長野五輪スキージャンプ団体、悲願の金メダルの知られざる実話を映画化『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』主演は田中圭

ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~

左:田中圭 (C)YOSHITOMO TAKASHIMA
右:1994年リレハンメル五輪、西方仁也/スキージャンプ :毎日新聞社提供

1998年長野五輪、日本中が歓喜に沸いたスキージャンプ団体、悲願の金メダル。この栄光を陰で支えた25人のテストジャンパーたちの知られざる感動秘話を映画化した『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』が、オリンピックイヤーとなる来年2020年6月に全国公開されることが決定した。

主人公はスキージャンパーの西方仁也(にしかた・じんや)。1994年のリレハンメル五輪スキージャンプ団体戦で日本代表を牽引するも、エース原田雅彦のジャンプ失敗で金メダルを逃し、長野五輪での雪辱を誓うも故障で代表落選。テストジャンパーとなって日本代表選手たちを裏方として支えた人物だ。

物語は、西方の金メダルへの強い想い、それを打ち砕く挫折、原田との友情、そして怒りと嫉妬、それでも仲間の為に、日本の為に、命の危険を顧みずテストジャンプに挑む、深い人間ドラマを映し出しす。また、長野五輪での手に汗握る団体戦の攻防、吹雪による競技中断、そんな中、競技が再開できるかを図るために行われた、西方率いる25人のテストジャンパーたちの決死のテストジャンプを、史実に基づいてダイナミックに描くオリジナルストーリー。

原田選手が金メダル獲得後インタビューで語った「俺じゃないよ。みんななんだ。みんな。」という言葉は、岡部・斉藤・船木ら代表選手だけでなく、裏方に徹し日本選手団を支えた親友・西方、そしてテストジャンパーたちに向けられた言葉。本作は、4人の代表選手と25人のテストジャンパーたち、そして彼らを支える家族や関係者たちの、熱い想いと絆を知った時、誰もが心を打たれる感動のヒューマンドラマだ。

ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~

毎日新聞社提供

 

ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~

1998年長野五輪・テストジャンパー集合写真

その主人公・西方仁也役には「おっさんずラブ」シリーズ、ドラマ「あなたの番です」、『図書館戦争』シリーズなど、人気実力共に今最も旬な俳優・田中圭。西方の揺れ動く内面、葛藤を、圧倒的な存在感と演技力で力強く演じ切りる。監督は、「荒川アンダーザブリッジ」で大きな注目を集め、様々な分野で才能を発揮する映像作家・飯塚健。秀逸なテンポ感の中で、しっかりと人間模様を描く演出力に定評があり、感涙無くしては見られない感動作品を描き上げる。

撮影は2020年1月~2月。実際に長野五輪のスキージャンプが行われた長野県白馬村でも撮影が行われる。公開は、オリンピックイヤーの2020年。

日本中が東京オリンピックへの期待で盛り上がりを見せる2020年、金メダルの裏に隠された感動秘話を、壮大なスケール感のもと、日本人らしい葛藤や心の機微を繊細且つ鮮やかに描いた、実話の感動超大作が誕生する。

『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』は2020年6月全国東宝系にて公開。

コメント一覧

■主演:田中圭
冬は寒いので苦手なのですが、この作品のおかげでワクワクしています。雪山も楽しみです。
みなさんが知っている話の中に、みなさんが知らない人間ドラマが沢山ありました。
力をもらえる脚本ですし、撮影が楽しみです。
スタッフ・キャスト全員で一丸となって、映画のK点越えを目指していきたいと思います!
楽しみにしていてください!応援宜しくお願いします!

【プロフィール】
1984年7月10日生まれ、東京都出身。2000年デビュー。2003年ドラマ「WATER BOYS」で主人公の親友役を務め、注目を集める。2008年には『凍える鏡』(大嶋拓監督)で映画初主演。その後数々のドラマ、映画に出演。近年の代表作としては『図書館戦争』シリーズ(13・15/佐藤信介監督)、『予告犯』(15/中村義洋監督)、『びったれ!!!』(15/金田敬監督)、『スマホを落としただけなのに』(18/中田秀夫監督)など。尚、2018年4月クールのドラマ「おっさんずラブ」(テレビ朝日)で主人公の「春田創一」をコミカルに演じ大ブレイク。その他、ドラマ「あなたの番です」(日本テレビ)、映画『記憶にございません!』(19/三谷幸喜監督)など話題作に多数出演。主演作「mellow」(2020年1月17日公開/今泉力哉監督)の公開を控えている。


■監督:飯塚健
オリンピック22年振りの国内開催の年に、オリンピックに関する映画をつくれること、たいへん光栄に思います。大逆転の金メダルの裏側には、記録に残らない戦いがありました。1 メートル先も見えない吹雪の中で、バトンを繋ぐように、たすきを繋ぐように、スタートを切ったテストジャンパーたちの物語です。過酷な場所での撮影となりますが、我々チームもそのソウルを見習い、無事に着地を決めたいと思います。また、現場ではお会いしたことがなかった田中圭さんとようやくご一緒できることも、本当に楽しみです。初のセッション、ご期待下さい。

【プロフィール】
映画監督。脚本家。1979年生まれ。2003年、石垣島を舞台にした群像劇『Summer Nude』でデビュー。若干22才で監督を務めたことが大きな反響を呼んだ。以後『放郷物語』(06)、『彩恋 SAI-REN』(07)など青春の切なさを生き生きと描く映像作家として頭角を現す。また『FUNNY BUNNY』を始めとする演劇作品、ASIAN KUNG-FU GENERATIONやOKAMOTO’S、降谷建志らのMV、小説、絵本の出版と、活動の幅を広げる。代表作に『荒川アンダー ザ ブリッジ』シリーズ(11ドラマ、12映画)、『風俗行ったら人生変わったwww』(13)、『大人ドロップ』(14)、「REPLAY&DESTROY」(15ドラマ)、『笑う招き猫』シリーズ(17ドラマ、映画)、『榎田貿易堂』(18)、『虹色デイズ』(18)など多数。12月にはブルーノート・ジャパンとの前代未聞のプロジェクト、会場一体型コント劇「コントと音楽 vol.1 / 振り返れない」をモーション・ブルー・ヨコハマにて開催予定。また、2020年4月3日(金)には映画『ステップ』の公開が控えている。


■西方仁也氏
1998年の長野オリンピックで日本が団体戦(チームジャンプ)で金メダルを取ることができた事が映画化されることで、金メダルを取れた選手とテストジャンパー達の気持ちが一つになって獲得できたという事実が、伝えられたらいいと思います。テストジャンパーは皆、オリンピックを目指していましたが、出ることができなかった選手の集まりです。初日から日を増すごとに日本人の活躍を応援する気持ちが強くなってきて、団体戦(チームジャンプ)当日の悪天候の時には皆が一つになって日本の為に何とかしたいと言う気持ちになっていました。私の役を演じて頂くのが田中圭さんと聞き大変驚きました。田中さんと言えば、ドラマ、映画、CMと大活躍されておりテレビで見ない日はありません。コメディでもシリアスでも、そして善人役、悪役でもすべての役をご自身のものにされる、素晴らしい演技のできる俳優の方だと思います。そんな田中さんの出演されている作品を見ていると私の若い時を思い出しました。スキージャンプをしていたおかげで今の自分があると思っております。田中さんにもこの作品を通してスポーツ選手達の辛さや嬉しさ、優しさ、悲しさなどを伝えていただきたいと思います。

【プロフィール】
1968年12月4日、長野県生まれ。明治大学経営学部卒業後、雪印乳業(現・雪印メグミルク)に入社。7歳からジャンプを始め、中学3年時全国中学スキー選手権大会を制するなど早くから頭角を現し、1994年リレハンメルオリンピックにスキージャンプ代表として出場。団体で銀メダルを獲得。1995年世界選手権では団体で銅メダルを獲得。同年の全日本選手権では、ノーマルヒル・ラージヒルともに1位に。1998年地元で開催された長野オリンピックでは、惜しくも代表から落選してしまい、テストジャンパーの一員として競技運営をサポートした。2001年3月24日の伊藤杯シーズンファイナル大倉山ナイタージャンプ大会を最後に現役引退。現在は名古屋での社業の傍ら、シーズンには長野で学生ジャンパーの指導にあたっている。実家は野沢温泉村で民宿「愛徳」を経営している。

長野オリンピック ラージヒルジャンプ団体競技について

長野オリンピック
1998年(平成10年)2月7日から2月22日まで、日本の長野県長野市を中心とする地域を会場として開催された20世紀最後の冬季オリンピック。72の国(地域)から選手・役員4638人が参加し、延べ144万2700人の観客が来場。長野オリンピックの競技会場は長野市、白馬村、山ノ内町、軽井沢町、野沢温泉村に配置され、このうち人口が最も多く県庁所在地である長野市が主催都市となった。

ラージヒル団体競技・決勝
2月11日【個人ノーマルヒル】で船木和喜選手が銀メダル、2月15日【個人ラージヒル】で船木選手が金メダル、原田雅彦選手が銅メダルをそれぞれ獲得した後、2月17日、個人競技と同じく白馬ジャンプ競技場にて行われた。日本は岡部孝信、斉藤浩哉、原田雅彦、船木和喜(ジャンプ順)の4選手で臨んだ。1本目、岡部が121.5m 、斉藤が130mを飛び首位に。しかし、3人目の原田が79.5mと悪天候も相まって、記録が伸びず、リレハンメルオリンピックの悪夢(日本は金メダル目前で同じく原田がジャンプを失敗、惜しくも銀メダルとなった)を思い出させる結果に。4人目の船木は118.5mを飛んだが、日本は4位で1本目を終了。船木のジャンプの後、吹雪がより強まり競技が中断。中止となると1本目の成績で順位が決まってしまう。審判員の判断で、25人のテストジャンパーが全員無事に飛べたら競技を続行することになった。西方率いる25人のテストジャンパーたちがなんとか飛び切り、競技は続行へ。2本目、岡部が137mの大ジャンプ、斉藤も124mで続いた。そして原田。吹雪で視界の悪い中137mの大ジャンプ。ついに日本は首位に立つ。最後の船木は完璧なジャンプで125m。日本は見事リレハンメルの雪辱を果たし、金メダルを獲得した。


ストーリー
1998年長野五輪。日本スキージャンプチームは国民の期待を一身に背負ってラージヒル団体で日本初の金メダルを狙っていた。そこに、エース原田のジャンプを特別の想いで見守る男がいた。
元日本代表・西方仁也だ。
前回大会・リレハンメル五輪で西方は原田とともに代表選手として出場。西方は日本代表最高飛距離135mを飛び、金メダル目前だったが、原田がジャンプを失敗。銀メダルに甘んじた。西方は4年後の長野五輪での雪辱を誓い練習に打ち込むが、腰の故障により代表を落選。悔しさに打ちひしがれる中、テストジャンパーとして長野五輪に参加して欲しいと依頼される。テストジャンパーとは、競技前にジャンプ台に危険がないかを確かめ、競技中に雪が降った際には何度も飛んでジャンプ台の雪を踏み固めるジャンパーのこと。西方は裏方に甘んじる屈辱を感じながらも、様々な思いを抱えて集まっていたテストジャンパーたちと準備に取り掛かる。そして、五輪本番。団体戦の1本目のジャンプで、またしても原田が失敗。日本は4位に後退してしまう。しかも猛吹雪により競技が中断。このまま競技が終れば、1本目のジャンプの結果のみで順位が決定してしまう。そんな中、審判員たちの判断は、「テストジャンパー25人が全員無事に飛べたら競技再開する」というものに。

奇しくも、日本の金メダルへの道は、西方率いる25人のテストジャンパーたちへ託されたのだった…!

作品タイトル:『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』
主演:田中圭
監督:飯塚健
脚本:杉原憲明、鈴木謙一
企画プロデュース:平野隆
製作:「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」製作委員会
撮影スケジュール:2020年1月~2月(予定)
撮影場所:長野県ほか関東近郊にてロケ
配給:東宝

公式HP:http://hinomaru-soul.jp
公式Twitter:https://twitter.com/hinomaru_soul
コピーライト:(C)2020映画「ヒノマルソウル」製作委員会

2020年6月全国東宝系公開予定

 
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