山田洋次が監督を務め、倍賞千恵子、木村拓哉が出演する映画『TOKYOタクシー』(11月21日公開)より、予告編とメインビジュアルが解禁された。

本作は、フランスで初登場新作1位を獲得、2022年に日本でも公開しヒットしたフランス映画『パリタクシー』を原作に、昭和から平成、令和と、日本に生きる人々を長年描き続けてきた山田監督が、刻々と変化する大都市<東京>を舞台に、人生の喜びを謳いあげるヒューマンドラマ。
ある日タクシー運転手が乗せたのは、人生の終活に向かうマダム。東京から葉山へと向かいながら、彼女の思い出の地をめぐるうち、彼女の壮絶な人生が明らかになっていく。他人同士だった2人の人生が交差し、やがて想像もしなかった“奇跡”が訪れる―。
予告映像では、木村演じるタクシー運転手・浩二が、倍賞演じるすみれをタクシーに乗せる場面から始まる。最初はそっけない二人だったが、会話を重ねるうち次第に心を許し始めたすみれが「運転手さんの初恋はどんなだったの?お相手はどんな人?」と浩二に質問攻め。「覚えてませんよ、そんなの」と答える浩二に、「あらつまんない、照れてるのね!」と肩をパシッと叩く、楽しい掛け合いが映し出される。
そんなすみれの依頼は、神奈川・葉山にある高齢者施設まで送り届けてもらうことだが、東京の見納めにいくつか寄ってみたいところがあると浩二に伝える。思い出の地を巡りながら、彼女は自らの過去を語り、その壮絶な人生が明らかになっていく。
また、若き日のすみれ(蒼井優)が、「二度とこんなことさせないから!」と泣きながら子どもを抱きしめる姿や、裁判所の証言台に毅然とした表情で立つ回想シーンも。果たして、かつてすみれに起こった出来事とは。そして浩二の、「今生きているから、この景色を見ることができるんです。死ななくてよかったんだ、すみれさんは」という言葉に、すみれが「そうね。あなたにも会えたんだものね」と返答する場面が映し出される。
映像のラストには、浩二がタクシーの中で溢れ出す涙を拭う姿が。様々な感情が入り混じったその表情や涙の理由、そして旅の最後に待ち受ける“奇跡”とは。
併せて解禁されたメインビジュアルは、鮮やかな夕日を背に腕を組んで歩く、2人の穏やかな笑顔が印象的。会話を交わすうち思わず笑みが溢れた、楽しいひとときが切り取られている。
また追加キャストも解禁。若きの日のすみれが、ある事件で証言台に立つ際の裁判官には、今回が山田監督作品に初出演となるマキタスポーツ、すみれが向かう高齢者施設のスタッフ役には『こんにちは、母さん』など山田組に多数出演している北山雅康、すみれの息子・勇役には現在放送中のNHK連続テレビ小説「あんぱん」で主人公・柳井嵩の幼少期を演じた木村優来。さらに、すみれと浩二が食事をするレストランで居合わせた客役を『学校III』以降、山田組の常連で『キネマの神様』以来の出演となる小林稔侍が演じ、物語に深みを与える。
ストーリー
毎日休みなく働いているタクシー運転手の宇佐美浩二(木村拓哉)。娘の入学金や車検代、家の更新料など次々にのしかかる現実に、頭を悩ませていた。そんなある日、浩二のもとに85歳のマダム・高野すみれ(倍賞千恵子)を東京・柴又から神奈川の葉山にある高齢者施設まで送るという依頼が舞い込む。最初は互いに無愛想だった二人だが、次第に心を許し始めたすみれは「東京の見納めに、いくつか寄ってみたいところがあるの」と浩二に寄り道を依頼する。東京のさまざまな場所を巡りながら、すみれは自らの壮絶な過去を語り始める。たった1日の旅が、やがて二人の心を、そして人生を大きく動かしていくことになる―
『TOKYOタクシー』
出演:倍賞千恵子 木村拓哉 蒼井優 迫田孝也 優香 中島瑠菜 神野三鈴 イ・ジュニョン マキタスポーツ 北山雅康 木村優来 小林稔侍 笹野高史
監督:山田洋次
脚本:山田洋次 朝原雄三
原作:映画『パリタクシー』(監督 クリスチャン・カリオン)
配給:松竹
(C)2025映画「TOKYOタクシー」製作委員会
https://movies.shochiku.co.jp/tokyotaxi-movie/
11月21日(金)全国公開
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