菊地凛子×熊切和嘉監督『658km、陽子の旅』特報映像到着!『バベル』イニャリトゥ監督らのコメントも

658km、陽子の旅

菊地凛子主演、熊切和嘉が監督を務める『658km、陽子の旅』の公開日が7月28日(金)に決定し、特報映像が解禁された。

本作は、父の訃報を受け東京から青森県弘前市の実家までヒッチハイクをすることになった陽子が、東京―福島―宮城―岩手―弘前をたどる旅の中で出会う人々とのトラブルやあたたかい交流を通して、後悔を抱え孤立した心を癒していく一夜のロードムービー。

『#マンホール』(23)で第73回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル部門に正式招待され国内外で注目を浴びる熊切和嘉監督と初の邦画単独主演を務め『バベル』(06)や『パシフィック・リム』シリーズ等で国際的に活躍する俳優の菊地凛子が『空の穴』(01)以来、22年ぶりにタッグを組んだ。

熊切監督はこれまで『ノン子36歳(家事手伝い)』(08)や『夏の終り』(13)で個性的なヒロインを描いてきたが、本作でも人生にもがき苦しむ“陽子”というヒロインを繊細に描き出す。陽子を演じる菊地は、“ロスジェネ”とも呼ばれる就職氷河期世代の等身大の姿をリアルに体現。

解禁された特報映像には、長く続く海岸沿いの道を、ひたすら歩みを進めていく主人公・陽子(菊地凛子)の姿が。熊切監督作品『私の男』(13)に続き音楽を担当するジム・オルークの曲が心情を現すように響く中、波の荒い海を見つめ、砂浜に横たわり空を見つめるシーンが映し出される。人生を諦めて生きてきた彼女が、この旅を通して得られるものとは…。

特報映像には、菊地凛子をハリウッドで大抜擢した『バベル』(07)のアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督と菊地凛子主演作『ナイト・トーキョー・デイ』(10)のイザベル・コイシェ監督からのコメントも挿入されている。

コメント

アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
彼女が過去と対峙する姿に、悲しく胸を締め付けられた。彼女の苦痛や悲しみは、観客の心を突き刺し、目が離せなくなる。熊切和嘉は、主人公の痛みや雰囲気を探求し、見事に描き出し、素晴らしい仕事を成し遂げた。

イザベル・コイシェ
この映画は孤独と敗北を描いた、力強い物語だ。人生の岐路に立つ孤独な女性を映し出し、観客の心を確実に揺さぶるだろう。

ストーリー
42歳 非正規雇用 独身 青森県弘前市出身。
人生を諦めなんとなく過ごしていた就職氷河期世代のフリーター陽子(菊地凛子)は、かつて夢への挑戦を反対され20年以上断絶していた父が突然亡くなった知らせを受ける。従兄の茂とその家族と共に車で弘前へ一緒に帰ることに。しかし、途中のサービスエリアでトラブルを起こした子どもに気を取られた茂の一家に置き去りにされてしまう。陽子は弘前に向かうことを逡巡しながらも、所持金がない故にヒッチハイクをすることに。しかし、出棺は明日。北上する一夜の旅で出会う人々―懸命に働くシングルマザー、人懐こい女の子、怪しいライター、心暖かい夫婦…様々な人々との出会いにより、時を止めていた陽子の心が動きはじめる。

作品タイトル:『658km、陽子の旅』
出演:菊地凛子
監督:熊切和嘉
原案&共同脚本:室井孝介
共同脚本:浪子想
音楽:ジム・オルーク
製作:『658㎞、陽子の旅』製作委員会(カルチュア・エンタテインメント、オフィス・シロウズ、プロジェクト ドーン)
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション:オフィス・シロウズ
配給:カルチュア・パブリッシャーズ

公式サイト:https://culture-pub.jp/yokotabi.movie/
公式Twitter:@yokotabi_movie
公式Instagram:@yokotabi_movie
コピーライト:(C)2022「658km、陽子の旅」製作委員会

7月28日(金)ユーロスペース、テアトル新宿他全国順次公開

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