映画『モンテ・クリスト伯』本編映像公開 礼真琴、池田理代子ら著名人からのコメント到着

フランス国内で940万人を動員し、全世界興収1億ドルを突破したピエール・ニネ主演最新作『モンテ・クリスト伯』の本編映像と新場面写真、著名人からのコメントが公開された。

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文豪アレクサンドル・デュマが執筆した「巌窟王」の名でも知られる傑作小説が、新たに映画化。“復讐劇の金字塔”とも称されるドラマチックな展開は、ロマンス、サスペンス、アクションの枠を超え、激しい情念が渦巻く“究極の人間ドラマ”が描かれる。第77回カンヌ国際映画祭では11分間のスタンディングオベーションを獲得した話題作だ。

この度公開されたのは、モンテ・クリスト伯と、彼の同志であり若き2人の仲間が復讐の瞬間に向けての猛特訓を重ねるシーンの本編映像。幼い頃に父に生き埋めにされかけた過去を持つアンドレと、父親を殺害され奴隷として売りに出されたエデの2人は、自らの境遇とモンテ・クリスト伯との出会いにより、ともに復讐を胸に誓う。

本作では、モンテ・クリスト伯役のピエール・ニネはもちろん、エデ役のアナマリア・ヴァルトロメイ、アンドレ役のジュリアン・ドゥ・サン・ジャン、アルベール役のヴァシリ・シュナイダーといった、「将来有望で、弦楽器の名器“ストラディバリウス”並のとんでもなく素晴らしい俳優ばかり」と監督が評する若手俳優たちとの共演も見どころの一つとなっている。モンテ・クリスト伯の華麗なる復讐と数奇な人生に、大きく関わる3人にも注目だ。

映像でまず描かれるのは、モンテ・クリスト伯の恋人を奪った仇敵で、かつての親友フェルナンの息子アルベールを振り向かせるためのエデへのレッスン。振り向くタイミングや歩き方、目線の動き一つ一つまで練習するエデだが「好きにならなかったら?」と不安を見せる。だが「心配ない」とモンテ・クリスト伯が断言する通り、いざ出会いの瞬間に美しいエデを目にしたアルベールは釘付けになる。

また、社交場デビューのため、貴族の所作や会話などを身につけるため必死にモンテ・クリスト伯からレッスンを受けるアンドレの場面も。知的な会話に苦戦し「貧しい育ちを悟られるな」と厳しい指導を受けるも、いざ宿敵たちとの対面の日、アンドレは所作を見事切り抜けて見せる。これから始まる華麗なる復讐計画の序章であり、スリリングで心踊る内容に期待が高まる映像となっている。

コメント全文(敬称略・順不同)

礼真琴(女優)
私自身が、かつてエドモン・ダンテスを演じた際に感じた苦悩や復讐に燃える野心、そして愛の切なさが非常に鮮明に、この作品に描かれていました。ご覧いただく方々に、きっとたくさんの感動をお届けすることでしょう。

池田理代子(劇画家・声楽家)
少女時代に胸を躍らせ読んだ『巌窟王』の世界が、生き生きとした映像で味わえる幸福に、没頭してしまった。時代に感謝するほかない。

いのうえひでのり(演出家・劇団☆新感線主宰)
面白かった。よく知っている話なのにかなり引き込まれた。友人の裏切りに孤島の監獄からの脱獄の冒険感。めくるめく因果。陰謀。やはり復讐ドラマの金字塔なのだと改めて痛感する。王道の映画化の成功例だと思う。

福山潤(声優)
エドモン・ダンテスからモンテ・クリスト伯へ。カバルカンティへ、エデへ、アルベールへ。繋がれる憎しみと愛は再びエドモンへと帰る。なんと美しい映画でしょうか!待って、希望した甲斐が有りました!

前田真宏(アニメーション監督、アニメーター、デザイナー、漫画家)
海に行きたくなった。
海はいいなあ。
頑としてそこにあって動かず、しかし常に揺蕩い、波立ち、大きくうねっている。
金色の光を撒き散らして心を温め、心地良い風を送ってくる。
かと思えば月の引力や遠い低気圧由来の物凄い力を、その暴力的な本性を見せ付けたりもする。
生命に満ち溢れた巨大な死なのだ。
エドモンは海だ。
陸に住む男たちのあまりに人間的な、卑小な営み企みとのコントラスト。
行われた過ちを、神の代行者の如く正しさへ戻してゆく。
そういう物語だと思ってきたが、そうではないのかもしれない。
凡庸な悪である我々の力など、海が持つ想像を絶する物理的な力の前に、寄せては返す引き潮のような生命の根源の回復の力に敵うはずがないではないか!
広大な水平線を指して、帆にたっぷりの追い風を孕み進み行く船影を見送る時、私は爽快な、幸せな気持ちになった。
海はいいなあ。海に行きたい。

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ストーリー
将来を約束された若き航海士ダンテスは、ある策略により無実の罪で投獄され、次第に生きる気力を失っていく。絶望の中、脱獄を企てる老司祭との出会いにより、やがて希望を取り戻していった。司祭から学問と教養を授かり、さらにテンプル騎士団の隠し財宝の存在を打ち明けられる。
囚われの身となって14年後…奇跡的に脱獄を果たしたダンテスは、莫大な秘密の財宝を手に入れ、謎に包まれた大富豪“モンテ・クリスト伯”としてパリ社交界に姿を現す。そして、自らの人生を奪った三人の男たちに巧妙に近づいていく――。

『モンテ・クリスト伯』
出演:ピエール・ニネ、バスティアン・ブイヨン、アナイス・ドゥムースティエ、アナマリア・ヴァルトロメイ、ロラン・ラフィット、ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ、パトリック・ミル、ヴァシリ・シュナイダー、ジュリアン・ドゥ・サン・ジャン
監督:マチュー・デラポルト、アレクサンドル・ド・ラ・パトリエール
原作:アレクサンドル・デュマ
2024年/フランス/178分/シネマスコープ/5.1ch/原題:Le Comte de Monte-Cristo/字幕:手束紀子/後援:在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ
配給:ツイン
(C) 2024 CHAPTER 2 – PATHE FILMS – M6 FILMS – FARGO FILMS
https://monte-cristo.jp/

11月7日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー

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