【重要】アネモ会員システム全面リニューアルのお知らせ

リドリー・スコット監督『ナポレオン』ナポレオンとジョセフィーヌの複雑な愛憎関係を紐解く特別映像が解禁!

ナポレオン

映画『ナポレオン』(12月1日(金)公開)より、本日11月22日の<いい夫婦の日>にちなみ、ナポレオンとジョセフィーヌの複雑な愛憎関係を紐解いた特別映像と新場面写真が解禁された。

世の中には一見世間には理解し難くとも、互いだけが知る深い愛で繋がっている夫婦もいる。本作に登場するナポレオンと妻・ジョゼフィーヌも、愛し合う一方で互いを傷つけ合い、それでも離れられない、まさに運命と呼ぶべき深い絆で結ばれていた。数多くの武勇伝が今も伝えられるナポレオンの妻、ジョゼフィーヌとは一体どんな人物だったのか?そして彼らの奇妙な愛憎関係とは?さらに劇中で描かれるエピソードとともに彼らを演じたホアキン・フェニックスヴァネッサ・カービー、そしてリドリー・スコット監督のコメントと合わせ、紐解いていく。

ジョゼフィーヌ・ド・ボアルネ。カリブ海のフランス領マルティニーク島の貴族の家に生まれ、フランス革命で投獄されたこともあったが、その後6歳年下のナポレオンと出会い結婚。フランス皇后にまで上り詰めた。しかし子どもに恵まれなかったことで彼らは離婚。それでも生涯に渡りナポレオンのパートナーとして寄り添い続けた女性だ。しかし一筋縄ではいかない女性だったようだ。若くして美貌の持ち主として知られながらも大変な浪費家で、生家も困窮していたと言われる。

16歳で子爵と結婚、一男一女をもうけるが夫婦仲が悪く離婚。フランス革命で元夫や友人らの助命嘆願を理由に彼女自身も投獄されることに。釈放されたのちは、社交界の花となる。年下のナポレオンと結婚し、熱烈な愛情を受けるがジョゼフィーヌは彼のことを無骨でつまらない男として見ていたため、浮気を繰り返していた。ナポレオンのエジプト遠征中にも浮気。そのことを知ったナポレオンの嘆きの手紙がまさかの新聞にすっぱ抜かれ、大恥をかいたと激怒したナポレオンにより家を叩き出されそうになる。

この頃からジョゼフィーヌは夫のことを真摯に愛するようになるが、ナポレオンは皇帝としての責務もあり、子どもができないことで彼女との離婚を選択。ナポレオン自身はその後、後妻や愛人との間に子どもをもうけるが、マルメゾン城で暮らしていたジョゼフィーヌとの交流は続いた。

ナポレオンの退位後、エルバ島からの彼の帰還を待たず死去。そしてナポレオンがセントヘレナで亡くなった時の最期の言葉は「フランス、陸軍、ジョゼフィーヌ」であったと言われる。本作では、彼が生涯に率いた戦いの数々と同時に、夫婦の複雑な愛憎関係も描かれている。

解禁された特別映像でスコット監督は、ナポレオンを「冷酷」と称し、「そんな男をどうロマンティックに描くか」に注力したと語る。ナポレオンとジョゼフィーヌ、二人が交わす手紙の方が、会話よりもロマンティックな感情があふれている。ナポレオンの「大勝したので手紙を書く。だが勝ち続けると君の元に帰れない」という女心をくすぐるセンチメンタルな感情。「あなたの幸せを心から願っているわ」というジョゼフィーヌの深い思いやり。カービーは、「興味深いのは、戦場では冷酷な独裁者が手紙では詩人になるところ」と語っており、手紙が二人の関係性をさらにロマンティックにするツールであると言えるだろう。

ジョゼフィーヌという女性について、カービーは特別映像の中で「ナポレオンが望む皇后になる必要があった」と語っている。「彼女の幼少期は、知性よりも感覚が重視されています。しかしナポレオンと結婚すると、彼女は生き残るために適応し、完全に自分を変えなければならなくなります。彼が望む形での、より良い妻になるために。彼女はとても強く、強烈なエネルギーを持っていたにも関わらず、彼女が生きたのは声を上げることを許されない時代だった」と分析。ジョゼフィーヌがナポレオンと共に生きていく紆余曲折の人生の中で、結果的には自分が望めなかった彼の子どもを抱きながら「いつか分かるわ。あなたのために、私が何を犠牲にしたのか」と呟く台詞は、とても残酷で心に重く響く。ナポレオンとジョゼフィーヌの関係をカービーは「クレイジーな関係ね。二人にしかわからない」と締めくくった。

そしてここからは、劇中でも描かれるナポレオン・ジョゼフィーヌ夫妻に起きた愛憎エピソードをご紹介。ここで興味深いのは、スコット監督によるナポレオン、カービーによるジョゼフィーヌ分析だ。二人とも「彼女・彼なしでは自分は無価値」と感じているとしている。貴族社会の中で居場所がなかったナポレオンとジョゼフィーヌ。そして互いを取り巻く権力や責任にがんじがらめになりながら依存や失望を繰り返し、結果的に婚姻関係を解消しようとも死を迎えるその時まで互いを想う、もはや運命としか言いようのない奇妙な愛を深めていくことになるのだ。

事件簿1:早過ぎ!?結婚式当日から始まる苦悩の日々

戦いしか知らなかったナポレオンは、美しく妖艶なジョゼフィーヌと出会った途端入れ上げてしまう。しかしジョゼフィーヌは6歳年上で子どももおり、離婚・投獄を経て政府要人の愛人として生計を立てるなど、百戦錬磨の女性。彼女にとってはこの頃のナポレオンは“つまらない男”でしかなかった。現在まで残されているナポレオンのジョゼフィーヌへの手紙も、滑稽なほど不作法で幼稚、過度にロマンティックだと語るスコット監督は、「私たちが知るヨーロッパ王座への道を切り開く男、戦術の天才が、小さな、無力な男になるのです。そして彼はすすり泣く羽目になります。彼はソファの隣に座る女性を心から愛しており、彼女なしでは自分は無価値だと認めているのです」と、“英雄”の二面性に言及する。

深く彼女を愛するが故に、ジョゼフィーヌが繰り返す浮気に苦悩の日々を送るハメになるナポレオン。結婚パーティーの場でもジョゼフィーヌは男性客と親しげに話しボディタッチを繰り返すのだが、それをじっと見つめるナポレオン・・・嫉妬とも悲しみともつかないフェニックスの表情には注目だ。

事件簿2:なぜ・・・!浮気妻への悲しみの手紙が新聞にすっぱ抜かれる

ナポレオン

エジプト遠征中、妻の浮気の噂を聞きつけたナポレオンは憤怒し、フランス・パリに急遽帰還。先触れとして嘆きの手紙をジョゼフィーヌに送ったのだが、手紙運搬中のフランスの船がイギリスに拿捕され、手紙の内容があろうことか新聞に掲載されてしまう。ただでさえ妻の浮気で打ちひしがれていたナポレオンは、さらに恥をかかされたと大激怒。ジョゼフィーヌ不在の間に彼女の荷物を叩き出し、彼女にも怒りをぶちまける。しかし、こうした大げんかを繰り返しながらもナポレオンとジョゼフィーヌの関係は続き、ジョゼフィーヌに至ってはここがきっかけとなってナポレオンへの愛を深めていく。

こうした複雑なジョゼフィーヌの心情について、カービーは「彼女は堂々と振る舞うことができる天性の才能がありましたが、心の奥底では、自分は無価値だと感じていました。それはとても辛い心情です。私は彼女に対して深い悲しみを覚えました」と分析している。

事件簿3:涙の離婚式、悲しむ妻を夫が衝撃のビンタ!

皇帝・皇后に上り詰めたナポレオンとジョゼフィーヌは、次第に国のための責務に追い立てられるようになる。ナポレオンとジョゼフィーヌの間には、子どもができなかった。フランスの未来のため、皇帝としてどうしても嫡子をもうける必要があったナポレオンは、ジョゼフィーヌとの離婚を決意する。離婚式で、宣誓の言葉が涙で詰まるジョゼフィーヌに、ナポレオンはビンタ!このシーンは、スコット監督も予想外の、フェニックスとカービーによるアドリブだったそうだ。

フェニックスは、「私もカービーも時代ドラマの典型を避けたかった。彼らの関係性には、かなり不安定で危険なものがあり、同時に情熱的で、とても温かい瞬間もありました。ヴァネッサと何度も話し合って、人々が理解するのが難しいかもしれない関係性にしたかったんです。これが愛と呼べるかは分かりません。でも私たちはお互いを励まし合い、求め合い、驚きを与え合うことに挑戦しました」と饒舌に語っており、印象的なシーンだったようだ。

カービーとのクリエイティブな信頼関係があってこそのこのシーン、スコット監督は「不意をつかれ、部屋中が息を呑みました。退屈だったかもしれないシーンに魔法がかかりました」と振り返っている。

目次