『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』檀れい、荒俣宏、髙橋ツトム、森村泰昌ら絶賛!著名人20名のコメント到着

ピカソ、ゴッホ、フェルメール、マティス、ムンク、モネ…今なお行方不明の名画たち。ナチスに弾圧され奪われた美術品と、それに関わる人々の運命に迫る名画ミステリー『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』がいよいよ4月19日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開となる

1933年から45年にかけて、ナチス・ドイツがヨーロッパ各地で略奪した芸術品の総数は約60万点にのぼり、戦後70年以上経った今でも10万点が行方不明と言われる。なぜ、ナチス・ドイツは、いやヒトラーは、美術品略奪に執着したのか?
本作は欧米で活躍する歴史家、美術研究家を始め、略奪された美術品の相続人や奪還運動に携わる関係者の証言を元に、ヒトラーの思想の背景と略奪された美術品が辿った闇の美術史に迫る。
このたび、本作を公開に先駆けて鑑賞した総勢20名の各界著名人から絶賛コメントが到着した。

歴史上の著名人やゴッホなどの名画に描かれた人物に扮したセルフポートレイト作品で知られる美術家・森村泰昌さんは「戦争とは美の略奪である。あるいは美を愛する者達による、美をもてあそぶ者達へのレジスタンスでもある。愛か略奪か。この映画は、あなたに強くその選択を迫っている。」とコメント。

俳優・画家として活躍する片岡鶴太郎さんは「沢山の名画が権力の横暴で略奪された!絵画は権力の象徴では無い!作品を心から愛でる人の物だ?」と強いメッセージを寄せ、ナチス政権下のドイツが舞台の「NeuN」を連載中の髙橋ツトムさん(漫画家)は、「創り手にとって作品は命そのもの…略奪された芸術品がまだ存命してるなら…あるべき場所に戻してあげたい」と作品を生み出す側の思いを慮るコメントが寄せられた。

さらに女優の檀れいさんは「権力!権力!!権力!!!虐殺を繰り返し、芸術性までをも破壊するヒトラー。彼にとっての平和とは。自由な表現こその芸術の可能性を奪ったヒトラーに向けた、ピカソの言葉が難しく突き刺さる。」と本作を絶賛。
このほか、美術家の鴻池朋子さん、現代美術家の束芋さん、作家の荒俣宏さん、ジャーナリストであり元NHKキャスターの堀潤さんなど、各界で活躍する方々から寄せられたコメントは、ナチス・ドイツ、そしてヒトラーが美術品強奪に執着した理由、さらにそれが現代へどのような影響を及ぼしたのか、本作を読み解くヒントにあふれている。

あわせて、劇中登場する名画の一部(パウル・クレー、マックス・ベックマン、エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーなど)と、30秒予告も公開。数奇な運命を辿った名画たちのゆくえをぜひスクリーンで確かめてほしい。
また【オリジナルクリアファイル】付『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』前売鑑賞券も好評発売中。数量限定につきお早めに。

※コメントは五十音順、敬称略

なるほど、あれば芸術戦争だったのか。悪しき芸術をめぐる撲滅派VS擁護派。ただ、「悪しき」かどうかは誰にも決められなかった。
─荒俣宏(作家)

まだ見ぬ奪われた多くの名作は今どこに。戦争は人命だけでなく芸術も奪った事実をもっと知るべきだ。
─榎木孝明(俳優)

それはいかにしてここにあるのか?
高精細度のデジタル・アーカイブが自然環境と化した時代、
唯一の現物に折り畳まれた履歴は新たな意味を帯びはじめる。
ドキュメンタリーの繊細な開封の手つきが
並のミステリや学術を蹴散らす。
―大澤聡(批評家・近畿大学文芸学部准教授)

やり過ごすことのできない無常と混沌。
“芸術と政治”相容れることのできない限りない矛盾が押し寄せてきた。
─奥田瑛二(俳優・映画監督)

これは、美術品がいかに所有の欲望を掻き立て、権力と結びつくかを暴露するドキュメンタリーだ。絵画が放つ、イメージを所有する」ことの抗いがたい魅力──。
私たちはもう、一枚の絵の背後に渦巻く欲望と略奪の歴史を思わずに、
名画を鑑賞することはできなくなった。
─香川檀(表象文化論・武蔵大学人文学部教授)

沢山の名画が権力の横暴で略奪された!
絵画は権力の象徴では無い!
作品を心から愛でる人の物だ?
─片岡鶴太郎(俳優・画家)

「無関心は許されない。芸術家はこの世の悲劇や喜びに敏感な政治家であるべきだ」
というピカソの言葉に共感!
─城戸真亜子(洋画家)

「自分たちはなぜヒトラーを可能にしてしまったのか」という戦後の問いを、
「人間はなぜ芸術を生みだしたか」と換えて自問した!
─鴻池朋子(美術家)

文化を続けていくということが、いかに脆く切なく、そしてだからこそ愛おしいことであるか。
そのささやかな世界を戦争は容易に破壊し、そして過去の遺産までをも消滅させてしまうのだ。
戦慄するドキュメンタリー。
─佐々木俊尚(作家・ジャーナリスト) 

美の危うき誘惑。ひとはしかし、その危うさを容易く忘れる。あまつさえ美を「正しさ」や「優生」の規範と取り違えながら。そうした危うさに鈍感となるとき、ひとびとはそれと知らぬまに「政治の美学化」に溺れてゆく。
これはたんに遠い異国の昔ばなしではない。
―新藤淳(国立西洋美術館 主任研究員)

ヒトラーの野望と消えた名作の行方。生々しい映像で真実を知り、喀血しそうな思いが、体中を駆け巡った。
美しければ美しいほど悲しい。
─ジュディ・オング(歌手・女優・木版画家)

創り手にとって作品は命そのもの…略奪された芸術品がまだ存命してるなら…あるべき場所に戻してあげたい
─髙橋ツトム(漫画家) 

ヒトラーによって、多くの不幸が生まれたあの時代。でもだからこそ、大きな戦いの中で、不幸の数に比例するように素晴らしい絵が多く生まれ、現在もなお、その絵の存在の強さが、戦いを継続させている。戦いを決着させるためにさまざまな専門家が立ち上がり、正義を模索していることを知った。
ヒトラーはきっとピカソになりたかったのだと思う。
―束芋(現代美術家)

権力!権力!!権力!!!虐殺を繰り返し、芸術性までをも破壊するヒトラー。彼にとっての平和とは。
自由な表現こその芸術の可能性を奪ったヒトラーに向けた、ピカソの言葉が難しく突き刺さる。
―檀れい(女優)

美術品を漁り「総統美術館」の建設を夢見たヒトラー。
ピカソ、フェルメール、ルノワール、ブリューゲル・・・、
数々の名画が映し出すのは、美と恐怖の物語
―中野京子(作家/「怖い絵」シリーズ)

作品の来歴調査という地味な仕事が今のアート界ではとても重要。そんな基本がよくわかる素晴らしいドキュメンタリーです。
―保坂健二朗(東京国立近代美術館)

強い悲しみ、強い喜び、強い感動。それは何者かが心の中に侵入してきた証。芸術とプロパガンダは相性がいい。ヒトラーが何をやったか。学ぶべきだ。
―堀潤(ジャーナリスト・元NHKキャスター)

アート作品は誰のものか?所有者か。権力者か。それとも公共財産なのか。アート作品は私たちが知らない歴史を露わにする。
―水野祐(法律家・弁護士)

文化の中心にはユダヤ人がいた―封印されてきた惨劇。忘却の彼方に葬らず、声を上げた勇敢な人々に感謝。
―本橋弥生(国立新美術館 主任研究員)

戦争とは美の略奪である。あるいは美を愛する者達による、美をもてあそぶ者達へのレジスタンスでもある。
愛か略奪か。この映画は、あなたに強くその選択を迫っている。
―森村泰昌(美術家)

エル・リシツキー

エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー

パウル・クレー

マックス・ベックマン

作品タイトル:『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』
トニ・セルヴィッロ(『グレート・ビューティー/追憶のローマ』『修道士は沈黙する』)
原案:ディディ・ニョッキ
監督:クラウディオ・ポリ
字幕監修:中野京子(作家/『怖い絵シリーズ』)
2018年/イタリア・フランス・ドイツ合作/イタリア語・フランス語・ドイツ語・英語/ビスタサイズ/97分/
英題:HITLER VERSUS PICASSO AND THE OTHERS
字幕監修:中野京子(作家/『怖い絵シリーズ』)
日本語字幕:吉川美奈子
配給:クロックワークス、アルバトロス・フィルム

公式サイト:hitlervspicasso-movie.com
コピーライト:(C) 2018 – 3D Produzioni and Nexo Digital – All rights reserved

4月19日ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館他全国公開


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