
ワンデル監督の長編2作目となる新作『アダムの原罪』は、小児科病棟を舞台にしたヒューマン・サスペンス。骨折して運ばれてきた4歳の少年とその母親の処遇をめぐって繰り広げられる息詰まる人間模様を、ひとりの献身的な女性看護師の視点に立って映し出す。圧倒的なまでに没入度が高い映像世界は、人間の尊厳や命の尊さに触れる根源的なテーマと相まって、観る者の胸を締めつけずにおかない。

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慌ただしい激務に奔走するルシーの後ろ姿を手持ちカメラで追い続けるという、その緻密に構築された映像スタイルは、時間軸を一夜に限定したフィクショナルなストーリーにドキュメンタリーのような臨場感と、並外れたサスペンスを吹き込んでいく。可能な限り登場人物に肉薄し、息づかいをもすくい取ろうとしたワンデル監督の演出は凄みさえ感じさせる。












『アダムの原罪』
出演:レア・ドリュッケール、アナマリア・ヴァルトロメイ
監督・脚本:ローラ・ワンデル
製作:ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ兄弟
2025年/ベルギー、フランス/フランス語/79分/16:9/5.1ch/原題:L’interet d‘Adam /英題:Adam‘s Sake/日本語字幕:岩辺いずみ
後援:駐日ベルギー大使館、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
提供:ニューセレクト
配給:スターキャットアルバトロス・フィルム
(C)DRAGONS FILMS – LES FILMS DU FLEUVE – LES FILMS DE PIERRE – LUNANIME – FRANCE 3 CINÉMA – BE TV & ORANGE – PROXIMUS – RTBF (TÉLÉVISION BELGE) – SHELTER PROD
adam-film.com
6月5日(金) 新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開



