巨星ミシェル・ルグラン特別企画/アンナ・カリーナ主演『女と男のいる舗道』ほかヌーヴェルヴァーグ時代の代表作7本が上映!

本年1月26日に逝去したフランス音楽界の巨星ミシェル・ルグランの没後1年/生誕88年特別企画として、デジタル・リマスター版特集上映「ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たちHommage à Michel LEGRAND」が、2020年2月21日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次開催されることが決定した。

100作以上のアルバムと約200曲におよぶ映画、TV音楽を生涯で手掛けた、音楽家ミシェル・ルグラン。1933年2月24日にパリで生を受け、今年1月その生涯に幕を下ろすまで、映画音楽・ジャズ・ポップス・クラシックと様々な音楽で人々を楽しませ、魅了し続けた。
『おもいでの夏』(71/ロバート・マリガン監督)などで3度にわたってアカデミー賞を受賞し、5つのグラミー賞、2度のパルムドール、さらにはゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞など数々の賞を受賞したフランス音楽界の巨星として、世界中の人々から敬愛されている。

そして没後1年/生誕88年となる2020年2月に、彼の映画音楽家としての才能を開花させることとなった、“ヌーヴェルヴァーグ”の監督たちとのコラボレーション作品郡を集めた特別企画が開催、ヌーヴェルヴァーグ時代の代表作7本の上映が決定した
本企画で、12月14日に79歳で逝去したアンナ・カリーナが主演を務めた、ジャン=リュック・ゴダール監督作『女と男のいる舗道』、『女は女である』(第11回ベルリン国際映画祭で女優賞を受賞)の上映も決定。
ヌーヴェルヴァーグのひとつの頂点であり、1962年のベネチア国際映画祭で審査委員特別賞を受賞した『女と男のいる舗道』は、4Kデジタル・リマスター版として日本のスクリーンに初めて甦る

『女と男のいる舗道』Vivre sa vie
(c)1962.LES FILMS DE LA PLEIADE.Paris (c)mathieu demy 2000

 

『女は女である』Une femme est une femme
(c)1961 STUDIOCANAL – Euro International Films,S.p.A.

また、全作品のうち2/3の音楽をルグランが手掛けているジャック・ドゥミの作品からは、長編デビュー作であり「ヌーヴェルヴァーグの真珠」と讃えられる『ローラ』、初めてアカデミー賞にノミネートされた『シェルブールの雨傘』

『ローラ』LOLA
(c)mathieu demy 2000

 

『シェルブールの雨傘』LES PARAPLUIES DE CHERBOURG
(c)cine tamaris 1993

ドルレアック×ドヌーヴ姉妹が共演し日本でも根強い人気を誇る『ロシュフォールの恋人たち』、主演にドヌーヴを迎えたミュージカル仕立てのファンタジー『ロバと王女』の上映も決定。

『ロシュフォールの恋人たち』LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT
(c)cine tamaris 1996

 

『ロバと王女』PEAU D’ANE
(c)2003 Succession Demy

そして、ルグラン自身が音楽家として出演している、ヌーヴェルヴァーグのミューズであるアニエス・ヴァルダ監督の『5時から7時までのクレオ』も上映される。

 

『5時から7時までのクレオ』 Cleo de 5 a 7
(c)agnes varda et enfants 1994

ポスタービジュアルとして、4Kデジタル・リマスター版として甦った『女と男のいる舗道』からアンナ・カリーナ演じる主人公ナナの写真をバックに「Michel LEGRAND」の文字が鮮やかに表されたビジュアルが解禁。

また、2020年2月19日には、ソニー・ミュージックレーベルズ/ソニー・ミュージックダイレクトから「ミシェル・ルグラン没後一年追悼盤」として、ベスト盤としても楽しめる日本独自企画盤CD2枚組の『エッセンシャル・ワークス・オブ・ミシェル・ルグラン』、本人公認でセレクトされたジャズ・ピアニスト・ルグランをピアノ・トリオ編成で堪能できる自作自演集『ALFA Years / ミシェル・ルグラン』、鬼才アコーディオン奏者ガリアーノがプラハ弦楽五重奏団と共に贈るルグラン名曲集『トリビュート・トゥ・ミシェル・ルグラン/ リシャール・ガリアーノ』の3タイトルのアルバムが発売される。

ミシェル・ルグラン
1932年2月24日パリ生まれ。父は指揮者、母は楽譜出版社の経営者、姉は後にジャズ・ボーカリストになるという音楽一家に育つ。11歳でパリのコンセルヴァトワールに入学し、作曲法をナディア・ブーランジェに学ぶ。卒業後は、ジャズ・ミュージシャンとしてデビュー。58年にマイルス・デイヴィスなどとアルバム『ルグラン・ジャズ』を発表し高い評価を得る。一方で54年に映画音楽に進出、ヌーヴェルヴァーグの監督たちとタッグを組み数多くの名作を生み出し、『シェルブールの雨傘』で初めてアカデミー賞にノミネートされる。その後ハリウッドに進出し、生涯で3度アカデミー賞を受賞。晩年は本格的なクラシックのアルバムも発表。2019年1月26日、パリの自宅近くの病院で息を引き取る。享年86歳。

上映作品

『ローラ』1960年/フランス/88分/モノクロ/ステレオ
監督・脚本:ジャック・ドゥミ出演:アヌーク・エーメ、マルク・ミシェル、ジャック・アルダン

『5時から7時までのクレオ』
1961年/フランス=イタリア/モノクロ/90分/ステレオ
監督・脚本・作詞(シャンソン):アニエス・ヴァルダ出演:コリーヌ・マルシャン

『女は女である』1961年/フランス=イタリア/84分/カラー/モノラル
監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール出演:アンナ・カリーナ、ジャン=ポール・ベルモンド、ジャン=クロード・ブリアリ

『女と男のいる舗道4Kデジタル・リマスター版』1962年/フランス/84分/モノクロ/モノラル
監督・脚本:ジャン=リュック・ゴダール出演:アンナ・カリーナ、サディー・レボー

『シェルブールの雨傘』1964年/フランス/91分/カラー/ステレオ
監督・脚本:ジャック・ドゥミ出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ニーノ・カステルヌオーボ

『ロシュフォールの恋人たち』1967年/フランス/127分/カラー/モノラル
監督:ジャック・ドゥミ出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、フランソワーズ・ドルレアック、ダニエル・ダリュー

『ロバと王女』1970年/フランス/89分/カラー/ドルビーデジタル
監督・脚本:ジャック・ドゥミ出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャック・ペラン、デルフィーヌ・セイリグ

《デジタル・リマスター版 特集上映≫
ミシェル・ルグランとヌーヴェルヴァーグの監督たち
企画協力:濱田髙志
協力:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル、ソニー・ミュージックダイレクト
配給:ザジフィルムズ / ハピネット

公式サイト:www.zaziefilms.com/legrand01_88/
2月21日(金)より、YEBISU GARDEN CINEMA他全国順次開催

 

CD情報

ミシェル・ルグラン没後一年追悼盤3タイトル発売 ※すべて2020年2月19日発売

▲「エッセンシャル・ワークス・オブ・ミシェル・ルグラン」
税込\3,300 SICP31338~9 発売:Sony Music Labels
DISC1は代表曲の自作自演集、DISC2は様々なアーティストによる数々のカヴァーを収録、ベスト盤としても楽しめる日本独自企画盤CD2枚組。監修:濱田髙志

 

 

▲「ALFA Years / ミシェル・ルグラン」
税込\2,600 MHCP30001 発売:Sony Music Direct
ジャズ・ピアニスト・ルグランをピアノ・トリオ編成で堪能できる自作自演集。アルファに残した3枚のアルバムから本人公認でセレクト。監修:濱田髙志

 

 

▲「トリビュート・トゥ・ミシェル・ルグラン/ リシャール・ガリアーノ」
税込\2,750 SICP31335 発売:Sony Music Labels
ピアソラから“ニュー・ミュゼットの旗手”と賞賛された鬼才アコーディオン奏者ガリアーノがプラハ弦楽五重奏団と共に贈るルグラン名曲集。

 

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