ私はこの祖父のニックネームがとても自慢でした。祖父の運転士としての技量と総合的な質の高さを示すと思っていたからです。並ぶ者なき最高の運転士だと確信していましたし、、、実際最高でした。ただし、運転の技量を除けば、です。というのも、彼は意図的でないにしろ線路上で殺してしまった人の数が最高だったのです、その数17でした。年を経て私は祖父のニックネームの意味を知ることになったのです。

Q. オリジナル脚本ですか?
そうです。セルビアにおける鉄道運転士の人生と不運な運命がベースです。無実の殺人と多くのアクシデントとともにある彼らの物語をどのように語ればいいのか、手がかりを見つけるまで5年以上かかりました。いったいどんなジャンルにすべきか?結局ブラックコメディとすることに行きつき、運転士たちも同意してくれたのです。

ストーリー
線路は幸せを運んでくる、ごくたまに。
60歳のイリヤは定年間近の鉄道運転士。現役中に28人を殺してしまったという不名誉な記録を持っている。
イリヤが養子として迎えた19歳になる息子シーマは、家業である義父の仕事の後を継ぐ準備をしている。そんな息子にイリヤは、事故は避けて通れないものだと折に触れて話す。シーマは人殺しになりたくないという恐怖を抱きながらも、初乗務から初殺人に至るまでどれくらいの時間がかかるのか気になって仕方がない。イリヤは「一週間のうちに一瞬で終わる」と励ます。
運転士の業務についたシーマは、不安を抱き、汗をかき、夜も眠れなくなる。1週、2週、3週間と過ぎるが、シーマは無事故を続け、ついにはその緊張感に耐えられなくなる。そんなシーマを助けるため、イリヤは自殺志願者の人々を探し出し、高層ビルや橋から飛び降りる代わりに電車に轢かれてほしいと交渉する。「理解してくれ、青年の命がかかってるんだ!」と説得にかかるのだが、ぴったりだと思われた自殺志願者は生きる選択をしてしまう。他に良い方法が見つからないイリヤは、一人息子のために線路に横たわる。定刻よりかなり遅れ、ようやくシーマの運転する列車がやってくる…。

作品タイトル:『鉄道運転士の花束』
出演:ラザル・リストフスキー、ペータル・コラッチ、ミリャナ・カラノヴィッチ、
ヤスナ・デュリチッチ、ムラデン・ネレヴィッチ、ニーナ・ヤンコヴィッチ、ダニカ・リストフスキー
監督・脚本:ミロシュ・ラドヴィッチ
プロデューサー:ラザル・リストフスキー/ペータル・リストフスキー
2016年/セルビア、クロアチア/85分/2.35:1
配給:オンリー・ハーツ

コピーライト:(c)ZILLION FILM(c)INTERFILM
公式サイト:tetsudou.onlyhearts.co.jp

8月17日(土)より、新宿シネマカリテほか全国順次公開!


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