映画『おまえの罪を自白しろ』(公開中)の公開初日舞台挨拶が行われ、主演の中島健人、堤真一、池田エライザ、山崎育三郎、尾野真千子、水田伸生監督が登壇した。
守るべきは国か、家族か。地位と権力に固執し口を閉ざす父・清治郎(堤真一)に対し、晄司(中島健人)は家族の命を救うため、父に自白を求めるが、それは国家を揺るがすほどの“罪”だった―。壮大なスケールで描かれる本作にふさわしく、シックながら華やかな黒の衣装に身を包んだ中島らが登場すると会場は大熱狂。本作でサスペンス映画初主演を務め“叫び、怒り、そして社会の闇に切り込む”など新境地を魅せる中島。初日に駆け付けた観客を前に、撮影開始から1年以上経過し、数々の宣伝活動も行ってきた中島は「この日のためにたくさんテレビに出て、久々に芸能人した」と茶目っ気たっぷりに明かしつつ、「劇場映画に主演するのは約5年ぶりなので、こうして公開初日のレッドカーペットに立ち、皆さんとこの瞬間を共有することができて本当に嬉しいです」と喜びを爆発させた。
政治家一族・宇田家の次男・晄司は、数々の疑惑を持つ大物政治家の父・清治郎の秘書をやむなく務め、煮え切らない日々を送っていた。そんなある日、一家の長女・麻由美(演:池田エライザ)の幼い娘が誘拐されてしまう。犯人からの要求は、大物議員・清治郎の「罪の自白」。そんな状況下でも政治家として口を閉ざす父に対するもどかしさから、晄司は怒りをあらわにして父と真っ向から対立し、警察やマスコミ、国民までをも巻き込む壮大な事件に立ち向かっていく…。
本作で初タッグを組み、家族の命と隠された“罪”をめぐって対立する父子を演じた堤だが、今日まで駆け抜けてきた中島を「真っ直ぐな人柄で、無理することなく、だが存在感を持って現場を引っ張っていってくれた。良くやってくれた」と絶賛した。ここで司会より、堤から中島に馬刺しを送るという撮影中に交した約束をずっと放置されていることについて指摘され、中島は「世間では”罪”だと問題になってました。これどうなったんでしたっけ?」と問いかけると、堤は「今日持ってきましたよ」と明かし、初日に”罪”を晴らした堤に会場からは拍手が上がった。「ホテルの冷蔵庫に入れてもらっているんですけど、すぐに食べてね、日持ちしませんから。生姜をすって、醤油も入ってるから」と万全の準備ぶりを見せ、中島は「公開初日にしっかりと約束を守ってくれる、素敵なパパです」と語った。
水田監督は関係者向けの初号試写の直後、隣に座った原作の真保裕一に「すべての出演者の演技が素晴らしい」という言葉をもらったことを明かし、「そんなチームを作り上げた中島さんの力、皆さんのことを誇りに思っています」とサスペンス映画初出演となる中島の座長ぶり、そして「おまえの罪を自白しろ」チーム全員の結束力に惜しみない賛辞を贈った。
国家を揺るがす誘拐事件を発端に、警察、マスコミ、国民を巻き込み、様々な立場の人物が交錯し、果たして「本当の敵は誰なのか!?」という結末が非常に気になる本作にちなみ、イベント内では「本当に〇〇なのは誰だ!?」をテーマにトーク企画を実施。水田組として共に撮影期間を過ごした共演者同士だからこそ知っている、お互いの本当の一面を暴いていくという展開に。
一つ目のお題「本当に“おしゃべり”なのは誰だ!?」で中島、池田、山崎、尾野、水田監督からの票を集めたのは堤。しかし選ばれた堤は納得がいかない様子で「おまえやろ!?」の関西弁のツッコミと共に尾野を指差し、対する尾野も「おまえやろ!?」と関西弁で応酬。関西仲良しコンビの掛け合いにすかさず中島は「道頓堀で摩擦が起きてますけど」と鋭く返し、山崎は「なんか始まったなあ」と麗しい声でポツリ。堤は「あれ~?オレ寡黙で通ってんねんけど!?」と主張するも、中島が「イメージはそうだけど、実際は大阪のオジサンじゃないですか」とツッコんだ。さらに山崎が、涙を流すシーンの撮影の直前まで堤がおしゃべりをしていたというエピソードを暴露し、おしゃべりから一転して本気の芝居に瞬時に切り替える、日本を代表する俳優・堤真一の姿を明かした。
続く「本当に”几帳面”なのは誰だ!?」のお題では山崎に票が集まる結果に。「家もきっちりしてそう、インテリアもこだわりがありそう」とのイメージで選ばれた山崎だが「きちっとしているのは好きな方です」と華麗にポージングを決めつつ、イメージ通りの几帳面な一面を明かした。堤は結婚前の自宅がモデルルームのように綺麗だったが、「子供の描いた絵を飾るようになってしっちゃかめっちゃかに」と父親ならではの変化を明かした。
続く「本当に“マイペース”なのは誰だ!?」というお題では満場一致で池田が選ばれ、自身も挙手。中島から「自分だけのリズムがあるタイプ」水田監督からは「たくさんの人がいる場でも自分のリズムを保っていた姿が頼もしかった」と良い意味でのマイペースさを称賛されていた。
「本当に”食いしん坊“なのは誰だ!?」というお題では中島と尾野に票が割れる結果に。尾野を差した堤は「まあ田舎モンやから」と“ほぼ”同郷ならではのイジりで笑いを誘った。中島は自分を推薦。あまり食いしん坊には見られない中島だが、撮影終わりにギョウザを食べに行ったことを明かした。
最後は、かねてより中島と山崎が張り合っていた「本当の”ジェントル“は誰だ!?」というお題に。満を持して”本当のジェントル“として選ばれたのは中島!と見せかけて、堤から「山崎くん差したつもりだったけど…」、池田から「何となく2人(中島、山崎)あたりを差しておけばいいかと思って…」とまさかの“自白”が!これには中島も「テキトーにジェントル扱いすな!」とツッコみ、会場は爆笑に包まれた。しかし山崎の「ここはケンティーでしょ」の意見もあり、何とか全員一致(?)で座長・中島がジェントルという結果となった。タイムリミットサスペンスの緊迫感からは想像できない、豪華キャストたちの和気あいあいとした様子が垣間見え、会場は大盛り上がりとなった。
これから本作を鑑賞する観客に向けて、中島は「監督、プロデューサー、キャスト、スタッフと、最高のメンバーが揃ったこの映画をお届けできること楽しみに思っている。激動のこの数か月の中でもこの作品を送り出すことが使命だと思ってやってきた。皆さんでこの映画を盛り上げてほしい」と熱いメッセージを贈った。そして最後に登壇者と観客の会場全員が一体となってコール&レスポンスを行うと、煌びやかな特効テープが会場を舞い、熱気に包まれる中、公開初日舞台挨拶は幕を閉じた。
ストーリー
政治家一族の宇田家の次男・宇田晄司(中島健人)は建築会社を設立するも倒産し、あえなく政治スキャンダルの渦中にいる国会議員の父・宇田清治郎(堤真一)の秘書を務め、煮え切らない日々を送っていた。
そんなある日、一家の長女・麻由美(池田エライザ)の幼い娘が誘拐された。
犯人からの要求は身代金ではなく、「明日午後5時までに記者会見を開き、おまえの罪を自白しろ」という清治郎への脅迫。
それは決して明かすことが許されない国家を揺るがす”罪”だった。
権力に固執し口を閉ざす清治郎―。
晄司はタイムリミットまでに罪に隠された真相を暴き、家族の命を救うことができるのか!?
作品タイトル:『おまえの罪を自白しろ』
出演:中島健人 堤真一
池田エライザ 山崎育三郎 中島 歩 美波
浅利陽介 三浦誠己 矢柴俊博 柏原収史 中村歌昇 佐藤恋和 アキラ100% 山崎 一
尾美としのり 池田成志 橋本じゅん 春海四方 小林勝也 菅原大吉 升毅 平泉 成
尾野真千子 金田明夫 角野卓造
監督:水田伸生
脚本:久松真一
原作:真保裕一『おまえの罪を自白しろ』(文春文庫刊)
主題歌:B’z「Dark Rainbow」(VERMILLION RECORDS)
配給:松竹
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/omaenotsumi/
公式X:https://twitter.com/omatsumi_movie
公式Instagram:https://www.instagram.com/omatsumi_movie
コピーライト:(C)2023『おまえの罪を自白しろ』製作委員会
全国公開中
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