永野芽郁が主演を務めるNetflix映画『僕の狂ったフェミ彼女』の制作が決定し、2026年に配信されることが発表された。

本作は、韓国で刊行されるやいなや、タイトルのインパクトと現代を生きる人々のリアルを描いた物語性が反響を呼び大ヒットした、ミン・ジヒョンによる同名小説が原作のラブコメディ。「『猟奇的な彼女』のフェミニストバージョン」と評され、日本でも翻訳版が発売されるとたちまち重版となった話題作が、Netflix映画として実写化される。

(C) 2019, Min Ji Hyoung
主演の永野は、とあることをきっかけにフェミニストになった狂おしくも愛おしい“彼女”を演じる。さらに今回、役作りのためにロングヘアをばっさりカットして本作に挑む。
監督を務めるのは、映画『お嬢と番犬くん』『恋は光』『殺さない彼と死なない彼女』など、非日常からリアルな世界まで幅広いラブストーリー作品を手がけてきた小林啓一。別れから7年、フェミニストになった“彼女”と“僕”の再会、そしてその後の恋愛における葛藤と現実を通して、「いま」を丁寧に描く。
なお今回、小林監督と原作者であるミン・ジヒョンからはコメントも到着。実写化に際し、ミン・ジヒョンは「映画という新しいかたちで生まれ変わるこの物語が、世界中の女性たち、そして男性たちにどのような問いを投げかけてくれるのか、胸を高鳴らせながら待っています」とエールを贈っている。
監督 小林啓一 コメント
ミン・ジヒョンさん原作「僕の狂ったフェミ彼女」の映画化を発表できることを嬉しく思います。Netflixさんからお話をいただき、最初にプロットを書いたのが約3年前です。そこから春名慶プロデューサーと試行錯誤して脚本を書き上げ、今ようやく撮影という運びになりました。頭の中での登場人物がこれから正に具現化しようとしています。ミン・ジヒョンさんの原作はタイトルからして一見過激なようですが、ハッとさせられることが多い作品です。僕自身の価値観の多面性の至らなさに気付かされることもありました。自分が感じた、この大事な感覚を皆様と共有できるように、はたまたクスリと笑ってもらえるように、主演の永野芽郁さん、キャスト、スタッフと共に、丁寧に作っていきたいと思います。
原作 ミン・ジヒョン コメント
Boy Meets Girl――。ほとんどのロマンスは、長いあいだこうして始まってきました。けれど今は、もうそんなふうには恋を始められない女性たちがいます。「僕の狂ったフェミ彼女」は、いまだに「そんな」恋愛を信じている男性と、もはやそのルールを受け入れられなくなった女性が、激しくぶつかり合う恋の物語です。
実は「こんなふうに感じているのは自分だけなのだろうか」という思いから書き始めた小説でした。ところが、この本を読んでくださった韓国、日本、台湾、インドネシアをはじめとするさまざまな国の読者の方々と出会うなかで、これは決して「私だけの物語」ではないのだと実感するようになりました。
この小説が最初に発表された韓国では、こうした話に対し誰かが不快感を抱くかもしれないという懸念から、映像化はそう簡単には進みませんでした。その物語が今回、日本で先に映画化されることになったということは、国境を越えた場所にも同じ問いを抱き続けている人たちがいると気づかせてくれた、驚きと感謝の経験です。映画という新しいかたちで生まれ変わるこの物語が、世界中の女性たち、そして男性たちにどのような問いを投げかけてくれるのか、胸を高鳴らせながら待っています。
本作を選んでくださったNetflixのプロデューサーの皆さま、原作のメッセージを尊重しながら繊細に向き合ってくださった小林啓一監督、そして“彼女”としてこの物語に新しい命を吹き込んでくださる永野芽郁さんに、心から感謝いたします。
この作品は、「いまの時代には男女の恋愛なんて、もう不可能だ」と言いたくて書いた物語ではありません。むしろ、もっとよく愛し合うために、誰か一方の犠牲や「我慢」をあたりまえにしない恋を実現するために、私たちはどんなことを語り合い、どんな問いを共有していけばいいのか――そのことを一緒に考えてみませんか、という提案をしたい作品です。どんな作品よりも「いまの恋愛」のリアルが刻み込まれたこの映画を、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。
Netflix映画『僕の狂ったフェミ彼女』
出演:永野芽郁
原作:ミン・ジヒョン「僕の狂ったフェミ彼女」(ラウダーブックス出版)
監督・脚本:小林啓一
エグゼクティブ・プロデューサー:秋田周平(Netflix)
プロデュース:春名慶
プロデューサー:森田美桜
制作会社:AOI Pro.
企画・製作:Netflix
https://www.netflix.com/僕の狂ったフェミ彼女
2026年、Netflixにて世界独占配信