【映画感想】『サムライマラソン』豪華キャストとアカデミー賞(R)スタッフが贈る幕末エンタテインメントが誕生!2/22公開

サムライマラソン
佐藤健、小松菜奈、森山未來、染谷将太、青木崇高、竹中直人、豊川悦司、長谷川博己ら超豪華キャストと、アカデミー賞受賞歴を持つ世界的スタッフの集結で話題沸騰。日本のマラソンの発祥といわれ、現在も160年以上にわたり受け継がれている史実「安政遠足(あんせいとおあし)」を舞台とする土橋章宏の小説『幕末まらそん侍』(ハルキ文庫)を原作にした、映画『サムライマラソン』がいよいよ2月22日(金)に全国公開を迎える。

海外の豪華スタッフが手掛ける、新時代の幕末エンタテイメントが誕生!

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東京オリンピックを翌年に控え、さらに平成最後の年となる節目にふさわしい豪華スタッフ×キャストで贈る本作。『ラストエンペラー』でアカデミー賞(R)を受賞し、『十三人の刺客』など日本映画の製作にも携わる名プロデューサーであるジェレミー・トーマスや、ハリウッド、イギリス、ドイツと世界を股に掛けて活躍する、『不滅の恋/ベートーヴェン』のバーナード・ローズ監督、さらに音楽は『めぐりあう時間たち』でアカデミー賞(R)にノミネートされたフィリップ・グラス、衣装は『乱』で同賞を獲得し、アジアの大作を手掛け続けるワダエミといった、“海外で第一線を走り続けるスタッフによる時代劇”という前代未聞の試みに、期待が高まらずにはいられない。そこへ、佐藤健、小松奈菜、森山未來、染谷将太、青木崇高、竹中直人、豊川悦司、長谷川博己ら、今の日本映画界を背負って立つ超豪華キャストが集結している。

“サムライ×スポーツ”の新たなジャンルを確立!

本作の舞台は、侍の時代が終わりを告げようとしていた1855年の幕末。
現在の群馬県安中市にあった安中藩の主・板倉勝明(いたくら かつあきら)が藩士を鍛えるために日本史上初のマラソンといわれる大会〈安政遠足(あんせいとおあし)を開催したという史実をもとに、「超高速!参勤交代」の土橋章宏がイマジネーション豊かに書き上げた小説の映画化である。

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江戸時代、幕末。物語は、ペリー率いる黒船が来航し、浜辺にて幕府と対峙するシーンから始まる。おそらく史実では浜辺での面談などありえないことであり、今までペリーと幕府とのファーストコンタクトでこのような描き方をした作品はないだろう。本作はそういった、今までの時代劇に抱くイメージや固定概念を、どんどん覆していく。

幕末といえば、長らく戦のない平安が続いていた時代から、動乱の時代へ突入する変革期である。武士たちからは、主君に仕え藩に尽くすことで生涯を全うするといった本来の姿が感じられず、日々の生活をどこか呑気に過ごしている。そんななか、異国の襲来により国が脅かされるのではないかと危惧する安中藩の藩主・板倉勝明は、藩士を鍛錬するため遠足(とおあし)を開催する。幕府の隠密として目立たぬよう暮らす者や、遠足に乗じて藩からの脱出を図る姫君、強い野心を持ち手段を選ばない男など、己の夢やプライド・策略や陰謀をそれぞれ腹に一物抱えた中でスタートを切るがー。

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全編を通してまず感じたことは、今までに観てきた時代劇とは大きく違い、映像を通した魅せ方が非常に印象強いことだ。表情や仕草を自然体で何気なく写すシーンが多く、時代劇にありがちな大げさな台詞回しが一切ないため、登場人物に対してどこか親近感が湧いてくる。アクションにおいても、華麗な殺陣シーンというよりは、刀あり・道具あり・体当たりありといった、泥臭く激しい”リアルな戦”を目撃しているような感覚だ。

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佐藤健の刀さばきや身体能力抜群のアクションシーンはもちろんのこと、森山未來の野性と男臭さ溢れる役どころも見応え十分だ。小松菜奈においては、藩主の娘でありながら、髪を切り男に扮してまで江戸への脱出を図るという難しい役どころ。着物を纏ったまま激しいアクションもこなしており、彼女の新境地が伺えた。

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行きはマラソン、帰りは戦ー。そのキャッチコピーの通り、行きはバラバラだった藩士たちが、長い道のりを走り抜け、本来の武士の顔つきにみるみる戻っていく展開では、疾走感といい小気味良さといい、観ているこちらまでランニングハイを起こしそうな感覚に陥る。観たあと息が切れるまで駆け出したくなる、平成最後の幕末エンタテイメントを、是非ご覧いただきたい。

【「サムライマラソン」は東京2020参画プログラムです。東京2020参画プログラムとは、様々な組織団体がオリンピック・パラリンピックとつながりをもちながら2020年の大会に向けた参画・機運醸成・レガシー創出のアクションを実施するプログラムです。日本マラソンの発祥といわれる史実「安政遠足」と東京2020大会との親和性や2020年以降のレガシー創出につながるプロジェクトとして「サムライマラソン」は、東京2020公認プログラムに認証をされました。】

スト―リー
時は幕末、迫る外国の脅威に備え、安中藩主・板倉勝明は藩士を鍛えるため、十五里(約58km)の山道を走る遠足(とおあし)を開催する。勝てばどんな望みも叶えられるという夢のような大会のはずが、とある行き違いにより幕府への反逆とみなされ、藩士不在の城に安中藩とり潰しを狙う刺客が送り込まれてしまう。ただ一人、迫る危機を知った男は、計画を食い止めるため、走り出す-。

作品タイトル:『サムライマラソン』
出演:佐藤健 小松菜奈 森山未來 染谷将太
青木崇高 木幡竜 小関裕太 深水元基 カトウシンスケ 岩永ジョーイ 若林瑠海/竹中直人
筒井真理子 門脇麦 阿部純子 奈緒 中川大志 and ダニー・ヒューストン
豊川悦司 長谷川博己

監督:バーナード・ローズ
原作:土橋章宏「幕末まらそん侍」(ハルキ文庫)
脚本:斉藤ひろし バーナード・ローズ 山岸きくみ
企画・プロデュース:ジェレミー・トーマス 中沢敏明
音楽:フィリップ・グラス
衣装デザイン:ワダエミ
配給:ギャガ

公式サイト:GAGA.NE.JP/SAMURAIMARATHON
コピーライト:(C)”SAMURAI MARATHON 1855”FILM Partners

2月22日(金)TOHOシネマズ 日比谷 他 全国ロードショー

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