『英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2025/26』が2025年12月19日〜2026年7月9日までの期間中、全9演目を各1週間限定にて全国公開することが決定。このたび、日本版予告映像とポスタービジュアルが解禁された。

ロイヤル・オペラ・ハウスで繰り広げられる、世界最高峰の英国ロイヤル・バレエの舞台を映画館で現地さながらに体感できる「英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ」。数あるレパートリーの中から選りすぐりの人気作品を上映し、斬新でドラマティックな演出を大スクリーンと迫力ある音響で楽しむことができる。
日本版予告映像では、壮大な始まりを予感させる音楽とともに、シーズンを彩る各作品の名シーンが次々と登場。「伝統が息付き、今が躍動する―」というフレーズが、歴史ある舞台をスクリーンで楽しめる期待感を高める。幻想的なバレエと情熱的なオペラ、全9作品の魅力が一挙に紹介されている。
併せて公開されたポスタービジュアルには、ロマンティック・バレエの代表作『ジゼル』や、ジャコモ・プッチーニ作曲の『トスカ』など、各作品を象徴する美しいカットが並ぶ。「クラシックの美しさと、現代の洗練。世界最高峰の舞台を大スクリーンで。」というキャッチコピーが添えられ、華やかで洗練されたビジュアルに仕上がっている。
新シーズンでバレエ作品のオープニングを飾るのは、ロイヤル・バレエならではのレパートリー作品『リーズの結婚』。田園を舞台にした明るくチャーミングなラブコメディで、愛らしいポニーや被り物をした雄鶏、木靴の踊りも登場する。

『リーズの結婚』
冬の風物詩『くるみ割り人形』は、チャイコフスキーの不朽のメロディに、クリスマスの夢と魔法が詰まったファンタジックなプロダクションが加わり、家族連れにも大人気の作品。

そして、鬼才ウェイン・マクレガーの振り付けで大評判となった『ウルフ・ワークス』が初演以来の登場となる。本作は、作家ヴァージニア・ウルフの代表的な3作品からインスピレーションを受けて創作された。彼女の作品とともに、その人生のさまざまな変転を深く描き、斬新さと美しさが同居する現代バレエの傑作だ。

続いては、ロマンティック・バレエの永遠の名作『ジゼル』。ジゼル役は演技力が試される難役として、バレリーナにとっての「ハムレット」とも称されるドラマティックな大役だ。今回は日本が生んだプリマ・バレリーナ、高田茜が挑戦する。

そして、昨シーズンでも大好評につき延長上映となるなど、長きにわたり愛されてきた『シンデレラ』のアンコール上映も決定。日本出身の金子扶生がシンデレラ役を演じ、その高い技術と健気な演技が絶賛されている。毎年おなじみの名作から、久しぶりに帰ってきた愛すべき作品、そして最先端のコンテンポラリーまで、バラエティに富んだラインナップが揃った。

『シンデレラ』
そしてオペラ作品の開幕は、今シーズンよりロイヤル・オペラ・ハウスの音楽監督に就任したチェコの指揮者ヤクブ・フルシャと、当歌劇場オペラ監督のオリバー・ミアーズが演出した新演出の『トスカ』が登場。
「歌に生き、恋に生き」「妙なる調和」「星は光りぬ」など美しい音楽と、嘘や嫉妬、陰謀によって悲劇へと突き進む恋人たちの運命をスリリングに描く。現代最高のスーパースター、アンナ・ネトレプコとカナダの名バリトン、ジェラルド・フィンリーや、1994年生まれの若きイタリア系英国人テノール、フレディ・デ・トマーゾなど注目キャストも見どころの一つだ。

続いては、名アリアに彩られたヴェルディの傑作を、エルモネラ・ヤオ主演で贅沢に上演する極上のオペラ『椿姫』。美貌のアルバニア人ソプラノ、エルモネラ・ヤオが演じるヒロインが必見である。「乾杯の歌」「花から花へ」「プロヴァンスの海と陸」「過ぎし日よ、さようなら」「パリを離れて」など名旋律が満載だ。

『椿姫』
ワーグナーの楽劇四部作『ニーベルングの指環』の三作目となる『ジークフリート』は、ニーベルング族のミーメに育てられたジークフリートが、大蛇となった巨人族のファーフナーを倒して世界を支配する力を持つ指環を手に入れ、岩山に眠るブリュンヒルデを目覚めさせる物語。初登場となるアンドレアス・シャーガーと、ピーター・ホーレという二人のベテランテノールの丁々発止の競演が見ものである。

そして今シーズンの終わりを飾るのは、さらわれた美しい姫を救出に向かう王子の冒険ファンタジーが楽しめる『魔笛』。モーツァルトが生涯最後に完成させたオペラを指揮するのは、目覚ましい活躍を見せるフランスの女性指揮者マリー・ジャコ。全ての主要人物にアリアや重唱があり、冒頭の序曲から彼女がどのように音楽を牽引していくのか必見である。

『魔笛』
人気オペラが勢ぞろいする新シーズンは、演劇の国ならではのドラマティックな演出と、人気と実力を兼ね備えた歌手によるパフォーマンスに注目いただきたい。
『英国ロイヤル・バレエ&オペラ in シネマ 2025/26』
配給:東宝東和
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12月19日(金)よりTOHOシネマズ 日本橋 ほか全国公開