谷崎潤一郎原案 / TANIZAKI TRIBUTE 『悪魔』

2018-01-12
2018 Tanizaki Tribute 製作委員会

世界的大文豪・谷崎潤一郎が産み出した三つの“歪んだ純愛”
天使にも似た悪魔ほど人を惑わすものはない

大学入学のため上京した佐伯(吉村界人)は、閑静な住宅街にある林邸に下宿する。林家には大家の千枝、高校生ながら不思議な色気と魅力を持つ千枝の娘・照子(大野いと)、そして、照子を偏愛する林家の親戚にあたる鈴木(前田公輝)が住んでいた。佐伯は、アルコールにおぼれ、幻覚に苦しみ、大学にもなじめない。そして、下宿先では、照子が佐伯の部屋へ頻繁に訪れ、小悪魔のように佐伯の心を惑わしていくのだった。ふたりの様子を見た鈴木は、佐伯に対し、照子に近づかないよう警告をする。反発する佐伯だったが...

【introduction】
マゾヒズム、フェティシズム、甘美な毒に酔う人間の性を、新感覚で描くフェティッシュな3作品!

本作は、谷崎の初期作品である「悪魔」(明治45年発表)と「続悪魔」(大正2年発表)は、強迫観念に襲われ続ける人間が、死の恐怖からくる妄想に苦悩する心理状態を描き切った作品である。
谷崎潤一郎は日本だけでなく、世界でも高い人気を誇る、言わずとしれた近代日本文学の大文豪。代表作「痴人の愛」、「細雪」、「春琴抄」など数多くの作品が映画化され、愛されてきた。谷崎文学の神髄は、人間の業ともいえるマゾヒズム、フェティシズム、甘美な毒に酔う人間の性。そのエッセンスを濃縮した膨大な数の短編作品の中から、年齢もキャリアも異なる3人の映画監督が、自分たちの描きたい作品を選び、それらの作品を原案に、3本の現代劇として甦らせた。
出演は、次代の日本映画界を担う若手俳優として今もっとも注目を浴びている吉村界人や、映画初出演ながら主演のヒロイン役に大抜擢された『高校デビュー』をはじめ、数多くの映画やドラマでの演技が高く評価されている大野いと、NHKの『天才てれびくんMAX』のてれび戦士をはじめ、子役の頃から数々の映画やテレビに出演し続ける前田公輝らが共演。

『悪魔』 2月24日(土)より、テアトル新宿ほか全国順次公開!
公式サイト

キャスト

吉村界人 大野いと 前田公輝 遠藤新菜 山下容莉枝

スタッフ

監督:藤井道人
脚本:山口健人
原案:「悪魔」「続悪魔」谷崎潤一郎
2018 / 83min. / カラー / アメリカンビスタ / Stereo

レビュー

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