バズ・ラーマン監督が最新のレストア/リマスター技術を駆使して、エルヴィス・プレスリーを現代に甦らせた映画『EPiC/エピック エルヴィス・プレスリー・イン・コンサート』より、エルヴィスの歌唱カットが公開された。

本作は同じくバズ・ラーマンが手掛け、2022年に劇場公開、世界的に大ヒットした伝記映画『エルヴィス』の地続きにある作品。単なるアーカイプ映像の焼き直しでも、ドキュメンタリーでもコンサート・フィルムでもなく、エルヴィスがイリュージョナルな世界で“初来日”を果たす、没入型映像作品に仕上がっている。
革新的な音楽とカリスマティックなステージングでキング・オブ・ロックンロールと称される唯一無二のエンターティナー、エルヴィス・プレスリー。ラーマン監督は、『エルヴィス』の制作過程で、発見された59時間にも及ぶ未公開フィルムを前に、「私たちが未だかつて目にしたことのない方法で“本物”が歌い、語ってくれたら」と、新たな表現に挑んでいる。
1970年代初頭のラスベガス・コンサート及び全米ツアーの象徴的なライヴ・パフォーマンスを中心に、リハーサル、記者会見などの貴重な映像を最先端のレストア/リマスター技術を駆使しながら、2年以上の歳月を費やして復元、同一の楽曲を複数の異なる演奏シーンでシームレスに編集、リップシンクの細部にもこだわって再構築した本作は、“キングの壮大なる(EPiC)現代への帰還”となった。さらに、本作は、アメリカ&カナダ以外の舞台に立つことのなかった彼の初めての”来日公演“とも言える体験型映像作品でもある。

今回公開されたのは、劇中で「ラヴ・ミー」を歌うエルヴィスの歌唱カット。恋人を失った悲しみや、愛を求める切実な気持ちを歌った、哀愁漂うラヴ・ソングで、エルヴィスの深みのあるハスキーボイスが特徴的なナンバーだ。アップテンポなロックンロールとは異なり、大ヒット曲「Love Me Tender」と並ぶ代表的なバラードである。
ライヴ中、セクシーな彼の歌声に熱狂した女性ファンが自分のアンダーウェア(下着)をステージに投げ込むというセンセーショナルな現象も有名。このパフォーマンスは、“キング”エルヴィスの象徴的なエピソードとして、本作でもカメラに収められている。
「ラヴ・ミー」は、映画『エルヴィス』のオリジナル・サウンドトラックや関連リミックス作品において、音楽プロデューサーやエンジニアとして携わったジェイミーソン・ショーによる再構築曲のひとつ。1956年のヒット「ラヴ・ミー」をベースに、1964年の「イット・ハーツ・ミー」、1972年『至上の愛』に収録されたゴスペル「アイヴ・ゴット・コンフィデンス」の要素を混在させながら、さらに新解釈によるドラム・ビートを加えたものになっている。
そして、本作のオリジナル・サウンドトラックが発売中。全27トラックが収録されている。

オリジナル・サウンドトラックのジャケット