実写版『リロ&スティッチ』の吹替版完成披露舞台挨拶が5月21日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催され、日本版声優の山寺宏一、永尾柚乃、MOMONA(ME:I)、中村海人(Travis Japan)、長谷川忍(シソンヌ)、三ツ矢雄二、渡辺えりが集結した。

本作が描くのは、両親を亡くした少女リロと姉のナニ、そして愛を知らない暴れん坊のエイリアン・スティッチの奇跡の出会いと、“オハナ<家族>”の大切な絆。ナニは親代わりとしてひとりで妹のリロを育てようと奮闘するも失敗ばかり…。離れ離れになってしまいそうな姉妹だったが、スティッチとの出会いで少しずつ変わっていく――。
本イベントにあわせて、TOHOシネマズ 六本木ヒルズをスティッチがジャック。ヤシの木やハイビスカスに囲まれたハワイの雰囲気満載のエントランスには、スティッチの特大バルーンや足跡などが出現。さらに、‟TOHO”のロゴにかじりついていたり、建物内にもひっかき傷や、ディズニーの実写映画6作をジャックしたポスターが飾られた。
そして、映画館に駆け付けた大勢のファンの前にまず登場したのはスティッチ。会場となったTOHOシネマズ 六本木ヒルズを走り回るスティッチが、スクリーンを破って完成披露試写会に誇らしげに登場した。
その後を追うように「アロハ~!」と登場したのは山寺、永尾、MOMONAの3人。そして、永尾から「せーの!」と声がかかると、会場から「オハナー!」と大きな声が上がり、たくさんのフラダンサーと観客に迎えられ、中村、長谷川、三ツ矢、渡辺が大歓声の中で登場。7名の日本版声優陣が壇上でハイタッチを交わしながら初集結した。
完成した本作を観たスティッチ役の山寺は、「よくぞ実写化してくれた!と思いました。特にスティッチがさらにキュートでモフモフになっていますので、相変わらず暴れん坊ですが、きっと観終わったらスティッチを抱きしめたいと思ってくれるんじゃないかと思います」とコメント。
リロ役の永尾は「映画を観る前から観ている間もずっとワクワクドキドキで、観終わったらオハナっていいな、家族っていいなって温かい気持ちになりました。あったかワクドキです!」と語り、会場からは歓声が上がった。
また、リロの姉・ナニ役のMOMONAは「アニメーション版の『リロ&スティッチ』は本当に大好きな作品なんですが、そんなアニメーション版のストーリーをしっかりと受け継ぎつつ、一人一人の人生や心情がよりリアルで繊細に描かれているのでより深く感動することができる作品になっていて、温かい気持ちになりました」と明かした。

デイヴィッド役を務める中村は、「子どもの頃から大好きな作品に大人になった今こうして参加することができてとても嬉しいです。デイヴィッドはとてもハンサムで、サーフィンもしてるので身体つきもかっこよかったり自分とは似てない部分もあったんですが、彼からあふれ出るやさしさをどう声に乗せたらいいかと試行錯誤しながら臨みました」と語った。
今回が初めての声優挑戦となった、“試作品626号(後のスティッチ)”の発明者・ジャンバ博士役を務めた長谷川は「初歩的なことですが、ちゃんと声を出すとか、風邪をひかないとか、そういうところから意識しました」と明かして会場の笑いをさそいつつ、「ジャンバというキャラクターはちょっと冷酷なんですが、ドジなところもあったりして、そのギャップを上手く出せるように意識しました。きっとジャンバが出てくると皆さんハラハラドキドキすると思います」と語った。
ファン待望のプリークリー役続投となった三ツ矢は、「アニメーション版やテレビシリーズでプリークリーの声を演じておりましたが、実写版でもまたプリークリー役をやらせていただけると聞いたときは飛び上がって喜びました」と明かし、その場で大きく飛び上がって見せた。
また、本作ではプリークリーとジャンバ博士が地球に潜伏するために人間の姿に擬態するが、三ツ矢は「プリークリーのことは僕も大好きなんですが、まさか今回人間の姿になるとは思いませんでした。僕は普段あまり大人の人間に声を当てることがないので『大人ってどうやって演じるんだっけ?』と苦労しましたが、なんとか頑張ってプリークリーも面白くなったと思うので活躍にぜひ期待してください」とコメントした。
実写版で新たに登場するトゥトゥというキャラクターを演じる渡辺は、「アニメーション版にはいないキャラクターですが、とても重要なキャラクターです。演じているエイミー・ヒルさんが私とそっくりで、自分がそのまま出てもいいんじゃないかと思うくらい自分に似た方の声が出来てとてもうれしいです」と喜びを明かした。
また、本作の見どころやオススメポイントを聞かれた山寺は、「リロとナニが二人で歌うシーンがあったりして、とにかくこの姉妹の物語がとにかく大好きです」とコメント。
MOMONAもまた、「スティッチの可愛さやリロの成長はもちろんなんですが、登場人物一人一人の人間性や温かさがとても丁寧に描かれているので、子どもから大人まで楽しめて深く共感できるストーリーに注目してほしいです」と語った。

中村は「僕もグループで活動しているので、やっぱり“オハナ”の絆にグッときました。先日メンバーみんなで試写を観たんですが、終わった後はすすり泣きが聞こえてきて、とても感動してくれて。またもう一回観に行きたいと言ってくれました」と、“オハナ”の絆にTravis Japanのメンバーとの絆を重ねたことを告白。
また、スティッチを捕獲するために地球にやってきたエイリアンのジャンバ博士とプリークリーコンビの活躍にも期待が高まっているが、長谷川は「この凸凹コンビが、物語の本筋と少し逸れたところで一味違う魅力を見せているんですが、三ツ矢さんのプリークリーとの掛け合いがとてもうまく行ったんじゃないかなと思っているのでぜひ注目してほしいです」と語り、三ツ矢もまた「プリークリーというキャラクターは地球オタクのエイリアンなんですが、地球についてとても詳しいんだけど少し勘違いしているところもあって。人間に擬態したプリークリーがちょっと地球人を勘違いしているな、というところが多々あるので、そういうところを発見していただきたいです」とコメントした。
渡辺は、「血のつながりだけでなく、絆で結ばれた人たちがひとつの“オハナ<家族>”になるというところがとても良い話だなと思います。もともと破壊のために作られたエイリアンのスティッチが、人間の心や家族の絆に触れたことで、自分も家族の一員になろうという感情が湧いてくる部分に感動するし、自分にもオハナがいるんだって気付かせてくれるところがこの映画の見どころだと感じました」と語った。
そして、今回初集結を果たした日本版声優陣と“オハナ”の絆を深めるため、永尾から声優陣へ向けてサプライズの手紙が。永尾によって読み上げられた心のこもったメッセージに、声優陣は感激の様子を見せた。

「ずっとお姉ちゃんが欲しかったので、ずっと大好きだったMOMONAさんと姉妹になれて本当に嬉しかったです」とメッセージを受けとったMOMONAは「感動しました!柚乃ちゃんの顔がとても頼もしく見えました。演技では柚乃ちゃんが先輩なので、ついていきます。これからも姉妹の絆で頑張っていこうね」と嬉しそうに語った。
そして「一緒に『バーニング・ラヴ』を歌いたいです」とメッセージを受け取った中村は、「いつでも歌いましょう!呼んでくれれば走っていくし、Travis Japanもみんな連れて来ます。一緒に歌おう!」と約束を交わした。
また「山寺さんのスティッチをずっと見ていたので、スティッチと相棒になれたことをずっと忘れません」とメッセージをもらった山寺は「柚乃ちゃんとはここ最近ずっと一緒にいるけど、いつも一生懸命で明るくて、本当に素晴らしい。僕も忘れないから、柚乃ちゃんも山ちゃんのこと忘れないでね」とコメントを贈った。
さらに、本作の監督を務めたディーン・フライシャー・キャンプとプロデューサーのジョナサン・アイリックからメッセージビデオも到着し、声優陣が大喜びする様子も。
最後に山寺が「最高に楽しいエンターテインメント作品の完成披露を、こんなに素晴らしいキャストの皆さんと迎えることができて本当に嬉しく思います。日々の大変なこととか世知辛いことを全部わすれて、きっと優しい気持ちになれると思いますので、たっぷりお楽しみください」と熱いメッセージをおくり、イベントは大盛況の中で幕を閉じた。
『リロ&スティッチ』は、6月6日より公開。
『リロ&スティッチ』
出演:クリス・サンダース(スティッチ役)/マイア・ケアロハ(リロ役)
監督:ディーン・フライシャー・キャンプ
原題:Lilo & Stitch
オリジナル・サウンドトラック:ウォルト・ディズニー・レコード
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/lilo-stitch
6月6日(金) 全国劇場公開