第98回アカデミー賞(R)国際長編映画部門イラク代表の映画『大統領のケーキ』が、7月10日より全国公開されることが決定。あわせて、特報と場面写真が解禁となった。

本作は、イラク映画として初めて出品された第78回カンヌ国際映画祭で、監督週間観客賞とカメラ・ドール(新人監督賞)をW受賞、その他にも第33回ハンプトン国際映画祭 最優秀映画賞、審査員賞を受賞、第31回アテネ国際映画祭観客賞受賞、第73回サン・セバスティアン国際映画祭 観客賞ノミネートなど、世界の映画祭が絶賛した注目作。

物語の舞台は、1990年代、独裁政権下のイラク。祖母と二人で暮らす9歳の少女ラミアは、ある日、学校のくじ引きで「大統領のケーキ係」に選ばれてしまう。翌朝、ラミアは祖母に連れられて、父の形見の時計と、“友達”の雄鶏ヒンディとともに町へ出かける。だが、日々の食卓も満足に揃えられない祖母の目的はケーキではなく、ラミアを養子に出すことだった。思わず逃げ出したラミアは、自らの手でケーキの材料を集めれば、祖母との暮らしを続けられると信じて、クラスメイトのサイードと協力して町を駆け回る。

本作は、イラク出身のハサン・ハーディ監督が自らの体験をもとに描き出した初長編作品。ハーディ監督が書き上げた脚本を、『フォレスト・ガンプ/一期一会』(94)でアカデミー賞(R)脚色賞を受賞し、『DUNE/デューン 砂の惑星』(21)など5作品で同賞にノミネートされた脚本家エリック・ロスが見出し、サンダンス/NHK賞、ドーハ映画研究所からの助成金を獲得。エグゼクティブ・プロデューサーとして、エリック・ロスと、『幸せへのまわり道』(19)の監督を務めたマリエル・ヘラーも加わっている。
撮影はイラクで行われ、ユネスコの世界遺産にも登録された南部のサンクチュアリを想起させる美しいメソポタミア湿地帯や、バグダッド市内の市場と、初めて目にする映像も見どころだ。

公開された場面写真には、ケーキの材料を譲ってもらうため、市場で見知らぬ大人に交渉しているラミアの様子や、水辺での生活を捉えたシーンが収めらている。主人公ラミアと雄鶏のヒンディのほか、ラミアの祖母やクラスメイトのサイードなど本作を彩る登場人物らの様子も切り取っている。


特報は、「大統領の誕生日まであと2日」というナレーションでスタート。くじ引きでケーキ係に決まったラミアはどこか浮かない表情だ。「(大統領のために)ケーキを用意しないとみんな酷い目に」と聞かされたラミアは、“友達”である雄鶏のヒンディを小脇に抱え、必死で町を駆け回る。祖母ともはぐれてしまい、お金が無いなか「なんでもします!」と交渉する姿など、健気なラミアが映し出される特報となっている。主人公の少女ラミアを含め、出演者全員、演技未経験者がキャスティングされている点にも注目だ。
『大統領のケーキ』
出演:バニーン・アハマド・ナーイフ、サッジャード・モハンマド・カーセム、ワヒーダ・サーベト、ラヒーム・アルハジ
監督・脚本:ハサン・ハーディ
プロデューサー:リア・チェン・ベイカー
エグゼクティブ・プロデューサー:エリック・ロス、マリエル・ヘラー
撮影監督:トゥードル・ヴラディミール・パンドゥル
2025年/イラク、アメリカ、カタール/105分/アラビア語/シネスコ/カラー/5.1ch/英題:The President’s Cake
日本語字幕:星加久実/字幕監修:中町信孝 PG12
配給:松竹
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https://movies.shochiku.co.jp/presidentscake/
7月10日(金)より新宿ピカデリーほか全国公開