【映画感想】『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』役所広司が確かな演技力で魅せるアクション超大作 ―11/15(金)公開

オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁

日本映画界を代表する名優・役所広司が主演を務め、名監督ジョン・ウーのハリウッドデビューを後押しし、『フェイス/オフ』『M:I-2』『レッドクリフ』シリーズなど、世界的大ヒット作を多く手掛ける名プロデューサーのテレンス・チャンと初タッグを組んだ、日中合作映画『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』(原題『Wings Over Everest』(中国題:冰峰暴))が11月15日(金)より全国公開となる。

標高8848M/氷点下83℃という過酷な条件下の世界最高峰・エベレストを舞台に、
圧倒的スケールと映像美で贈るスペクタクル・エンタテインメント

ヒマラヤ周辺国家による『ヒマラヤ公約』締結会議の直前、地域の平和に関わる機密文書を載せた輸送機がエベレストのデスゾーンに墜落。インド軍の特別捜査官がヒマラヤ救助隊「チーム・ウィングス」に文書奪還を依頼、隊長のジアンは懸念を抱きながらもその任務を引き受ける。かつてエベレストで遭難した恋人の遺体を探すため、入隊したシャオタイズの無謀な行動に悩まされながらも、ジアンはシャオタイズ、ヘリパイロットのハンらとともに墜落現場を目指す。

主演を務めるのは日本映画界を代表する名優・役所広司。“ヒマラヤの鬼”と呼ばれ、ヒマラヤ救助隊「チーム・ウィングス」を率いる隊長・ジアンを演じる。

チームの隊員として『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』等ハリウッド大作への出演が続くチャン・ジンチューが、かつてエベレストで遭難した恋人を探し出すため、チームに新しく加わるシャオタイズを熱演。

また、ドラマ「金田一少年の事件簿 獄門塾殺人事件」で山田涼介とも共演した台湾人俳優リン・ボーホンが、若く情熱的なヘリパイロット・ハンを演じる。

オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁

オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁

敵も味方も、誰が裏切者か分からない。
そして48時間のタイムリミットがせまる。

地球上で最も過酷な場所「デスゾーン」で繰り広げられる難攻不落のミッション。
オープニングシーンから全編を通して緊張感が張りつめる、アクションあり、サスペンスあり、ヒューマンドラマありのエンタテインメント超大作である。
自然の猛威に殺されるのか?または、人間の裏切りに殺されるのか?そしていったい誰が生き残るのか、最後まで気の抜けない展開である。

オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁

オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁

その中で一貫して信頼できる隊長を演じた役所広司が素晴らしい。
作品を観るまでは、中国人の主役は中国人の俳優が演じればよいのではと思ったが、役所広司の演技に深みがあり、映画全体に重みをつけている。見事なキャスティングであったと思う。

オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁

そして、現在世界中で活躍する女優であるチャン・ジンチューのキュートな魅力やアクションも満載。ファンにはたまらない作品になっている。厳しい雪山を舞台にしたアクション映画ではあるが、彼女を中心に、愛や人間ドラマが描かれており、女性の主人公と言えるだろう。

オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁

オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁

その他、設定が国際都市カトマンドゥということもあり、多国籍な登場人物が画面を彩っており、アジアの映画であることを忘れてしまう。

恐ろしいが神々しいエベレストの風景や、その登山門であるネパール、カトマンドゥの街中の風景も満喫でき、わたしも過去にネパールを旅したことがあるが、まさにあの風景、混沌とした空気感が描写されている。

ユー・フェイ監督は映画初メガホンということであるが、著名なゲームプロデューサーということで息もつかせぬ展開に仕上がっている。また、エクストリーム・スポーツに精通し、エベレスト登頂経験もあるということで登山シーンのリアリティーは秀逸。今後の作品にも期待大である。

ストーリー
ヒマラヤ地域の平和のため『ヒマラヤ公約』を締結する会議開催前、一機の飛行機がエベレスト南部、通称デスゾーンに墜落。その飛行機には、平和のカギを握る重要機密文書が載せられていた。墜落から3日後、ヒマラヤ救助隊「チーム・ウィングス」に、特別捜査官を自称する2人の男、ヴィクターとマーカスから、多額の報酬と共に機密文書を探す依頼が入る。チーム・ウィングスは“ヒマラヤの鬼”と呼ばれるジアン(役所広司)隊長中心に、エベレストで遭難した恋人を探し出すために入ったシャオタイズ(チャン・ジンチュー)、若く情熱を持ったヘリパイロット・ハン(リン・ボーホン)らが日々危険なミッションに臨んでいた。またジアンは無謀な行動の多いシャオタイズに亡くした娘の面影を重ねていく。危険なミッションと感じながらも、財政難に悩むチーム・ウィングスは依頼を引き受ける。
残された時間は48時間。酸素ボンベ残量も限られる中、死に至る場所・デスゾーンに向けて決死の登頂を始める。刻一刻と時間は過ぎ、様々な思いと世界規模の陰謀が絡まる中、世界最高峰の頂には、予想もつかない事態が待ち受けていた――。

作品タイトル:『オーバー・エベレスト 陰謀の氷壁』
出演:役所広司 チャン・ジンチュー リン・ボーホン
ビクター・ウェブスター ノア・ダンビー グラハム・シールズ ババック・ハーキー プブツニン
声の出演:役所広司、沢城みゆき、宮野真守
神尾佑、山野井仁、俊藤光利、高木渉、細貝光司、沖原一生
監督・脚本:ユー・フェイ
プロデューサー:テレンス・チャン
撮影監督:ライ・イウファイ
美術監督:パク・イルヒョン チー・セバク
音楽:川井憲次
編集:デビッド・リチャードソン ジョーダン・ディーセルバーグ ゾア・ジュイン
視覚効果スーパーバイザー:ユー・ジャン ジ・レイレイ
視覚効果コーディネーター:ジョウ・イェンチュン
2019/中国・日本/110分
原題:Wings Over Everest(中国題:冰峰暴)
日本語吹替版主題歌:GLAY「氷の翼」(LSG)
PG-12
提供:バップ
配給:アスミック・エース

公式サイト:http://over-everest.asmik-ace.co.jp/
コピーライト:(c)Mirage Ltd.

11月15日(金) 全国公開!!


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