山口県の瀬戸内を舞台に描く、新津ちせ主演『凪の島』8月公開決定 ―島崎遥香、結木滉星、加藤ローサ、徳井義実らが出演

新津ちせが主演を務める『凪の島』が8月19日より劇場公開されることが決定した。本作は、山口県の瀬戸内にある大自然豊かな島を舞台に、少年少女の心の成長や子供たちの目を通して描かれる心温まる家族の姿を描く。

監督は、『ソウル』(2002/長瀬智也主演)や『卒業』(2003/内山理名・堤真一主演)、『13階段』(2003/反町隆史・山崎努主演)、『夜のピクニック』(2006/多部未華子・石田卓也主演)などのメジャー作品のほか、2014年には、岩井俊二プロデュース・脚本の連続ドラマ「なぞの転校生」(テレビ東京)の全12話の演出を担当するなど、先進的に映像作品を制作し続けてきた長澤雅彦。脚本も長澤監督自身によるオリジナルとなる。

また、新津演じる主人公・凪が通う小学校の担任教師・河野瑞樹役には島崎遥香。その瑞樹に思いを寄せる漁師・守屋浩平役に、スーパー戦隊シリーズ「快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー」の主演を務めるなど注目される若手俳優の結木滉星
さらに、凪の母・原田真央役に加藤ローサ、真央と離婚した凪の父・島尾純也役にチュートリアルの徳井義実、小学校の用務員として子供たちを見守る山村徳男役に嶋田久作、凪の祖母・原田佳子役に木野花と、個性派・演技派俳優が集結した。

本作の劇伴音楽は、TVアニメ「古見さんは、コミュ症です。」のエンディングテーマ「ヒカレイノチ」など国内のみならず海外からも多くの支持を集めている、姉妹ピアノ連弾ボーカルユニット・Kitri(キトリ)が、すべての楽曲を担当。
劇伴音楽初挑戦とは思えないクオリティで、様々なシーンでKitriの楽曲を楽しむことが出来る。また、本作のために書き下ろした新曲「透明な」が主題歌に決定した。「透明な」は、本作の美しい情景や心情を引き立たせる、とても清らかな楽曲になっている。
また、今回新たに発表されたキャスト陣とKitriからコメントが到着。

コメント

島崎遥香(教師・河野瑞樹役)
朝、起きたら海の音しかしない。
コンビニやスーパーは車で片道20~30分。
私にとっては非日常で、自然豊かな場所でゆったりと撮影しました。

私自身、埼玉県出身ですが、本作でも埼玉出身で、海の近くで仕事がしたいと山口で1クラス数名ほどの島で地元の方々と暮らす人生は少し挑戦的でかっこいい。
そんな小さくはあるけど一人一人、大きく歩む人生の一部を皆さんに観て感じて頂けたらと思います。

島崎遥香

結木滉星(漁師・守屋浩平役)
今回演じた浩平は吃音をもっている漁師の好青年です。
自分の考えや意思もしっかり持っていて逞しいなと感じたし、明るく生きる浩平から沢山元気を貰った気がします。
浩平という役を通して皆さんに幸せを掴む事、前向きに生きるエネルギーを感じ取って貰いたいと思っています。
是非劇場でご覧いただきたいです。よろしくお願いします。

結木滉星

加藤ローサ(凪の母・原田真央役)
前回の映画出演は記憶に遠く、背筋が伸びる思いで現場に入りました。
3回目の長澤監督作品という事や、夫役も馴染みの徳井義実さんでしたので、穏やかな気持ちで撮了できました。
瀬戸内海を望むロケ地、宿泊地には本当に心から癒されました。
心のデトックス効果があると思います。
私が演じた真央も、都会から島に出戻りする役どころで、心はズタボロの状態だったと思いますが、この地でデトックスしたに違いない!と思いました。

凪は素敵なお友達、愛すべき島の方々に囲まれて幸せ者です。
いい事ばかりじゃないけど、みんなで支え合って、しっかり生きてます。

凪の一夏の冒険を皆様もそっと見届けてやってください。
きっと、すっきり心のデトックスされるはずです。
私も、また島の人達に会いに映画館へ足を運ぶのが楽しみです。

加藤ローサ

徳井義実(チュートリアル)(凪の父・島尾純也役)
本当に美しく、優しく、温かい作品です。長澤監督には何作品かお世話になっていますが、今回は以前共演させていただいた加藤ローサさんともご一緒できて、非常に感慨深く、その時の作品「天国はまだ遠く」に出てきたセリフを思わせるシーンなんかも実は隠されていて、演じていても監督や加藤さんとの繋がりを感じることができて嬉しかったです。
長澤監督の作品は実に丁寧で、物語の温もりや人間の心の微妙な動き、それぞれの場面の情景が美しく描かれていて、エンドロールを観る頃にはじんわりと心が満たされます。
この満たされる感じがなかなか言葉では表現できないので、是非ご覧いただいて感じていただければと思います。

徳井義実

嶋田久作(凪の通う小学校の用務員・山村徳男役)
長澤監督とは「夜のピクニック」でご一緒させて頂いて以来です。
木野花さんとも久しぶりの再会、心地よい緊張感の中でお芝居させて頂きました。
頂いた役柄が無愛想な老人ということで時の流れを実感しています。
側は老けましたが中身が練れていないので、役を全う出来ましたかどうか。
それは兎も角この映画、凪を演じられた新津ちせさんはじめ、すべての演者への、監督の暖かい眼差しが反映された優しさ溢れる作品です。
是非映画館に足をお運び頂き、お目に留めて頂ければ幸いです。

嶋田久作

木野花(凪の祖母・原田佳子役)
瀬戸内海の海の力に圧倒されました。自然の懐に抱かれて傷を癒すとは、まさにこういう海をいうのだろうと、毎日撮影の合間に眺めては私自身が癒されていました。
これは、人生に傷を負い故郷の島に戻ってきた母親とその娘、凪の再生のお話です。
凪が文字通り自然の懐に飛び込み、そして島の人々に見守られて成長してゆく姿を見て、私達が失ったもの、忘れていたもの、諦めていたことを思い出して頂けたら幸いです。

木野花

Kitri(『凪の島』音楽・主題歌「透明な」提供)
今回、主題歌と劇伴音楽を担当させていただけることになり、大変光栄です。
山口は私たちのゆかりの地でもあります。子どもの頃から、毎年山口の祖父母の家を訪ね、夏休みには海に行って自然豊かな景色に触れてきました。映画から感じ取る光景と、私たち自身の思い出がリンクするようで、特別な思いを持って制作しました。
主題歌「透明な」は、凪ちゃんや、大切な人に贈りたい手紙のような一曲です。映画『凪の島』が多くの方に広がることを願っています。

ストーリー
ひとりの少女の目を通して描かれる“家族”とは?
瀬戸内の優しい自然と光に囲まれて育まれる少女の心の成長譚

両親が離婚し、母の故郷である山口県の瀬戸内にある小さな島で暮らすことになった小学4年生の凪(新津ちせ)。母・真央と、祖母・佳子と一緒に、佳子が医師をしている島唯一の診療所で暮らしている。普段は明るく振る舞う凪だが、母へ暴力を振るうアルコール依存症の父・島尾の姿が目に焼き付き、心に傷を負い、時々過呼吸になって倒れてしまう。そんな凪を、事情をすべて知った上で何も言わず温かく受け入れてくれる島の住民たち。凪が通う小学校の同級生の雷太や健吾、担任教師の瑞樹、用務員の山村、漁師の浩平。彼らもまたそれぞれ悩みを抱えながらも前向きに生きていた。その悩みを知った凪もまた、彼らを支えようと奔走し、一歩ずつ笑顔を取り戻していく。だが、島での平穏な日々はそんなに長くは続かなかった。島に突然父がやって来て、再び家族に戻りたいと言い出した。その願いを聞いた凪は…

作品タイトル:『凪の島』
出演:新津ちせ 島崎遥香 結木滉星 加藤ローサ 徳井義実(チュートリアル) / 嶋田久作 / 木野花 ほか
監督・脚本・編集:長澤雅彦
音楽:Kitri / 主題歌「透明な」<日本コロムビア(BETTER DAYS)>
プロデューサー:木幡久美、宗森達司
撮影:神戸千木
録音:滝澤修
2022年 | 日本 | カラー | 108分 | シネマスコープ
制作:スールキートス、Kビジョン
配給:スールキートス

公式サイト:nagishima.com
公式Twitter:@nagishima_movie
公式Instagram:nagishima_movie
コピーライト:(c) 2022『凪の島』製作委員会

8月19日(金) 新宿ピカデリーほか全国順次公開

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