『ブラック・フォン』(2022)の続編となるサイコスリラー『ブラックフォン 2』が11月21日より公開されることが決定。日本版予告編とポスタービジュアル、場面写真が解禁された。

ホラー界を牽引するブラムハウスが製作し、スコット・デリクソンが監督を務めた前作では、子供の連続失踪事件が多発するコロラド州の町を舞台に、断線した黒電話に届く「死者からのメッセージ」を頼りに監禁されたひとりの少年が連続殺人鬼の家から脱出に挑む、予測不能の恐怖と狂気で満ちた物語が描かれた。
ある日、学校の帰り道、内気な少年フィニー(メイソン・テムズ)が、手品師を装い声をかけてきた連続殺人鬼グラバー(イーサン・ホーク)に誘拐されたことから始まる。固く閉ざされた地下室に監禁され、古びたマットレスと、壁にある断線した<黒電話>があるのみで脱出不可能かと思われた中、突如として鳴り響いた黒電話のベル。電話から聞こえる声は、これまでにグラバーに惨殺された少年たちからのメッセージだった。
彼らが伝える言葉を頼りに、フィニーが命がけの脱出を試みる一方、兄の危機を予知夢で知った妹のグウェン(マデリーン・マックグロウ)もまた、その不思議な力を頼りに必死に兄の居場所を探していた。「死者たちのメッセージ」と妹の予知夢を力に変えたフィニーは死闘の末グラバーを地獄へ葬り、固獄の地下室からのただ一人の生還者となった。グラバーの死をもって惨劇は幕を閉じたかに思われたが、事件から4年後、兄妹たちの前に黒電話が再び鳴り響く。

再び殺人鬼グラバーを演じるのは、4度のアカデミー賞(R)ノミネートを誇るイーサン・ホーク。前作での怪演は記憶に新しく、本作では死を超越したサイコキラーとして、サイキック兄妹の前に立ちはだかる。また、グラバーに立ち向かうフィニーをメイソン・テムズが、フィニーの妹・グウェン役をマデリーン・マックグロウがそれぞれ続投。脇を固めるキャストにはデミアン・ビチル、アリアンナ・リヴァス。そして、フィニーとグウェンの父親役を前作に引き続き再びジェレミー・デイビスが演じる。
そして、脚本・監督を務めるのはスコット・デリクソン。製作にはブラムハウス・プロダクションズの創設者ジェイソン・ブラム。共同脚本・製作にC.ロバート・カーギル、キャラクター原案・原作は、スティーヴン・キングの息子で、「黒電話」の小説家ジョー・ヒルといった前作の製作陣が勢揃いした。
解禁された日本版予告編には、白銀の世界にぽつりと置かれた電話ボックスや、「故障中」と貼られた黒電話が。今にもベルが鳴り出しそうなこの象徴的な存在が、4年前の悪夢を思い起こさせる。前作でも予知夢によってフィニーを捜索した妹グウェンが「恐ろしい夢を見たの」と告げる不穏な一言から物語が始まるが、その一言によって、これから起こるおぞましい恐怖体験の断片を感じさせる。
4年前にフィニーが監禁されていた地下室では、立ちすくむグウェンと、あの頃のまま壁に掛けられた黒電話がある。そして地下室へ降りてくる狂気の足音。すべての出来事は、兄妹に何を語りかけているのか。異様に鳴り続ける黒電話に、堪らずフィニーが受話器を手に取り耳に当てると、死闘の末に葬り去ったはずの連続殺人鬼グラバーが「物語は完結したと思うか?」と不気味に問いかける。

さらに、映像にはグウェンの悲鳴、幽霊として現れる子どもたち、手斧や怪奇現象によって襲われる兄妹の姿が次々と映し出される。そして、怨念に満ちた「復讐するは我にあり」という宣言とともに、死んだことで無敵化したグラバーによる復讐劇が幕を開ける。今度は死者となって再び現れるサイコキラーに、兄妹はどのように立ち向かうのか。
また、ポスタービジュアルと場面写真には、黒電話を通じて話すフィニーを電話BOXの外からグラバーが凝視する様子が捉えられている。口角が不自然なまでに上がった笑顔のマスクの奥底に覗く瞳は全く笑っておらず、強い怨念を感じさせる。
『ブラックフォン 2』
出演:イーサン・ホーク、メイソン・テムズ、マデリーン・マックグロウ、デミアン・ビチル、ミゲル・モラ、ジェレミー・デイビス、アリアンナ・リヴァス
監督:スコット・デリクソン
脚本:スコット・デリクソン、C.ロバート・カーギル
原作キャラクター:ジョー・ヒル
製作:ジェイソン・ブラム、スコット・デリクソン、C.ロバート・カーギル
製作総指揮:ジョー・ヒル、アダム・ヘンドリックス、ライアン・チュレック
提供:ユニバーサル・ピクチャーズ
配給:東宝東和
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https://www.universalpictures.jp/micro/blackphone2
11月21日(金)劇場公開