ジェーン・バーキン主演『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K完全無修正版』予告編&ポスタービジュアル解禁!

作曲家・作詞家・歌手・俳優・映画監督・小説家として、後世に多大な影響を及ぼしたセルジュ・ゲンズブール没後30年を記念し、ゲンズブール初の映画監督作である『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K完全無修正版』が、5月29日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開される。

ゲンズブールが作詞・作曲を手掛けた、あまりに官能的なジェーン・バーキンとのデュエットソング「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」(1969)は物議を醸し、ローマ法王が激怒。
ヨーロッパのほとんどで放送が禁止されたにも関わらず、本国フランス、日本を含め、世界的に大ヒットとなり、ラブソングの名曲として、今なお世界で愛され続けているヒット曲だ。本作は同楽曲をモチーフに、ゲンズブール本人が初めてメガホンを取り、映画化した作品。

アメリカの田舎を彷彿とさせながらも、どことはわからない文明社会のゴミ捨て場が舞台。マイノリティが虐げられ、暴力が蔓延する世の中。
そこに生きる、愛を求める人々。随所に「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」のインストゥルメンタル版を使用し、愛の素晴らしさを美しく描き出した。

ジョニーを演じるのはジェーン・バーキン。高級メゾン・エルメスのバック<バーキン>が生まれるきっかけとなった存在で、ファッションアイコンとして、今なおカリスマ的人気を誇る。

寡黙ながら知的なクラスキーを演じるのは、ポップ・アートの旗手アンディ・ウォーホルに見出だされた美男スター、ジョー・ダレッサンドロ

1975年公開時、映画監督フランソワ・トリュフォーからは絶賛されるも、赤裸々な同性愛の描写ばかりが強調され、酷評。描かれた内容やユーモアは理解されなかった。

イギリスでは上映禁止。日本でもすぐには公開されず、1983年に性的なシーンは修正の上、英語版でようやく公開。一方で1995年のリバイバル上映時にはやはり修正が加えられたものの、大ヒットを記録した。

上映されるたびに多くのファンに賞賛されてきた伝説の傑作が、ゲンズブール没後30年となる2021年、待望の4K完全無修正版となり、鮮やかに美しくよみがえる。
なお95年のリバイバル上映時と同様、寺尾次郎氏による日本語字幕での上映となる。

この度解禁された予告編では、ジョニー(ジェーン・バーキン)が、働くカフェバーの主人(ルネ・コルデホフ)から「まともに働けねえのか マヌケめ」と罵倒されるシーンから始まる。

そこにトラックでクラスキー(ジョー・ダレッサンドロ)とパドヴァン(ユーグ・ケステル)が訪れる。ジョニーとクラスキーは意気投合。ピンクのスカート。クラスキーに買ってもらった眼鏡をかけ、愛犬ナナを抱っこ。幸せなジョニーだったが、実はクラスキーはゲイで、ジョニーとセックスができなかった。それでも惹かれ合う二人は体を重ねる…。

ジョニーは周囲からクラスキーと関わることを、ゲイであることを理由に、猛反対される。一方でクラスキーもジョニーとの関係を、パートナーとして苦楽を共にしてきたパドヴァンから、激しく嫉妬されるのだった。

楽曲「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」の美しい旋律と共に、ドラマチックな展開と人間模様の繊細な描写が予告編からも垣間見え、公開から46年を経てもなお色褪せない、2人の美しさと、男女を超えた愛の行方が、観る者を魅了する予告編となっている。

ポスタービジュアルでは、恋に落ちたジョニーとクラスキーが急接近し、向かい合う瞬間の写真が配置。添えられたキャッチコピー「必要なのは2つだけ。美しい恋愛と音楽――。」は、ゲンズブール自身によってボリス・ヴィアンに捧げられた本作ならではの、ヴィアンの代表作「日々の泡」「うたかたの日々」の書き出しを彷彿とさせながら、これから展開するドラマを予感させる。

殺伐とした、暴力が満ち溢れた世界。
運命の愛は、すべてを超える――― 

ストーリー
ゴミ回収を生業とするクラスキーとパドヴァン。2人は、ある日カフェバーで、男の子かと見間違うほどのショートカットの女の子、ジョニーと出会う。彼女は、暴力的な主人ボリスに反発しながらも、ほかに行き場もなく働いていた。その夜、クラスキーとジョニーはダンスパーティで意気投合。しかし、クラスキーはゲイだった。それでも惹かれあう二人は体を重ねるが…。

作品タイトル:『ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ 4K完全無修正版』
出演:ジェーン・バーキン、ジョー・ダレッサンドロ、ユーグ・ケステル、ジェラール・ドパルデュ―、ミシェル・ブランほか
監督・音楽:セルジュ・ゲンズブール
原題:Je t’aime moi non plus/フランス/1975→2019/90分/カラー/フランス語/R18+/日本語字幕:寺尾次郎
配給・宣伝:セテラ・インターナショナル

コピーライト:(c) 1976 STUDIOCANAL – HERMES SYNCHRON All rights reserved

5月29日(土)より新宿K’s cinemaほか全国順次公開

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