『COLD WAR あの歌、2つの心』是枝裕和監督ら各界の著名人より絶賛コメント!「最早、マジックとしか言いようがない。」

第91回アカデミー賞では監督賞、撮影賞、外国語映画賞の3部門にノミネート、第71回カンヌ国際映画祭にて監督賞を受賞したパヴェウ・パヴリコフスキ監督最新作『COLD WAR あの歌、2つの心』が6/28(金)より全国公開となる。

このたび本作と同じく第71回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にてパルムドールを受賞した是枝裕和監督(『万引き家族』)、同部門にてノミネートを果たした濱口竜介監督(『寝ても覚めても』)、ほかNYで活躍するジャズピアニスト大江千里行定勲監督ら多数著名人から本作への絶賛コメントが到着、撮影裏を捉えた貴重なメイキングシーン写真3点がされた。

本作は前作『イーダ』で第87回アカデミー賞・外国語映画賞を受賞、世界的な評価を受けるポーランドのパヴリコフスキ監督が、ポーランド・ベルリン・ユーゴスラビア・そしてパリを舞台に、心と五感を刺激する音楽と映像で綴る、冷戦下で恋に落ち、西と東で揺れ動き、別れと再会を幾度となく繰り返しながらも時代に引き裂かれたピアニスト・ヴィクトルと歌手・ズーラの美しくも情熱的なラヴストーリー。

<以下コメント※敬称略/順不同>

★極限まで省略された物語と抑制されたカメラワークにもかかわらず、
全篇に湛えられるこの豊かさと艶やかさは、最早、マジックとしか言いようがない。
是枝裕和(映画監督)

★合理性のない愛ほど切なく美しいものはない。
男女の業を正面から捉えた衝撃的な映画だった。
二人の心がずっと離れないでいるように、私の心もこの作品から離れられないでいる。
黒木瞳(女優)

★モノクロであるからこそより鮮明に描き出された、悲しみと情熱と、陰鬱な美しさ。
民族音楽として、また切ないジャズバラードとして、劇中何度も流れる「あの歌」は、
時代に翻弄された恋人たちの言葉では伝えられない想いを語り、観る者に強烈な余韻を残す。
akiko(ジャズシンガー)

★冷ややかに美しいモノクロの映像のなかで、ズーラの歌は、民謡、ジャズ、ロック、ラテン……と、熱く熱く燃え上がる。
それはヴィクトルが捨てようとして捨てきれない祖国の魂なのだ。
町山智浩(映画評論家)

★ノスタルジックな民族音楽と共に、夢の中を彷徨っているような映画でした。
哀愁に満ちた音楽が、深い余韻を残します。
川井郁子(ヴァイオリニスト/作曲家)

★新発見の民族音楽、悲劇的なラヴ・ストーリー、優れた白黒の映像など、
この映画を見たくなるきっかけが色々あります。どれをとっても十分なので、ぜひ見てください!
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)

★悲恋な純文学と言いたいが、これはなんと!
西側東側、と揉まれながらも結局、最下層から来た女はブルジョアな男より凄すぎる。
過去、スターリンの抑圧の社会主義であったことをこんなに描ける、監督凄いなぁ。
でもやっぱコレ、ポーランド純文学やで。
綾戸智恵(ジャズシンガー)

★なんという美しい映画だろうか。言葉を超え、静かで雄弁なモノクロのフレームが、
心に唯一無二の「物語」を映し出す。冷戦下、口ずさんだ「あの歌」が、出会いと別れを繰り返し、
やがては「2人」の、珠玉の「ジャズ」になる。心が震え低温やけどが続く、
世界一ミニマムでパワフルなラブストーリー。
大江千里(ジャズ・ピアニスト)

★激しい旋律を奏でるようなズーラとヴィクトルの恋。離ればなれの時も二人の心は一つの歌で結ばれていた。
歌も恋も人を酔わせ、惑わせる。歌を求める心と誰かを求める心はたぶん同じだ。この映画の本当の主役は音楽かもしれない。
平田俊子(詩人)

★美しいモノクローム、説明を排除し抑制された演出、男女の感情だけに焦点を絞り映画的に描いた愛の行方。
間違いなく私の記憶に残るストイックな傑作恋愛映画である。
行定勲(映画監督)

★映像の美しさ、映画全体に感じる時代の雰囲気、音楽の新鮮さが刺激的に伝わってきた。
今生きている時代、生活、人間関係は遠くの次元から見てみればとても幸福で恵まれているなと感じる。
そして、こんな刺激的で少し切ない愛があるから歌は生まれ続けるのだと改めて思った。
yui(FLOWER FLOWER/シンガーソングライター)

★60年代初期の<東欧ヌーヴェルバーグ>の再現的な継承。ホン・サンス等と並ぶ、
<21世紀ヌーヴェルバーグ>の、異様なまでの傑作
菊地成孔(音楽家/文筆家)

★素晴らしい音楽と美しい描写。一瞬たりとも目を離すことができませんでした。
その当時の時代背景を、音楽でわかりやすく表現し時に音楽が二人を引き寄せ合い、
時に音楽が二人を引き離す。悲しく切ないラブストーリーに、心打たれました。
八代亜紀(歌手)

★変幻自在の撮影。加藤泰のローアングルならぬ、ハイアングルによる空間把握が見事。
かと思えば主人公たちの魅惑的な表情にスッと迫ってみせる。
最良のポーランド映画は、いつも不意打ちのように現れる。
濱口竜介(映画監督)

★よけいな説明はすべて削ぎ落し、最小限のセリフと表情だけで綴られていくふたりの愛の歴史。
それなのに、痛ましい歴史を背後に抱えたポーランドが見えてくることにも鳥肌が立った。
大変なモノを見てしまったという感動で、胸がいっぱいになった。
永千絵(映画エッセイスト)

★愛に突き動かされ人生を重ねる二人の人間臭さったらない、本気で生きている。
ズーラはファム・ファタル度100%の女性だ。モノクロームのミニマムで完璧な映像表現、
それゆえ音楽が強烈に感情に訴えかけてくる。「あの歌」が、もはや私の頭の中をめぐって離れない。
在本彌生(写真家)

第91回アカデミー賞 監督賞、撮影賞、外国語映画賞ノミネート
第71回カンヌ国際映画祭 監督賞受賞
ヨーロッパ映画賞 5部門受賞
ナショナルボード・オブ・レビュー&NY 批評家協会賞<外国語映画賞>受賞

1949年、東西冷戦の影響が⾊濃く出始めていた共産主義政権下のポーランドで、歌⼿を夢⾒るズーラ(ヨアンナ・クーリク)がピアニスト・ヴィクトル(トマシュ・コット)も審査員を務めるポーランドの民族音楽舞踏団“マズレク”のオーディションを受けるところから映像は始まる。瞬く間に激しい恋に落ちる2人。その後、マズレクの花形として舞台で輝き続けるズーラだったが、西側の自由な音楽・ジャズへの渇望を止められないヴィクトルはズーラとともにジャズが自由に演奏できるパリ(西側)への亡命を決意、しかし、冷戦の時代は容赦無く2人を引き裂いていく・・。

「結局、大きな疑問は、永遠に続く愛の可能性はあるのか?愛は、人生を、歴史を、この世界を超越することができるのか?」とパヴリコフスキ監督が語るように、過酷だがドラマティックでもあった時代に音楽で結ばれ、互いへの燃え上がる愛だけは貫こうとする2人を描いた本作。髪の毛1本、草の葉1枚、そよぐ⾵と水面まで、すべてのショットが私たちの生きる世界はこんなに美しかったのかと教えてくれる映像で綴られる、心と五感を刺激する極上のラブストーリーとなっている。

ストーリー
ピアニストのヴィクトルと歌手志望のズーラはポーランドの音楽舞踏学校で出会い、愛し合うようになる。冷戦中、ヴィクトルは政府に監視されるようになり、ベルリンでの公演時、パリに亡命する。歌手になったズーラは公演活動で訪れたパリやユーゴスラビアでヴィクトルと再会する。ズーラは彼とパリに住み始めるが、やがてポーランドに戻ってしまい、ヴィクトルも後を追う。二人の愛は結ばれるのだろうか・・

作品タイトル:『COLD WAR あの歌、2つの心』
出演:ヨアンナ・クーリク、トマシュ・コット、アガタ・クレシャ、ボリス・シィツ、ジャンヌ・バリバール、セドリック・カーン 他
監督:パヴェウ・パヴリコフスキ
脚本:パヴェウ・パヴリコフスキ、ヤヌシュ・クウォヴァツキ
脚本協力:ピヨトル・ボルコフスキ
撮影:ウカシュ・ジャル
2018年/原題:ZIMNA WOJNA /ポーランド・イギリス・フランス/ ポーランド語・フランス語・ドイツ語・ロシア語 / モノクロ /スタンダード/5.1ch/88分/ DCP/ G / 日本語字幕:吉川美奈子
後援:ポーランド広報文化センター
配給:キノフィルムズ/木下グループ

公式サイト:https://coldwar-movie.jp/

6/28(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開


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