『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』禁断の楽曲「奇妙な果実」を歌い警官に追われ…本編映像初解禁!

ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ

伝説のジャズシンガー、ビリー・ホリデイとFBIの対決を描いた映画『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』(2月11日(金)公開)の本編映像が解禁された。

地上にひとつしかないと称えられた歌声で肌の色や身分の違いを超えて当時の人々を魅了し、没後60年以上経っても、その強烈なカリスマ性が現代のアーティスト達に影響を与え続けているビリー・ホリデイ。そんな彼女は、長きに渡り執拗にFBIに追い続けられた。ターゲットとなった理由は、彼女の大ヒット曲で人種差別を告発する禁断の楽曲「奇妙な果実」を歌い続けたから。ビリーは披露したら逮捕すると脅されながらも、「この歌だけは捨てない」と真っ向からはねのけてステージに立ち続けた。

そんな彼女の短くも壮絶な人生をFBIとの対決に焦点を当てて描くのは、『大統領の執事の涙』のリー・ダニエルズ監督。長編二作目の『プレシャス』でアカデミー賞2部門受賞4部門ノミネートを果たし、社会派の深淵なテーマをエンターテイメントに昇華する手腕が称えられている。

主演には、グラミー賞ノミネート歌手のアンドラ・デイ。映画初出演ながら、そのズバ抜けた歌唱力で名曲の数々をビリーが憑依したかのように歌い上げ、彼女のパワフルかつ美しい生き様を体現した演技で観る者全ての胸を打ち、賞レースを席巻した。

今回解禁された本編映像は、1947年のフィラデルフィアはアール劇場、満員の会場に警察が並び構える異様な光景から始まる。緊張感漂う重々しい空気の中、ビリー・ホリデイ(アンドラ・デイ)がステージに立つと会場は一気に拍手と歓声に包まれる。

「「奇妙な果実」を頼む」という声が飛ぶ中、ビリーが「奇妙な果実」を歌いだしたその刹那、警官が「やめさせろ」と動き始める。歌うことを止められていた夫のモンローを一瞥しながらも歌い続けようとしたビリーだったが、「逃げるぞ」とバンドメンバーに抱えられステージを降ろされる。「私はこの歌を歌うのよ。邪魔しないで!」とビリーが激しく叫び、観客と警官がステージに押し寄せ映像は幕を閉じる。

このシーンは、観客にも白人が多くおり、ビリーが歌う「奇妙な果実」が肌の色や身分の違いを超えていかに人々を魅了していたか、そしていかに合衆国から危険視されていたかわかる本作の中でも非常に象徴的なシーン。

アンドラはその理由について、「彼女にはまるで磁石のように人を引きつける魅力がありました。そして、彼女はその力を利用して、アメリカの人種差別の恐ろしさ、リンチについて語ったのです。彼女には人々をひとつにまとめる力があり、当時の国の体制や(人種差別という)大衆文化に反駁したから、(当局が)あれほど怖がったのだと思います」と語る。

そして「この歌に刺激されて、私たちには物事を前に進めさせる力が確かにあるのだと、どうか思い出してほしい」と力強いメッセージを送っている。公民権運動の音楽的出発点とも言われる「奇妙な果実」圧巻のフル歌唱シーンは是非劇場で。

『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』は2月11日(金・祝)新宿ピカデリー他公開。

イントロダクション
20年度の錚々たる映画賞に輝き、ゴールデングローブ賞主演女優賞(ドラマ部門)を受賞、アカデミー賞主演女優賞ノミネートも果たした本作。本国アメリカでは多くの観客からも大絶賛。11月24日(現地時間)に発表されたグラミー賞でも「最優秀映像作品コンピレーションサントラ部門」にノミネートされ、さらに先日公開した韓国ではBTSのVからの推薦も寄せられた注目作。さらに「プラダ」とコラボレーションして手掛けられた華やかな衣装も必見だ。

ストーリー
「ビリー・ホリデイを止めろ!彼女の歌声が人々を惑わせる」。1940年代、人種差別の撤廃を求める人々が、国に立ち向かった公民権運動の黎明期。アメリカ合衆国政府から、反乱の芽を叩きつぶすよう命じられたFBIは、絶大なる人気を誇る黒人ジャズシンガー、ビリー・ホリデイにターゲットを絞る。大ヒット曲「奇妙な果実」が運動を扇動すると危険視し、黒人の捜査官ジミー・フレッチャーをおとり捜査に送りこんだのだ。だが、逆境に立てば立つほど、ビリーの圧巻のステージパフォーマンスは輝きを増し、肌の色や身分の違いを越えて全ての人を魅了する。やがてジミーも彼女に心酔し始めた頃、FBIが仕掛けた罠、そしてその先に待つ陰謀とは──?

作品タイトル:『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』
出演:アンドラ・デイ、トレヴァンテ・ローズ『ムーンライト』、ギャレット・ヘドランド『オン・ザ・ロード』
監督:リー・ダニエルズ『大統領の執事の涙』『プレシャス』
脚本:スーザン=ロリ・パークス
原作:「麻薬と人間 100年の物語 薬物への認識を変える衝撃の真実」ヨハン・ハリ著(作品社)
音楽:クリス・バワーズ『リスペクト』
原題:THE UNITED STATES VS. BILLIE HOLIDAY/2021年/アメリカ/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/131分/字幕翻訳:風間綾平
配給:ギャガ

公式サイト:https://gaga.ne.jp/billie/
公式Twitter:@USvsBILLIE_jp
コピーライト:(C) 2021 BILLIE HOLIDAY FILMS, LLC.

2022年2月11日(金)新宿ピカデリー他全国公開

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