映画『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』のワールドプレミアが、日本時間7月22日(現地時間7月21日)、アメリカ・ロサンゼルスのドロシー・チャンドラー・パビリオンにて開催された。

ヴァネッサ・カービー、ペドロ・パスカル
(C)2025 Getty Images
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本作は、マーベル・スタジオによる「ファンタスティック4」の第一作。異なる力と個性を持ち、揺るぎない家族の絆で“最強”を超えた唯一無二のヒーローチーム“ファンタスティック4”が、一人の人間として葛藤しながら、地球滅亡の危機に挑む姿を描く。
ワールドプレミアの会場の外には、「ファンタスティック4」の象徴でもある鮮やかなブルーのカーペットがお出迎え。劇中で使用されているファンタスティカーや、彼らが乗り込む宇宙船が飾られるなど、1960年代のアメリカを思わせるレトロフューチャーな世界観が広がっていた。そして「ファンタスティック4」にまつわるキャラクターの衣装などに身を包んだファンたちも、イベント開始前から熱気に包まれていた。
ワールドプレミアが始まると、ペドロ・パスカル、ヴァネッサ・カービー、ジョセフ・クイン、エボン・モス=バクラックら主要キャスト陣をはじめ、「5人目のファンタスティック」とも呼ばれる高性能ロボット・ハービー(H.E.R.B.I.E.)の姿も。さらに監督のマット・シャクマンや、マーベル作品には欠かせないプロデューサー、ケヴィン・ファイギらも登場。マーベル・スタジオにとって、特別なヒーローである“ファンタスティック4”の記念すべき【ファースト・ステップ】を祝福した。

ジュリア・ガーナー、ペドロ・パスカル、エボン・モス=バクラック
左手前はハービー(H.E.R.B.I.E.)、右端はザ・シング/ベングリム
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また、会場にはシム・リウ(『シャン・チー/テン・リングスの伝説』)ら来年冬全米公開の「アベンジャーズ」新章への出演が決まっているキャスト陣に加え、デイヴ・バウティスタなどマーベル・スタジオ作品にゆかりのあるキャスト陣や多くの著名人など約3000人が来場し、会場は熱気と歓声に包まれた。
本作で、身体がゴムのように伸縮自在となる能力と卓越した知性と発明の才能を持つチームのリーダー、リード・リチャーズ/ミスター・ファンタスティックを演じるペドロは、「リードは、【誰かのために自分を伸ばす】ということを表現しているキャラクターだよ。人類を、家族を救うために、自分を限界まで“伸ばす”存在。うまくいかないこともあるし、その“伸び方”が変に見えることもあるんですが、それでもこの能力にはそういった価値があるんです」と語った。
そして、「ファンタスティック4は、“家族であること”によって人類を救う。それがこの物語の核心であり、“一緒にいること”が、互いを救う力になる。そんなストーリーなんです。この映画を楽しんでもらえたらうれしいです」と、公開を待ちわびる世界中のファンへメッセージを送った。

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リードのパートナーであり、身体を透明化する能力の持ち主で、チームの精神的支柱としてメンバーを支えるしっかり者のスー・ストーム/インビジブル・ウーマンを演じるヴァネッサは、「スーを演じて学んだのは、“本物のヒーローはお母さんたち”ってことなんです。彼女は妊娠し、出産し、新米ママとして子育てに奮闘する。そしてその間ずっと、宇宙規模の存在の危機が迫っていて、任務も進行している…。そんな物語を描く中で、マーベルがこの旅に私を招いてくれたことを本当に光栄に思います」と、本作に参加したことへの深い感謝を綴った。

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全身を炎に包み、高速で空を飛ぶことができる、若く陽気なチームのムードメーカージョニー・ストーム/ヒューマン・トーチ役のジョセフ・クインは、「ジョニーはこの家族という組織に大きく影響を受けているキャラクターです。僕としては、何か特別な信条や、“これを入れなきゃ”みたいな意図があったわけではないんだけど、とにかく彼の若さが特徴的だよ」と、ジョニーのキャラクターについてコメント。

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さらに、岩のような強固な身体を持つベン・グリム/ザ・シング役のエボン・モス=バクラックも、「僕にとってはとても“人間らしい”キャラクターで、これまで演じた中でも最も繊細で優しい人物のひとりです。このキャラクターを演じるという責任を与えられたこと自体が、僕にとっては大きな名誉なんです。この役を任されたことを本当にありがたく思っています」と、演じたベンについて語り、本作へ出演できたことへの喜びを表した。

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マット・シャクマン監督は「子どもの頃からこのコミックスを読んで育ちました。このキャラクターたちは、僕自身の“家族”の一部のような存在でした。ずっと彼らを愛してきたので、MCUの中で彼らを描くのは本当に光栄なことです」と、人一倍深い“ファンタスティック4”への感謝を示すと、「私たちは、『もし1960年代に、キューブリックが夢見たような未来が本当に実現していたら?』という発想で、できるだけリアルに、そしてオーセンティックに描こうとしました。現実の60年代に“レトロフューチャー”の層が重なっているような世界なんです。楽しんでいただけると嬉しいです!」とコメント。
そしてケヴィン・ファイギは、監督を務めたマットについて「彼はこのキャラクターたち、この世界を熟知しています。トーンのバランス、アクションとの調和、それが本当に素晴らしいんです。皆さんに早く観てほしいですね」と称賛。
さらに、「最初の(マットとの)会話の時点で、私たちはこの映画を“単独作品”として成立させたいというのが明確でした。そして、この物語が独自のユニバース――“Earth-828”で展開することもね。彼もそれを全面的に受け入れてくれました。そして、自分の色をしっかりと刻みながら、今後のマーベルのユニバースにもつながるものにしてくれています」と、本作が今後のマーベル作品においても重要な一作となることを強調し、ファンへメッセージを送った。

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『ファンタスティック4:ファースト・ステップ』は7月25日公開。
2025年7月25日(金)日米同時公開!