24歳の新鋭・阿部はりか監督による、第20回全州国際映画祭正式出品作品『暁闇』本予告解禁!7月20日(土)公開

暁闇

これまで4作の演劇作品で脚本と演出を手がけ本作が初の映像作品となる24歳の女性監督・阿部はりかが、インターネットで活動する音楽ユニット「LOWPOPLTD.」にインスパイアされて作られた初監督作品『暁闇』が、7月20日より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開される。

本作は、大人への失望、親への憎悪、誰ともつながれない寂しさと疎外感、それぞれに闇を抱えながら、音楽を通じてつながりあう3人の中学生が出会い、足りない何かを埋めるように、都会の片隅にある廃ビルの屋上に集い、友情でも恋愛でもなく、ただ互いの孤独を共有しあう少年少女たちの透明な関係性を瑞々しく描き出す青春映画だ。

10代の繊細な心情を見事に演じきったのは、青木柚(『アイスと雨音』)、越後はる香(『明日にかける橋』)、中尾有伽(『クレイジーアイランド』)。また『少女邂逅』を手がけた平見優子による撮影が、闇を照らすひとすじの光のように、陰鬱さのなかに幻想的な風景をつくりだす。

5月に開催され、インターナショナルプレミアとなった韓国の第20回全州国際映画祭では、2回の上映がチケット発売後すぐに完売。上映後のQ&Aでは次々と質問が飛び交い、上映後も監督たちの元へ長蛇の列ができるなど、大絶賛を浴びた。

この度公開された予告篇には、主人公たち3人の孤独な日常が描かれ、音楽を通じて出会った3人が、秘密基地と言えるような屋上で時を過ごしながら、暗闇に射す一筋の光を見つめる姿が描かれる。また女優の戸田真琴さんが、予告に以下のコメントを寄せている。

戸田真琴さんコメント

「この映画を見ている間、同じ諦めを生きていたことがあると思った、同じ涙を流したことがあると思った。それが思い込みだったとしても、I was you.–私はあなただった。そう思えるようなものに出会うとき、せっかく同じ血の色だもの、ずっとこれが乾かない同士でいられたらいいのにな。と、思う。」

ストーリー
中学3年生のコウ(青木柚)は、何に対しても無気力な少年。同じ中学で教師を務める父親(水橋研二)が生徒たちからいじめられる様子を無関心な態度で眺め、恋人のトモコ(若杉凩)との間にもどこか距離がある。別の中学に通うユウカ(中尾有伽)は、学校が終わると、いつも街をふらふらしては見知らぬ男たちとつかのまの関係を持っている。ユウカの同級生サキ(越後はる香)は、不器用にすれ違う両親の狭間で、行き場のない悲しさを抱えていた。そんな3人は、インターネットで公開されていたある音楽をきっかけに導かれるように出会いを果たすが……。

作品タイトル:『暁闇』
出演:中尾有伽、青木柚、越後はる香、
若杉凩、加藤才紀子、小泉紗希、新井秀幸、折笠慎也
卯ノ原圭吾、石本径代、芦原健介/水橋研二
監督・脚本・編集阿部はりか
音楽:LOWPOPLTD.
配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS
宣伝協力:MAP
カラー|16:9|5.1ch|57min

公式サイト:https://moonlessdawn.com(近日アップ予定)
公式Twitter: @MoonlessDawn

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