村田沙耶香のベストセラー小説を映画化した『消滅世界』の新ポスタービジュアルが5点公開された。

本作は、結婚生活への性愛の持ち込みが禁じられ、夫婦間の性行為がタブーとなり、人工授精で子どもを授かることが定着した世界を舞台に、心から愛し合った夫婦の自然妊娠で生まれた少女・雨音(蒔田彩珠)が、自分の周囲にある“普通”と、自らの内面から湧き上がる欲情に向き合っていく物語。
大人へ成長した雨音は、性愛のない清潔な結婚生活を望み、夫・朔(栁俊太郎)以外の男性や二次元キャラクターと恋愛を重ねていく。だが、恋人を持ちながらも思うように恋愛関係を築けない雨音。それは朔も同じだった。二人は、千葉に建設された実験都市・エデンへの移住を決意する。エデンでは、選ばれた住民たちが一斉に人工授精を行い、生まれた子どもたちは住民全員の子として愛され育つ。子どもたちにとっては、大人たちは全員「お母さん」なのだ。二人にとって理想郷にも思えたエデンでの“正常”な日々は、二人のある思惑を契機に“夫婦関係”を大きく狂わせていく。
性愛のない結婚生活を送る雨音と朔が服を着たままバスタブに身を沈めるビジュアルでは「恋愛」「結婚」「家族」という文字が打ち消されている。

雨音が恋する“ラピス”のフィギュアを手に眠るビジュアルには「性が消えた楽園」というキャッチコピーが添えられている。

エデンの子どもたちが集う公園のビジュアルには、雨音の脳内でリフレインされる「正しさという聞こえない音楽が私達の頭上で響いている」というキャッチコピー。

エデンの真っ白な公園で黒装束の二人が謎の白い粉を撒くミステリアスなビジュアルには「私達はこの世界を食すべきた」というキャッチコピーが。

そして、“ラピス”を共に愛する水内(結木滉星)との密かな約束を交わすビジュアルには「まだ見ぬほんの少し先の世界」とうキャッチコピーが添えられている。

「恋愛」「結婚」「家族」「性」「近未来」「正しさ」、そして「楽園(ユートピア)」と「反理想郷(ディストピア)」。既存の1点では収まりきれない本作で展開される主題の広がりを、5点のポスタービジュアルがそれぞれの角度から掘り下げている。

さらに、本作で監督・脚本を務めた川村誠が主宰・プロデュースする、モノトーンを基調とした渋谷の隠れ家的カフェ、CAFE:MONOCHROMEと映画『消滅世界』のコラボレーションが、公開日である11月28日よりスタートする。


期間中、映画の世界観をモチーフに、価値観が変わる前の世界を象徴する漆黒のスペースと、実験都市・エデン建設後の世界をイメージした真っ白な空間が広がる。『消滅世界』をイメージした映像・音楽に浸りながら、オリジナルコラボドリンクやスイーツを楽しむことができる。


また、店頭でムビチケ購入、もしくはすでに購入したスマホ画面を提示すると、『消滅世界』の英字版ポスタービジュアル2種と、アニメ作家・Wabokuデザインの“ラピス”キャラ設定資料画像のICカードサイズステッカーがプレゼントされる。また期間中に、オリジナルコラボTシャツなど、『消滅世界』とのコラボレーショングッズの販売も予定されている。

『消滅世界』
出演:蒔田彩珠 栁俊太郎 恒松祐里 結木滉星 富田健太郎 清水尚弥 松浦りょう 岩田奏 山中崇 眞島秀和 霧島れいか
監督・脚本:川村誠
原作:「消滅世界」(村田沙耶香著/河出文庫)
配給:NAKACHIKA PICTURES
(C)2025「消滅世界」製作委員会
https://shoumetsu-sekai.com/
11月28日(金)新宿シネマカリテほか全国公開