『トロン：アレス』ナイン・インチ・ネイルズのオリジナル楽曲を含む最新予告解禁

2025.7.23

世界で初めて長編映画としてCGを本格導入した映画『トロン』の最新作、『トロン：アレス』（10月10日公開）の最新予告映像と新たなポスタービジュアルが解禁された。

1982年に公開された『トロン』は、デジタル世界に送り込まれた天才コンピューター・プログラマーのケヴィン・フリンが、生死をかけたゲームに挑んでいく様子を描いた作品。現実世界からコンピューター・システムの“デジタル世界”へ侵入するという画期的な設定と新たな映像体験は、社会現象を巻き起こした。その28年後の2010年には、続編の『トロン：レガシー』が公開。青白く輝くネオンを基調とした、当時最先端の映像体験は多くのファンを魅了。ダフト・パンクによる楽曲も話題となった。

その後、「トロン」シリーズはゲームにも展開され、フロリダのマジックキングダム・パークでは、本シリーズに登場するバイク“ライトサイクル”のアトラクションも登場するなど、今もなお多くの人々やクリエイターに影響を与えている。

今回解禁となったのは、ナイン・インチ・ネイルズ完全書き下ろしの楽曲「As Alive As You Need Me To Be」にのせて、赤いネオンと闇が交錯する最新予告映像。『ソーシャル・ネットワーク』(10)、『ドラゴン・タトゥーの女』(11)、『ソウルフル・ワールド』(20)などで音楽を手掛け、アカデミー賞(R)作曲賞など数々の賞を受賞したトレント・レズナーとアッティカス・ロス率いるナイン・インチ・ネイルズ。しかし、グループ名義で映画音楽を担当するのは今回が初となる。彼らが作り出す重厚でエモーショナルなサウンドが、本作の世界観を彩る。

これまでは“現実世界”の人間がデジタル世界へと足を踏み入れてきた『トロン』シリーズ。しかし、最新作『トロン：アレス』で描かれるのは、まさにその逆。デジタル世界の“超高度AIプログラム”が、ついに現実世界へと襲来する。

圧倒的な力と知性を持ち、“究極の兵士”の誕生に注目が集まる。しかし彼らが暴走し現実世界と人間を脅かす存在となったとき、制御はもはや不可能。その目的は何か。彼らが目指す“未来”とは。

予告映像では、人間の記録映像を静かに見つめながら何かを感じとるアレスの姿が。さらに、赤いライトサイクルがレーザーを放ち、一瞬で背中に“飛行ユニット”のようなウイングが出現し、颯爽と飛び立っていく姿など「トロン」シリーズならではの映像美と世界観が垣間見える。そして、シリーズの象徴的存在であるケヴィン・フリン役であるジェフ・ブリッジスの姿も。彼がどのように物語と交錯するのかにも注目だ。