悩み多き世代に突き刺さる「あるある」な共感必至!門脇麦主演『ほつれる』(9/8公開)ほか“立ち止まるアラサー”映画5選

ほつれる

演劇界で注目を集める気鋭の演出家・加藤拓也が監督を務める、門脇麦主演映画『ほつれる』が9月8日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国公開される。

「もはやしずか」「ザ・ウェルキン」で第30回読売演劇大賞優秀演出家賞、「ドードーが落下する」で第67回岸田國士戯曲賞を受賞した加藤拓也。初長編映画『わたし達はおとな』(22)を経て臨んだオリジナル脚本・長編監督映画2作目となる本作では、ある出来事をきっかけに、夫や周囲の人々、そして自分自身とゆっくり向き合っていくひとりの女性の姿を捉える。

夫・文則(田村健太郎)と冷め切った夫婦生活を送る綿子(門脇麦)は、友人の紹介で知り合った木村(染谷将太)と頻繁に会うようになるが、木村はある日突然交通事故で亡くなってしまう…。心のよりどころとなる唯一の存在だった木村の死を受け入れることが出来ない綿子は、思い出の地をたどる――。

共に暮らしながらもすれ違いの続く夫とのヒリヒリとする会話、親友・英梨(黒木華)と楽し気に話しながらも、秘密を悟られないようにするかのように重なることのない視線…彼女の一挙手一投足から伝わる心の揺らめき、そしてゆっくりと答えへと向かう綿子の歩みが観る者の心を掴む。

ほつれる

冷めた夫婦生活で揺れ動く綿子と同じように、アラサー世代は必ずどこかで自分の人生に直面し、立ち止まってしまう瞬間が訪れるものではないだろうか。アラサー世代が送る日々は、初めての社会人生活をがむしゃらに駆け抜ける日々も落ち着き、自身の今後のキャリアについて考えたり、あるいは結婚や出産などライフイベントを迎える人も多く、学生時代や20代前半までの日々とは一転、周りの友人との生活スタイルの方向性が変わってしまったりするのだ。

そこで本ページでは、自分の人生に嫌でも向き合う機会が多い世代である、“立ち止まるアラサー”を描いた映画をご紹介する。

『わたしは最悪。』(BS10 スターチャンネルで8月19日(土)他 放送予定)

2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門で女優賞受賞、人生に対する迷いと焦燥感を感じ始めた女性の恋と葛藤を描いた異色のラブストーリー。30歳という節目を迎えたユリヤは、いまだ人生の方向性が定まらずにいた。年上の恋人アクセルはグラフィックノベル作家として成功し、しきりに身を固めたがっているが、ユリヤは若く魅力的なアイヴィンと新しい恋愛を始めるが…。

監督・脚本は、『母の残像』『テルマ』等を手掛けたデンマークのヨアトム・トリアー。彼の右腕として共同脚本を務めてきたエスキル・フォクトの新作サイキックスリラー『イノセンツ』(公開中)にも注目が集まっている。

『ラブとセックスと30のキャンドル』(8月18日(金)よりNetflixで配信開始)

親友同士の4人の女性たちは、今年でみんな30歳に。それぞれが恋愛や結婚、心の痛み、そして友情を壊しかねないショッキングな事態に悩みながら、30歳の現実に直面してゆく。

2016年に『Love and Kwaito(原題)』をヨハネスブルグ映画祭に出品したステファニー・ズワネが監督を務めた、ハートフルなヒューマンドラマ。

『海辺の恋人』(8月25日(金)よりシネマート新宿他にて公開)

『れいこいるか』のいまおかしんじ監督が、夢に向かって奮闘する30代男女の出会いから別れまでの恋愛模様を、監督自身の若い頃のほろ苦い経験を投影させて描いたビターな恋愛劇。

海辺の街で偶然出会ったカメラアシスタントの百合子と売れない大道芸人シンジは意気投合し、同棲生活を送る。互いの夢を応援し合う2人だったが、2人の関係がぎくしゃくし始める。
出演は、『農家の嫁は、取り扱い注意!』のフミカ、『牛首村』の小林優斗

『緑のざわめき』(9月1日(金)より公開)

福岡と佐賀を舞台に3人の異母姉妹が織りなす物語を、『よだかの片想い』『幕が下りたら会いましょう』の松井玲奈主演で描いたヒューマンドラマ。

東京で暮らす28歳の女優・小山田響子は多忙な日々に疲れて仕事を辞め、故郷の佐賀県嬉野市にほど近い福岡県に戻って職を探す。異母妹であり響子をストーキングしていた菜穂子は、盗んだ手帳からもうひとりの異母妹、杏奈に連絡を取る。生き別れていた3人の運命は、やがて交差していく。共演は、『mellow』の岡崎紗絵、『21世紀の女の子』の倉島颯良らが演じ、監督・脚本は長編デビュー作『浜辺のゲーム』で注目を集めた夏都愛未が務める。


人生に立ち止まる瞬間は、あなただけではなく誰にでも訪れる。自分以外の目線を通して人生に向き合うことが出来るのも映画体験の素晴らしさの一つであるが、今回はアラサー世代の心に刺さること間違いなしの注目5作を、ぜひこの機会に観て、世界観に浸ってみてほしい。

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ストーリー
綿子と夫・文則の関係は冷め切っていた。綿子は友人の紹介で知り合った木村とも頻繁に会うようになっていたが、あるとき木村は綿子の目の前で事故に遭い、帰らぬ人となってしまう。心の支えとなっていた木村の死を受け入れることができないまま、変わらない日常を過ごす綿子。揺れ動く心を抱え、木村との思い出の地をたどる…。

作品タイトル:『ほつれる』
出演:門脇麦 田村健太郎 黒木華
古舘寛治 安藤聖 佐藤ケイ 秋元龍太朗 金子岳憲 安川まり
染谷将太
監督・脚本:加藤拓也
音楽:石橋英子
製作:『ほつれる』製作委員会
製作幹事:メ~テレ ビターズ・エンド
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
制作プロダクション:フィルムメイカーズ
配給:ビターズ・エンド

公式サイト:https://bitters.co.jp/hotsureru/
公式Twitter:https://twitter.com/hotsureru_movie
公式facebook:https://www.facebook.com/hotsurerumovie
コピーライト:(C)2023「ほつれる」製作委員会&COMME DES CINÉMAS

9月8日(金)、新宿ピカデリーほか全国公開

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