『FIVE SEASONS ガーデン・オブ・ピート・アウドルフ』“植物の魔術師”の生涯に迫るドキュメンタリー、3月23日より公開

FIVE SEASONS ガーデン・オブ・ピート・アウドルフニューヨークにある高架線路跡の公園「ハイライン」の植栽デザインを手掛け、世界のガーデン&ランドスケープデザイン界に激震を起こしたガーデンデザイナー、ピート・アウドルフの作品と生涯を追うドキュメンタリー映画『FIVE SEASONS ガーデン・オブ・ピート・アウドルフ』が3月23日(土)より渋谷のユーロスペースで公開されることが決定した。

ピート・アウドルフは植栽に雑草を取り入れたり、枯れた植物にも美しさを見出したりと“美しさ”の常識を覆し、また革新的なアイデアによって庭園や公共スペースの可能性を広げてきた。まさにアートとよぶべき彼のガーデンはガーデニング界のみならず、著名なキュレーターであるハンス・ウルリッヒ・オブリストをはじめとする美術界や、都市計画の分野の人々の注目をも集めている。
本作は秋・冬・春・夏・そして秋と5つの季節に渡ってアウドルフによりそい、感覚的でありながら明解でポップなデザイン画や、“美”や“環境問題”に対する彼の考察を紹介しながら、その唯一無二の創造過程を明らかにする。

また、イギリス・サマーセットにあるアートギャラリー「ハウザー&ワ―ス」、オランダ・フメロのアウドルフ自庭、ニューヨークの「ハイライン」など、世界各所にある彼が手掛けたガーデンの数々が、息をのむほどに美しい映像によって紹介され、観る者にも新しい美の発見をもたらす作品だ。なお本作は植物愛好家を中心に世界中で大きな反響をよび、オーストラリアでは配給会社を通さない上映で1万人近い動員を達成した。

日本でも作品に共鳴した北海道のガーデン「イコロの森」が、トーマス・パイパー監督から直接作品を預かり、劇場公開にこぎつけた本作。世界を魅了するピート・アウドルフの世界を、ぜひスクリーンでご堪能いただきたい。

ピート・アウドルフ略歴
1944年オランダ、ハーレム生まれ。1982年に東オランダの小さな村フメロに移り住み妻のアンニャとともにガーデンセンターを開き、その庭は革命的なアイデアとアプローチで有名となる。また公共の場所の造園を専門にしたフューチャー・プラント社を共同で設立。今まで手掛けた主なプロジェクトはハイライン(アメリカ、NY)、ルーリー・ガーデン ミレニアム・パーク(アメリカ、シカゴ)、サーペンタイン・ギャラリー(イギリス、ロンドン)、ハウザー&ワ―ス(イギリス、サマーセット)、No.5 カルチャー・チャネル(フランス、パリ)ヴェネチア・ビエンナーレ(イタリア、ヴェネチア)など。また植物やガーデンデザイン、ランドスケープデザインに関する著書も多数ある。

作品タイトル:『FIVE SEASONS ガーデン・オブ・ピート・アウドルフ』
出演:ピート・アウドルフ、カシアン・シュミット、ノエル・キングスベリー、ハンス・ウルリッヒ・オブリスト、リック・ダーク、ロイ・ディブリック
監督:トーマス・パイパー
2017年/75分/アメリカ
原題:Five Seasons: The Gardens of Piet Oudolf
後援:オランダ王国大使館
配給:イコロの森

公式サイト:fiveseasonsmovie.com
イコロの森公式サイト:ikor-no-mori.com
コピーライト:(C)Five Seasons Media LLC, 2019

3月23日(土)よりユーロスペースにて公開

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