映画『俺ではない炎上』(9月26日公開)より、阿部寛演じる主人公・山縣泰介の人物像に迫る場面写真が解禁された。

本作は、浅倉秋成の同名小説「俺ではない炎上」を、山田篤宏監督により実写映画化。主演の阿部が大手ハウスメーカー営業部長・山縣泰介を演じるほか、泰介を追う謎の大学生・サクラ役を芦田愛菜、大学生インフルエンサー・住吉初羽馬役を藤原大祐、取引先企業の社員・青江役を長尾謙杜、そして泰介の妻・芙由子を夏川結衣が演じる。
さらに、三宅弘城、橋本淳、インパルスの板倉俊之、在日ファンクのボーカル兼リーダーとしても活躍する浜野謙太、美保純、田島令子らキャストが名を連ねている。
本作は、“大手企業のごく普通の営業部長”である泰介が、突如SNSで個人情報をさらされ、殺人犯として追われることになる逃亡劇が描かれる。家族を大切にし、部下に深く信頼され順風満帆なはずの泰介がなぜ炎上してしまったのか?
泰介の“素顔”を紐解いていく上で、演じた阿部は「山縣泰介という男はエリートで、自分の正しさが人を傷つけていることに気づかないから余計厄介な傲慢さを持った人間」と彼の性格を明かす。果たして、彼の表情に隠された真実とは?

「演じるうえで細やかな感情の起伏が求められた。人間としての弱さ、強さ、そのどちらも丁寧に表現したい」と語る阿部のその言葉通りに、心情が変化していく際の丁寧なグラデーションは、これまでにない真新しい個性を生み出した。リアリティを追及し、細部に至るまで徹底してこだわった阿部。纏う雰囲気までをも一変させて「大手ハウスメーカーの営業部長」と「逃亡犯」を体現している。

阿部と現場でディスカッションを行い、ともに作品を作り上げてきた山田監督は「今回の山縣泰介という役も阿部さんにしか出せないおかしみにあふれていて、最初から最後まで最高でした」と太鼓判を押している。

ストーリー
大手ハウスメーカーに務める山縣泰介は、ある日突然、彼のものと思われるSNSアカウントから女子大生の遺体画像が拡散され、殺人犯に仕立て上げられる。家族も仕事も大切にしてきた彼にとって身に覚えのない事態に無実を訴えるも、瞬く間にネットは燃え上がり、“炎上”状態に。匿名の群衆がこぞって個人情報を特定し日本中から追いかけ回されることになる。そこに彼を追う謎の大学生・サクラ、大学生インフルエンサー・初羽馬、取引先企業の若手社員・青江、泰介の妻・芙由子といった様々な人物が絡み合い、事態は予測不能な展開に。無実を証明するため、そして真犯人を見つけるため、決死の逃亡劇が始まる―――。