
堀田茜、ダンディ坂野
まず登場したのは、この物語の主要キャラクターを演じた4人の日本版声優陣。先日結婚を発表したばかりの内田と石川が、公の場に顔を揃えるのは発表後初ということで、会場中がお祝いムードに。「僕たちはあまりイベントで緊張することがないのですが、今日はずっと緊張するねって裏で言い合っていました。映画の中では敵対するような役柄なんですけど、僕らは仲良くやらせていただいております」(石川)と幸せいっぱいの笑顔を浮かべた。

本作の主人公、高度な知能をもつAI兵士アレス役を務めた諏訪部は、「コンピューターの中で存在しているプログラムなのですが、現実世界に出てくると29分だけ存在できるという状態になっていまして」と自身の役どころを説明。「人間ではないので、あまり感情などを表現しないようにというディレクションをいただきました」と収録を振り返り、「でも、(演じる)ジャレッド・レトさんの目がチャーミングで、ついつい気持ちが乗り感情が出過ぎてしまって、“もう少しプログラム感を”とリテイクになることもありました(笑)」とその苦労を語った。

その諏訪部演じるアレスと大きく関わることとなるのが、内田演じるイヴ。物語の重要な鍵を握る役どころを演じた内田は、「イヴは過去にいろいろなことがありまして、悩み多き女性です」とその役柄を説明し、「女性らしさはありつつも、1人の人間として、強い部分を出せたらなと思いました」とコメント。「イヴはアレスと出会って、どこか不思議な友人を持った感覚というか、(人間だけれど)より人間らしさが出てくるので、感情の流れを大事にしながら演じました」と振り返った。

また、AI兵士アレスの生みの親であり、29分以上AIを実体化させる“永続コード”を開発したイヴを狙うジュリアン・ディリンジャーを演じた石川は、「ディリンジャーは会社の社長で、自社で開発したものをプレゼンするシーンが登場するのですが、演じるときにカリスマ性が欲しいと言われました(笑)カリスマ性って出そうと思って出せるものではなくない?と思ったのですが、なるべくやり過ぎ感が出ないように、あえて力を入れ過ぎないように意識しました」と裏話を披露。ディリンジャーの魅力については「イヴと同じく優秀な開発者でもあるのですが、どこか人間臭さがあるんです」と話し、「物語が進んでいくにつれて、非常に可愛らしいなと思ったので、皆さんがどう感じられるのか楽しみです」と期待を寄せた。
そして、アレス同様、AI兵士として現実世界に送り込まれることとなるアテナを演じた田村は、「アレスと同じAIプログラムの兵士なんですけど、アレスとちょっと対極に位置するような存在」と説明。「アテナはディリンジャーの命令を遂行するために非情な行動も取っていくのですが、AIなのに、その目や呼吸には少し感情を感じる瞬間もあって…。感情の出し加減を頑張りました」と収録の裏側を明かした。

本編を一足先に鑑賞した諏訪部は、「とにかく面白いです。3Dで観る意味あるなって。様々なCGを駆使してコンピューターの中の世界が表現されていて、その映像表現の中でレイヤーがかかっているかのような奥行きを感じる瞬間が数々あります。エンターテインメントとしてかなりレベルの高いものになっていたなと思いましたね」と興奮気味。内田も同調しつつ、「アクションシーンでアドレナリンが出過ぎてしまって、目が開きすぎてしまいました(笑)。収録でも観ていましたが、映画館の大スクリーンで観ると迫力が一段と違って。バイクに乗った気持ちになりました!アトラクションのようで楽しかったです」と語った。
白熱したトークで会場内が温まってきたところで、「トロン」シリーズに魅了されたスペシャルゲスト、安藤と堀田が登場。作品のイメージカラー“レッド”を印象的にあしらった衣装で登場したふたり。堀田が「やっぱりこの作品といえば赤っていうイメージがありましたし、作品の中でも赤が本当に印象的でした!」と笑顔を見せる一方、安藤は「そろそろハロウィーンということで、相方のコスプレをしてきました!あれ?違う?(笑)」と会場を笑わせた。
そんな安藤は、大のバイク好きとして知られており、シリーズを象徴するバイク“ライトサイクル”の迫力に圧倒された模様で、「めっちゃ乗りたいと思いました!(乗車する)体勢が横なので、自分の身体が持つか分からないんですけどね(笑)」と楽しげなリアクション。「チェイスシーンが新幹線のようにすごい速くて、目視で時速300kmは出ているなと…!疾走感も光も本当に綺麗!」と大絶賛し、不朽の名作『AKIRA』を思わせるシーンへの感動も語った。

一方、ディズニーが好きな堀田は、映画『トロン』から生まれた、フロリダのウォルト・ディズニー・ワールドにある大人気アトラクション「トロン・ライトサイクル・ラン」の経験者。本編を鑑賞し、「没入感がすごすぎましたよね!」と満面の笑み。「観終わったときに、“良かった。ここは自分の現実世界だ”って安心してしまうくらい入り込んでしまいました」とし、「(パークの)アトラクションもまさにライトサイクルに跨っているような、『トロン』の世界に入ったような気分を味わえて最高だったのですが、『トロン:アレス』もアトラクション並みに楽しめる作品だと思いました!」と感想を語った。

そしてここで、さらなるゲストが。現実世界で“29分間”しか生存できないAI兵士たちが、“永遠”を求め暴走していく様を描く本作。その“29分の壁”を突破するために必要となるのが、イヴが開発した“永続コード”。その“永続コード”を“ゲッツ”すべく、AI兵士ならぬAI芸人となったダンディが登場した。
いつもイメージとは違い、AI兵士のようなトロンスーツ姿のダンディ。「私はAI芸人なので、(AI兵士と同じく)29分しか生存できません。なので、今日は29分以上生存できるように頑張ります」とノリノリ。そんなダンディが挑戦するのは、“29分の壁”にかけたとあるミッション。“29分”経過するまでの時間内にミッションをクリアしないと、ダンディはAI兵士と同様、現実世界に残ることはできず強制退場となる。

1つ目のミッションは、ジェスチャークイズ。【トロンといえば!】というお題にかけて、ライトサイクル、アイデンティティ・ディスク…と本作に登場する印象的なガジェットたちを、ダンディが全身で表現。ダンディを消滅させようとしているのか、全員揃ってとぼけたフリをしながらも、ダンディ渾身のジェスチャーにより、安藤と諏訪部が次々正解し、ミッションクリアとなった。
そして2つ目のミッションは、以心伝心ゲーム。【「トロン」シリーズの1番の見どころといえば!】というお題に対し、ダンディ以外の6名が心を一つにしようと試みる。しかし、その挑戦虚しく、「全部」(諏訪部)、「ライトサイクルのかっこよさ!!」(内田)、「赤い」(石川)、「アトラクションみたいな映像!!!」(田村)、「ブリトー美味しそう」(安藤)、「アトラクションみたいな映像」(堀田)と回答。映画の魅力が一気に明らかになるも、田村と堀田以外は回答を揃えることはできず、“29分間”以内にミッションクリアとはならず、AI芸人・ダンディは強制退場に。

お馴染みの“ゲッツ&ターン!あばよ!”を披露しながら、儚くもステージを去っていった。しかし、現実世界で“29分間”しか生きられないAI兵士は、何度でも再生可能――。そのAI兵士同様、AI芸人・ダンディも“ゲッツ&ターン&リバース”というセリフと共に晴れやかに復活を遂げ、会場を沸かせた。
最後に、映画『トロン:アレス』の大ヒットを祈願し、“AI侵食!『トロン:アレス』”という掛け声で祝砲が打ち上げられ、会場中が一体に。大盛り上がりの中、イベントは終了した。
『トロン:アレス』
出演:ジャレッド・レト
日本版声優:諏訪部順一、内田真礼、石川界人、田村睦心、磯部勉
監督:ヨアヒム・ローニング
原題:『Tron: Ares』
US公開日:2025年10月10日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C) 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.
https://www.disney.co.jp/movie/tron-ares
10月10日(金)日米同時公開
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