残されし大地

2017-02-08
CVB / WIP /TAKE FIVE - 2016 - Tous droits reserves

初監督作品にして遺作となった、生命の映像詩。
FUKUSHIMAに寄り添う“人”のドキュメンタリー。

ジル・ローラン監督が見つめた、FUKUSHIMAの“人と土地のつながり”――

監督のジル・ローランは、ベルギーを拠点に主に欧州で活躍するサウンドエンジニア。
妻の母国である日本に2013年に家族と共に来日。元々環境問題にも興味があった事から、“福島”について調べる中で、海外メディアで紹介されていた富岡町の松村直登さんの存在を知り、自らメガホンを取る事を決意。“土地と寄り添いながら生きる人たちの力強さ“をテーマに3組の家族を取材し、日常としての福島、そして故郷を愛する思いを紡ぎ出す。
“反原発”を声高に語るわけではなく、土地本来の持つ変わらぬ自然の美しさを切り取り、感じ取ってもらうことに、ジル・ローランの監督としてのメッセージが込められている。
本作が公開に至るまでは、思いがけない不幸と人々の強い想いがあった。
パリ同時テロ後の12月、編集作業のためにジル監督は祖国ベルギー・ブリュッセルに一時帰国。編集作業が最終段階に差し掛かった2016年3月22日、ベルギー地下鉄テロで命を落とすという思いがけない事件が起こる。映画はジル監督の想いを受け継いだ、プロデューサーや同僚らの手によって完成された。そしてベルギーの仲間達、妻の熱い想いが伝わり、NHKおはよう日本や新聞など多くの媒体でも取り上げられ、京都国際映画祭2016クロージング上映、そして2017年春、日本での公開が決定した。
まさに製作者が、命を懸けて、命の尊さを描いた珠玉のドキュメンタリー映画となった。

3月11日(土)よりシアター・イメージフォーラムにてロードショー/フォーラム福島、シネマテークたかさきほか全国順次公開
公式サイト
配給協力:太秦

キャスト

松村直登ほか

スタッフ

監督:ジル・ローラン
プロデューサー:シリル・ビバス
原題:『LA TERRE ABANDONNEE』
制作:CVB Brussels

配給プロデューサー:奥山和由 (チームオクヤマ) 提供:祇園会館
協賛:パルシステム/ヴィタメールジャポン
後援:ベルギー王国大使館/ベルギー観光局ワロン・ブリュッセル

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