【レポート】『ザ・クリエイター/創造者』ギャレス・エドワーズ監督&アルフィー役声優・堀越麗禾がジャパンプレミア登壇

ザ・クリエイター/創造者

ジョン・デヴィッド・ワシントン渡辺謙が豪華共演を果たした『ザ・クリエイター/創造者』(10月20日(金)公開)のジャパンプレミアに、ギャレス・エドワーズ監督、物語の重要なカギを握る超進化型AIの少女・アルフィー役の吹替声優を務めた堀越麗禾、さらに、渡辺演じるAIシミュラント(模造人間)〈ハルン〉そっくりのスタチュー、通称“謙ドロイド”が登壇した。

ひと足早く公開を迎えたアメリカで絶賛レビューが相次ぐ本作は、ギャレス監督の最新作。舞台となるのは、近未来の世界”ニューアジア”。元特殊部隊の主人公ジョシュア(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は、人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の潜伏先を見つけ、暗殺に向かうが、そこにいたのは、純粋無垢な超進化型AIの少女・アルフィー(マデリン・ユナ・ヴォイルズ)……。そして彼は“ある理由”から、少女を守りぬくと誓う。やがてふたりが辿りつく、衝撃の真実とは…。AIと人間の関係を超えた、壮大な“愛”の物語の幕が開く――。

現在継続されている全米俳優組合ストライキにより参加が叶わなかったキャストたちの名前を入れたオリジナルTシャツを自ら着用し、「コンニチハ!」という元気な日本語の挨拶で登場したギャレス監督。大の親日家としても知られ、今回が『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』以来7年ぶりのPR来日となったギャレス監督は、「撮影の最後に行ったのが日本。今日ここへ来る道中に奇妙なことにロケ地を通って、街中の広告ビジョンに『ザ・クリエイター/創造者』のトレーラーがかかっていた。特別な縁を感じたような不思議な気持ちになりました」と、撮影地への凱旋に感慨深げな様子。

舞台となる近未来の世界をリアル且つ壮大に描き出すため、ギャレス監督ら製作陣は8か国80カ所を訪れ、日本でも渋谷・新宿などで撮影を行った。ギャレス監督は「日本の文化やデザインに非常に影響を受けています」と話し、「僕が子どもの頃、日本が描く未来像に憧れたのですが、今回の作品はそれを投影したような映画になっているよ!日本は心から大好きだし、この作品は日本へのラブレターなんだよ!」と、日本のファンには特に注目してほしいとアピールした。

そんな日本愛溢れるギャレス監督ならではのオリジナルな世界観に、さらに彩りを添えたのが、物語の鍵を握る少女アルフィー役の吹替声優を務めた堀越。艶やかな着物姿でステージに登場した堀越は、吹替の収録日、父の市川團十郎から「頑張ってね」とたくさんの激励をもらったといい、力を注いだ吹替版について「アルフィーを演じるのは大変でしたが、この子がどういう風に考えてセリフをいっているのか、たくさん想像しながら頑張って声を入れさせていただきました」と自信たっぷりにアピール。ひと足早くそのシーンを鑑賞したギャレス監督からも「素晴らしい!麗禾さんの声は日本のアニメーションを思い出させるような声をしているので、本当にピッタリだったよ」と大絶賛され、喜びの笑顔を浮かべた。

その後、現在継続されている全米俳優組合ストライキにより参加が叶わなかった渡辺の代わりに、自身が劇中で演じたハルンそっくりのスタチュー、通称“謙ドロイド”が登場。ギャレス監督は『GODZILLA ゴジラ』ぶりのタッグとなった渡辺そっくりの“謙ドロイド”に「コンニチハ~!」と挨拶し、「なぜ彼が20年前と同じイケメンなのか、それは彼がロボットだからです!(“謙ドロイド”の表情は)現場で監督としてさえない演出をした時の彼の表情に似ているね(笑)」とお得意のジョークで会場を盛り上げた。

また、今作で2度目となった渡辺との撮影を振り返り、「これまで僕が撮った作品で、2度出演しているのはケン・ワタナベだけなんだ。だけど現場に来てくださってレンズ越しに見たときに、なんてバカだったんだと思った。カメラを覗くだけで、クラシックな名作のような重みのある作品に見えるんだ」と絶賛し、「セリフが無くても目線だけで思考のプロセスを表現できるすばらしい方」とコメントした。

ギャレス監督の熱いトークが繰り広げられた後、堀越が「なぜこのようなすごい映画を発想することができるのか」と質問する場面も。すぐさまギャレス監督は「日本から全部盗んでいるだけです!」とユーモアたっぷりに回答しつつ、「ジョークではありませんよ!」とも付け加え、会場を沸かせた。

そんなギャレス監督へ、堀越はサプライズとして得意の日本舞踊の所作でオリジナルの扇子をプレゼント。その粋な演出にギャレス監督は「FAN(扇子)!ありがとうございます。今日で僕は麗禾さんの1番のFAN(ファン)になりました!」と喜んでいた。

最後に、公開を待ち望むファンに向けて、堀越が「『ザ・クリエイター/創造者』は近い未来のAIと人類の戦いが描かれたとても素敵な作品です。感動するシーンがあったりとか、様々な感情が引き出される作品なので、是非劇場で観てください!」とアピール。

ギャレス監督は「実は今回がこの作品の最後のプレミアなんです。4年かかった作品の最終地として相応しい場に立っているなと思います」と感慨深げに話し、最後に「日本映画からたくさんインスピレーションをもらった作品です。インスピレーションをありがとう!」と日本のファンに向けて熱いメッセージを届け、イベントは終了。会場中から温かい拍手が巻き起こる中、1日限りのジャパンプレミアは幕を閉じた。

ザ・クリエイター/創造者

ジャパンプレミアが開催されたこの日、ギャレス監督と堀越は東京を観光。日本の観光名所としてお馴染みの東京タワー、映画のロケ地ともなった渋谷のセンター街、新宿の大型ビジョン前を訪問した。堀越は「映画の中で出ていた新宿や渋谷に監督とバスツアー出来て、本当に楽しかったです」と感想を語った。馴染みのある日本の様相が、映画の中のどのようなシーンに登場するかにも是非注目したい。

また、ギャレス監督は「映画を終わらせたのは1年3か月前なのですが、今回も(新宿や渋谷を)訪れることが出来て不思議な気分。今回のバスツアーで素敵なロケーションをいくつも見つけたので、是非次回は麗禾さんに出演していただいて、映画を一緒に撮ろうと話していたんだ」と、バスツアーを通じ仲を深めた堀越へ熱烈オファーも行った。

ストーリー
遠くない未来、人を守るはずのAIが核を爆発させた――人類とAIの戦争が激化する世界で、元特殊部隊の〈ジョシュア〉は人類を滅ぼす兵器を創り出した“クリエイター”の潜伏先を見つけ、暗殺に向かう。だがそこにいたのは、純粋無垢な超進化型AIの少女〈アルフィー〉だった。
そして彼は“ある理由”から、少女を守りぬくと誓う。やがてふたりが辿りつく、衝撃の真実とは…。

作品タイトル:『ザ・クリエイター/創造者』
出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン、渡辺謙、ジェンマ・チャン、アリソン・ジャネイ、マデリン・ユナ・ヴォイルズ
監督・脚本:ギャレス・エドワーズ(『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『GODZILLA ゴジラ』)
原題:The Creator
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

公式サイト:https://www.20thcenturystudios.jp/movies/thecreator
コピーライト:(C) 2023 20th Century Studios

10月20日(金)全国劇場にて公開

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