世界各国の映画祭で10以上の賞を受賞『ライ麦畑で出会ったら』圧倒的な存在感―名脇役俳優クリス・クーパーに注目!

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青春小説の金字塔として、世代を超えて愛されているJ.D.サリンジャー著「ライ麦畑でつかまえて」。刊行から60年以上の時が経ったいまなお、色褪せることなく多くの人を魅了し続けている。そんな不朽の名作に心を奪われた青年の成長を描いた珠玉の青春映画『ライ麦畑で出会ったら』が10月27日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショーとなる。

本作は、ジェームズ・サドウィズ監督の実体験を基に描かれているだけに、青春時代ならではの甘酸っぱさとほろ苦さはリアルそのもの。普遍的ともいえる感情は幅広い層からの共感を呼び、長編監督デビュー作にして海外メディアからも高評価を獲得。世界各地の映画祭でも数々の賞を受賞し、喝采を浴びている。揺れる麦の穂に触れているかのような優しさと、爽やかな感動を味わえる“青春映画の決定版”。大人になると忘れがちな思いが蘇り、心の奥が温かくなる、珠玉の青春映画が誕生した。

名脇役俳優が本領発揮!クリス・クーパーから目が離せない!

落ち着きのある鋭い目つきと淡白な薄い唇、そして圧倒的存在感で、観客に数多くの作品に強烈なインパクトを残すクリス・クーパー。彼はアカデミー賞を受賞した、サム・メンデス監督の『アメリカン・ビューティー』(1999)で注目されて以来、多くの作品に名脇役として出演している。その見た目や雰囲気から、寡黙で厳格な役柄や悪役を演じることが多いが、『アダプテーション』(2002)ではだらしなく薄汚い役を見事に演じ、同年のアカデミー賞とゴールデン・グローブ賞の両方で助演男優賞を受賞している。また昨年では『カーズ/クロスロード』(2017)で声優を務め、役者以外にも幅広く活躍している。

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『ライ麦畑で出会ったら』では、謎に包まれた伝説の作家サリンジャー役を見事に演じ、その見た目はサリンジャー本人にそっくりだと評判だ。サリンジャーは主人公ジェイミーの心境の変化に大きく関わる重要な役どころで、本作でも彼は圧倒的な存在感を放っており、その演技にも注目だ。監督はクリス・クーパーから本作への出演OKの電話連絡がきた時のことを「私の電話が鳴り、発信者の名前に“クリス・クーパー”と表示された時、危うく倒れそうになったよ。私は「君の声を聞けて、とてもうれしいよ」と何度も言ったんだ。というのも、彼は私の映画(「In Broad Daylight」(91))に出た後何十本ものすばらしい映画に出演して、アカデミー賞を受賞していた。なのに私と私の物語に熱心な反応を見せてくれたんだ!」とその感動を語っている。本作は監督の実際の経験を基にしているため、監督がクリス・クーパーの出演にこだわった理由が、作品中のクーパーの演技を観ればわかるだろう。

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ストーリー
1969年、アメリカ・ペンシルベニア州。学校一冴えない高校生のジェイミーは、周囲ともなじめない孤独な生活を送っていた。そんなある日、若者のバイブル「ライ麦畑でつかまえて」に感銘を受け、演劇として脚色することを思いつく。しかし、舞台化には作者であるJ.D.サリンジャーの許可が必要だと知る。そこで、連絡を取ろうと試みるものの、隠遁生活をする作家の居所はつかめないまま。その最中、学校である事件が発生し、ジェイミーは寮を飛び出してしまう。そして、演劇サークルで出会った少女のディーディーとともに、サリンジャー探しの旅に出ることを決意するのだった。新たな一歩を踏み出したジェイミーが見つけた“人生のヒント”とは……?

作品タイトル:『ライ麦畑で出会ったら』
出演:アレックス・ウルフ(『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』)、ステファニア・オーウェン(『ラブリーボーン』)、クリス・クーパー(『アダプテーション』)
監督:ジェームズ・サドウィズ(『ELVIS エルヴィス』、『フランク・シナトラ/ザ・グレイテスト・ストーリー』)
アメリカ/英語/2015年/97分/シネマスコープ/5.1カラー/PG12
原題:Coming Through The Rye
配給:東北新社 STAR CHANNEL MOVIES

公式サイト:raimugi-movie.com
コピーライト:(c)2015 COMING THROUGH THE RYE, LLC ALL RIGHTS RESERVED

10月27日(土)、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館他全国順次ロードショー

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