『ハーツ・ビート・ラウドたびだちのうた』ブレット・ヘイリー監督インタビュー到着!豪華キャスティングの裏側も語る

昨年のサンダンス映画祭、サウス・バイ・サウスウエストで話題となった『ハーツ・ビート・ラウドたびだちのうた』が、いよいよ6月7日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷・新宿シネマカリテほかにて公開となる。この度、本作の公開に向け、ブレット・ヘイリー監督よりインタビューが到着した。

インタビュー内では<この映画を作るきっかけ>として、共同脚本家と共に「音楽についての映画、音楽の持つパワーを描く映画、そして音楽を作る過程を描く映画に刺激され、そういう映画をいつか作ってみたいという思いを持ち続けていた。」と答え、中でも『すべてをあなたに』(1996 トム・ハンクス主演)や『ハイ・フィデリティ』(2000 ジョン・キューザック主演)、そして『リンダ リンダ リンダ』(2005 山下敦弘監督)にインスピレーションを強く受けたと同時に好きな映画でもあると語っている。さらに、主演の2人、そして周りを固める豪華キャストはどのように出演が決まっていったのか、その秘密にも迫っている。

ブレット・ヘイリー監督インタビュー

●観終わったあと、心が温かくなるような映画でしたが、この映画を作るきっかけは何だったんですか?

ハーツ・ビート・ラウドたびだちのうた

監督:共同脚本家のマーク・バッシュと僕は『すべてをあなたに』(1996年、トム・ハンクス主演)や『ハイ・フィデリティ』(2000年、ジョン・キューザック主演)、『リンダ リンダ リンダ』(2005年、山下敦弘監督)のような音楽についての映画、音楽の持つパワーを描く映画、そして音楽を作る過程を描く映画に刺激され、そういう映画をいつか作ってみたいという思いを持ち続けていました。今回の製作にあたっては強くインスピレーションを受けた作品だと思います。そして、その上で、僕たちが撮る作品は父と娘の物語であり、家族の物語、何か望みを実現しようとする話にしたいと思っていました。音楽とそれに伴う感情全てを通じて世界に幸福をもたらしたいという気持ちから生まれた作品です。

●この作品には父フランクと娘サムの目線という二つの視点が存在し、どちらにせよ観客は自身の家族について考えるようになると思います。元々このような二つの視点が存在する作品を考えていましたか?

監督:その通りです。この映画は2人とも主人公で、フランクとサム両方の本能的な視点から作品に観客が入れるように意識していました。この映画は公平に2人の立場を描いた作品です。映画を観たすべてのひとの心に何かを残してくれると思います。

●ニック・オファーマンとカーシー・クレモンズという、作品にぴったりなキャスティングですが、最初からイメージにあったんですか?

ハーツ・ビート・ラウドたびだちのうた

監督:ニック・オファーマンは僕が『ザ・ヒーロー』に出演してもらった時に、フランク役にぴったりだと思っていました。カーシーは長いオーディションの過程を経て決まりました。監督として、僕は役者へキャラクターになりきるよう要求するけれど、二人はその難しい注文を見事にやってのけてくれました。

●ほかのキャスティングも最高でしたが、特にトニ・コレット、サッシャ・レイン、ブライス・ダナーという女性陣が素晴らしかったです。キャスティングに関して、何かエピソードなどありましたか?

ハーツ・ビート・ラウドたびだちのうた

監督:この俳優陣がキャスティングできたのは、魔法のような幸運だったと思っています。
むしろ僕が教えて欲しいです。なんでこの小さな規模の作品に出てくれたのか?って。

●音楽がとてもよく、また物語のキーにもなっていると思いますが、キーガン・デウィット を起用したきっかけは何だったんですか?

監督:キーガンとはもともと一緒に作品をやってきた経験から、再び一緒にやりたいと思っていました。彼が才能に溢れていて、こちらが期待する以上の音楽を提供してくれることはわかっていたましたから。今回も彼に絶対的な信頼を寄せていました。

●ウィルコのトゥイーディが出演していましたが、きっかけは何ですか?

監督:幸運なことに、ニックがジェフと仲良しで、彼がジェフに電話して撮影に参加してくれと頼んでくれました。ジェフもその話を受けてくれ、僕は彼とウィルコの大ファンだったので大喜びでした。これは特別な経験になりました。

●映画を観てステキな街だと思いましたが、なぜレッドフックで撮影されたのですか?

ハーツ・ビート・ラウドたびだちのうた

監督:レッドフックは僕が住むブルックリンの近くで、僕のお気に入りの街なんです。いつかレッドフックで撮影したいと思っていました。そして今回がその絶好の機会となりました。とても素敵な街でしょう?

●本作を制作中、何か参考にした作品や、好きな作品があたまにありましたか?
また、どんな映画が好きですか?

監督:特に名前を挙げるならば、やはり『ハイ・フェディリティ』、『ONCE ダブリンの街角で』、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』、『リンダ リンダ リンダ』、『すべてをあなたに』です。

●次の企画は何ですか?もしあれば言える範囲でどのような映画か教えてください。

監督:今ちょうど完成間近なのが”All the Bright Places”というエル・ファニングとジャスティス・スミス共演の映画です。来年Netflixで配信公開予定です。

●日本に来たことはありますか?もしあれば、印象を教えてください。

監督:日本には行ったことがないんですが、とても行ってみたいです!
いつか行く日を楽しみにしています。

●最後にこれから映画を観る日本のみなさんにメッセージをお願いします。

ハーツ・ビート・ラウドたびだちのうた

監督:映画館でこの映画を観て、心温まる感情と口ずさみたくなる音楽をぜひ家へ持ち帰ってください!
〈2019年5月16日〉

日本にいる全ての映画ファンに向けて一言、「映画館でこの映画を観て、心温まる感情と口ずさみたくなる音楽をぜひ家へ持ち帰ってください!」と監督自ら語るほど音楽が印象的な『ハーツ・ビート・ラウドたびだちのうた』は身体をうごかしたくなるようなリズムが耳に残る極上のサウンドトラックと、ブルックリンの街並みを背景に、夢に向かって走り出す娘と、その背中を押す父との心温まるハートフルな物語だ。

人でひとつの人生から、それぞれの人生へ――
今夜“たびだち”のLIVE開催します!

ストーリー
元ミュージシャンのフランク(ニック・オファーマン)はブルックリンで17年営んでいたレコードショップをこの夏に閉めることにした。シングルファーザーとして娘サム(カーシー・クレモンズ)を育て、成長したサムはLAの医大へ通う事が決まっていた。
ある日ふたりでレコーディングしSpotifyにアップロードしたその曲は瞬く間に拡散され、たくさんの人の耳に届くことになる。フランクにとっては急に未来の扉が開かれた気分になるが、サムには恋人(サッシャ・レイン)や進学など、向き合わなければならない人生の課題は山積みだ。夏は終わりに近づき、フランクもサムも決断を迫られる。二人が新たな人生に一歩踏み出すために。

サンダンス映画祭2018 SXSW映画祭2018 正式出品

作品タイトル:『ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた』
出演:ニック・オファーマン/カーシー・クレモンズ/トニ・コレット/テッド・ダンソン/サッシャ・レイン/ブライス・ダナー
監督/脚本:ブレット・ヘイリー
オリジナルソング・音楽:キーガン・デウィット
2018年/アメリカ/英語/97分
日本語字幕:神田直美
原題:HEARTS BEAT LOUD
提供:ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
配給:カルチャヴィル

公式サイト:HBLMOVIE.JP
コピーライト:(c)2018 Hearts Beat Loud LLC

6月7日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテほかにてロードショー


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